食物繊維には“不溶性食物繊維”と“水溶性食物繊維”の2種類があります。
今回の記事では、2種類の食物繊維の違いや特徴ついてご説明致します。
・不溶性食物繊維とは
水に溶けにくい不溶性食物繊維は、腸の蠕動(ぜんどう)運動を活発にする食物繊維で、胃や腸の中で多くの水分を吸収します。
水分で便が膨らむことで便の量を増やし、それが大腸の刺激になることで排便を促します。
さらに、体の中の毒素や有害物質を吸着し、便と一緒に体外へ排出する作用があることから大腸癌などのリスクを軽減させる効果があることで知られています。
また、水溶性食物繊維と同様、善玉菌を増殖させ腸内環境を整える作用もあります。
・不溶性食物繊維を多く含む食品
穀類、野菜、豆類、キノコ類、果実、海藻、甲殻類
・水溶性食物繊維とは
水に溶けやすい水溶性食物繊維は、便が水を含むことでゲル状になり、便を柔らかくして排出しやすくなります。
更に善玉菌のエサとなり、腸内環境を整える作用もあります。
直腸性便秘と判断ができる場合には、不溶性食物繊維の摂取を抑え水溶性食物繊維の摂取を多くすることで、便秘の悪化を防ぐことができます。
・水溶性食物繊維を多く含む食品
昆布、わかめ、こんにゃく、果実、オーツ麦
食物繊維の種類によって、便秘の改善方法が変わってきます。
ご自身での判断が難しい場合は、医療機関へ相談してみましょう。
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