うつ病の治療には、休養・環境調整療法・精神療法・薬物療法などが用いられます。
【休養・環境調整療法】
うつ病になりやすいと言われる性格の方、いわゆる真面目な人は、仕事を休んで休養を取ること自体が苦痛に感じられることもあるでしょう。
しかし、休むことは全く悪いことではありません。
十分な休養をとり、心と体を休ませることはうつ病治療の第一歩になります。
職場や学校、家庭などで受けるさまざまなストレスを軽減できるように環境の調整を行いましょう。
職場での部署異動を希望する・残業時間の短縮を試みることも効果的です。
休養を取る事は、うつ病から回復するために非常に重要なプロセスになります。
【薬物療法】
薬物療法が望ましいと判断された場合は、セロトニン(神経伝達物質)やノルアドレナリン(交換神経の情報伝達物質)に作用するSSRI(選択的セロトニン再取り組み阻害剤)やSNRI(セロトニン・ノルアドレナリン再取り組み阻害剤)、NaSSA(ノルアドレナリン作動性・特異的セロトニン作動性抗うつ剤)などの抗うつ薬が使われます。
その他、三環系や四環系と呼ばれる薬もあります。
医師は、症状の確認を行い、多くの抗うつ薬の中から患者様の症状にあった薬を処方して経過を確認します。
患者様の症状次第では、抗不安薬・睡眠導入剤・気分安定剤が併用されることもあります。
うつ病の治療薬は焦らずに継続した服用を続ける必要があります。
勝手に薬の量を増やしたり減らしたり中断したりすることで、副作用や症状が重くなることもあります。
必ず主治医の指示に従って服用する量や期間を守るようにしましょう。
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