脳貧血の原因

脳貧血の原因は、通常の貧血が血液中のヘモグロビンが不足することが原因となり起こる、“鉄欠乏性貧血”であるのに対して、脳の酸素が不足することで起きる現象です。

また、慢性的な脳貧血は、過度なストレスや栄養不足などにより自律神経の不調が起き、脳に血液が回らずに引き起こされることがあります。

さらに、長時間立っている姿勢が続いて血液が重力で下へ（下半身に向かって）集まってしまうため、脳までスムーズに血液が循環しないことも原因となります。

脳貧血とは通称であり、正式には“起立性低血圧”や“脳循環不全”ともいい、急に立ち上がったり、長時間立っていたりすることで、血液を脳に送るために必要な血圧が下がってしまうことが貧血の原因となるのです。

脳貧血の主な原因は、大きく二つに分類することができます。

1. 低血圧が原因の場合（突発性起立性低血圧）

血圧が最大血圧：100〜110mmHg以下、最小血圧：60mmHg以下が低血圧の基準となります。

これ以下の場合、通常の血圧を維持している人に比べて脳貧血を起こしやすいといわれています。

2. 自律神経が原因の場合（突発性自律神経低血圧）

特に血圧が低下していなくても自律神経が乱れる・弱まることによって、脳貧血を起こすことがあります。