小さくても痛みは大きい、指の“ささくれ”
ふとした瞬間に指先に痛みが走ると憂鬱な気分になる方も多いのではないでしょうか。
ささくれは親不孝者と昔はよく言ったもので、それは親の言うことを聞かずに、夜更かしや不摂生を続けると、体調を崩してささくれが出来るといった意味です。
本来のささくれは、乾燥して栄養が不足した皮膚にできることが多く、気温が低くなって空気が乾燥する季節や、仕事上水やお湯などを使用することが多い職業の方に頻繁に現れる症状です。
皮膚は本来、水分と脂分によって守られていますが、皮脂腺から分泌される皮脂と、汗腺から分泌される水分が乳化して皮脂膜を形成することによって皮膚の表面を保護しています。
しかし、空気の乾燥が進むと、肌の水分が失われ皮脂膜が思うように作られなくなります。
その状態になると、弱い爪の周辺の皮膚から裂け目が発生し、ささくれが生じます。
女性の場合、指先を綺麗に見せるため、ネイルケアをしている方がたくさんいらっしゃいますが、ネイルケアもささくれを作ってしまう原因の一つです。
特に頻繁にネイルを変更する方は注意が必要です。
ネイルリムーバー、いわゆる除光液の中にはアセトンが含まれています。
アセトンは脂をよく溶かす性質をもっているためその性質上、指先の脂分を溶かしてしまう原因となります。
乾燥して皮膚のバリア機能が低下すると、ささくれになるリスクも上がることになります。
せっかく綺麗に見せるためのネイルケアも、ささくれが出来たら残念な見た目に。
ネイルケアをされている方こそ、こまめな指先の保湿を心掛けましょう。
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