脂漏性皮膚炎をご存知でしょうか。
頭皮にフケや赤み、痒みなどを引き起こす疾患です。
頭皮にはマラセチア菌という常在菌が存在していますが、何かしらのきっかけでマラセチア菌が大量に繁殖し、炎症を引き起こすと脂漏性皮膚炎を発症します。
常在菌ですので、目に見えないだけでどなたでも保有している菌です。
ただし、頭皮が不衛生な状態・極端な乾燥・日焼けなど、様々な外的要因が伴うと、その数は急激に増加します。
脂漏性とはその名の通り、脂が漏れ出している状態を指します。
人間の皮膚にはバリア機能という働きが備わっていますが、ストレスや頭皮が不衛生な状態、乾燥などでバリア機能が低下すると、皮膚を守ろうとする働きが作動し過剰な皮脂を排出します。
これがいわゆる脂が漏れ出している状態です。
マラセチア菌は皮脂を餌にどんどん増殖していきます。
脂が気になるからといって、洗浄力の強いシャンプーやゴシゴシと強い力で頭皮をこするのは避けましょう。
洗浄力の強いシャンプーは乾燥をより一層進行させ、強い力で洗う事で頭皮に摩擦が起こり傷が付きやすくなります。
脂漏性皮膚炎になったからといって、AGAが発症するわけではありませんが、
脂漏性皮膚炎になる原因と、AGAを発症する要因には少なからず同一の原因があります。
脂漏性皮膚炎はマラセチア菌の増殖が原因だといわれていますが、
菌を増やす原因は生活習慣が大きく関係しています。
まずは規則正しい生活習慣を心掛け、ストレスを発散しながら頭皮環境を守っていただければと思います。
コメント