適応障害とは、ある特定の状況や出来事がその人にとって、とても辛く耐え難い内容である、主観的苦悩を生む内容であるなど、特定の出来事がきっかけとなり、気分や行動面に症状が現れる病気のことを指します。
例えば、憂鬱な気分や不安感が強くなるため、涙もろくなる・過剰な心配をするほか、神経が過敏になることもあります。
ある特定の辛い状況・環境といっても、どのような環境や状況が強いストレスになるかには個人差があり、それぞれ原因となる内容は異なります。
うつ病と適応障害には症状が似ているものも多く、境界が曖昧なことが多い反面、明確な違いがいくつか存在します。
・行動面の違い
適応障害では、抑うつ状態の不安や焦り・怒りから、突然大きな声をあげたり、怒りだしたり、泣き出すといった気分のムラが見られるケースが多くなります。
アルコールへの強い依存や虚言の発言、行きすぎた攻撃性など、攻撃的な行動が現れることもあり、これらの症状はうつ病にはまり見られない症状となります。
さらに適応障害の場合は、自分自身が起こした行動の結果に罪悪感を感じない傾向にあります。自分を過度に責めてしまう典型的なうつ病の症状と大きく異なります。
・原因から離れた時の状態の違い
うつ病の場合、ストレスや原因となる事柄から離れても抑うつ状態が継続しますが、適応障害の場合は、特定の辛いと感じる環境・状況から離れると症状が緩和され、症状が徐々に回復される傾向にあります。
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