医療情報

うつ病の治療②

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十分な休養や環境調整、薬物療法を組み合わせることによって、うつ病は高い確率で回復するといわれています。

治療法の中で、うつ病の原因となったストレスなどを振り返ることにより、再発を防ぐ目的で行われる治療法を精神療法といいます。

トラウマやストレスとなっている出来事に対し、対処法を学び解決策を導き出すことができる力を身につけることが目的となります。

【精神療法】

・認知行動療法

仕事や対人関係など、何かしらの困難に遭遇した時に起こりがちな悲観的な物事の捉え方や考え方のクセを改善することで、マイナス思考であることがうつ状態を悪化させるという悪循環を断ち切る方法を学びます。

気持ちは考え方に影響されています。

マイナス思考になっている時に少し立ち止まって考えるクセを付けましょう。

頭に浮かんでいる自動思考(瞬間的に浮かぶ考えやイメージ)を現実に沿った柔軟で、バランスの良い新しい考え方に変えていくことで、その時々に感じるストレスを和らげる感情や感覚を身につけることができます。

・対人関係療法

うつ病を引き起こす要因となってしまった対人関係の問題を解消することで、ストレスを軽減させる目的で行われます。

対人関係が改善されると周囲の人にも受け入れてもらいやすくなり、回復に向けたサポートが受けられやすくなります。

その他、身近にいる重要な人との現在の関係に焦点を当て、その対人関係における態度やコミュニケーションのあり方を見直していく方法もあります。

このような精神療法は薬物療法とあわせて行うことで効果を発揮します。

精神療法の実施に関しては、医師の判断で時期や内容を確認しながら行う必要がありますので、焦らずにご自身のペースに合わせて的確な治療法を医師と相談しながら行っていくことが最も重要になります。

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