AGA・FAGA、円形脱毛症などの薄毛治療にはご家族や周囲の方の理解とサポートが必要になります。
どの脱毛症の場合でも、生命に危険を及ぼす重篤な疾患ではないものの、薄毛だという事実が患者様本人に強いストレスを与え、苦しんでいる方も大勢いらっしゃいます。
心理的負担は、脱毛箇所が広範囲であればあるほど強くなり、多発型円形脱毛症などの治療が難しい例では社会生活を円満に送れなくなる場合もあります。
脱毛症の治療には、患者様ご本人の理解・認識・行動が必須となりますが、それはご家族やパートナーの方も同じです。
カウンセリングを行っていると、”治療をしても良いか家族に許可を取りたい“という方がいらっしゃいます。
長期間の治療であればご家族のサポートが必須ですので、ご相談をされることはとても良いことだと感じます。
しかし、“奥様に反対された”と仰って治療を断念される方も一定数いらっしゃいます。
脱毛症は直接生命に危険を及ぼす疾患ではないため、ご家族に長期間の治療についてご理解いただけないこともあるのです。
しかし、本当にそれで良いのでしょうか。
患者様ご本人は、治療をしたいという強い気持ちでカウンセリングにいらっしゃいます。
そこでご家族に治療を反対されてしまえば、薄毛改善の兆しが見えていたことに藁にも縋る思いでいた患者様の気持ちが全否定されることになります。
特に、薄毛とは無縁のご家族(髪の毛のことで悩んだことが無い方)であれば当然ながら患者様の気持ちを理解することはできないでしょう。
しかし、患者様ご本人は大きなストレスを抱えています。
一刀両断に否定するのではなく、少しでも寄り添ってあげていただければと思います。
次の記事では、ご家族の方の治療に関する心得をお伝えしていきます。
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