逆流性食道炎という病気をご存知でしょうか。
強い酸性の胃液や、胃で消化される途中の食べ物が食道に逆流して食道が炎症を起こし、胸やけや胸の痛みなどのさまざまな症状が生じる病気です。
少し前まで日本人にはあまり馴染みのなかった病気ですが、近年では増加傾向にあります。
その大きな要因は、食事の内容が欧米化したことや、脂肪分の高い食生活が日本に定着したためだといわれています。
本来胃酸に触れることがない食道は、強い酸性である胃酸に対する免疫(バリア機能)を持ち合わせていません。
そこにさまざまな原因によって胃酸の逆流が繰り返されるたびに、徐々に食道が刺激を蓄積していくことで、胸やけや吐き気などの症状を引き起こします。
逆流性食道炎の原因として、以下の理由が代表的です。
・ストレス
・食べ過ぎ、早食い
・喫煙
・過度のアルコール摂取
・猫背
・肥満
・食事後すぐに横になる
特にストレスは自律神経の乱れが起こり、過剰な胃酸分泌が起こります。
喫煙も同様に、胃酸の分泌を増加させる作用があるため、食道への逆流が起こりやすく、逆流性食道炎のリスクを高めることになるのです。
夏場の吐き気は熱中症や、夏バテの症状として捉えられがちです。
長期間続く胸やけや吐き気、胸の不快感があった場合は逆流性食道炎を疑ってみましょう。
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