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鉄欠乏性貧血とは

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貧血は何らかの原因で体内を循環している赤血球の容量が減少した状態です。

赤血球が全身に十分な量の酸素を運ぶことができず、めまいや立ちくらみ、倦怠感などの症状が現れるようになります。

鉄欠乏性貧血とは、赤血球細胞内の重要なタンパク質であるヘモグロビンを構成するはずの鉄が不足して起こる貧血のことです。

日本では決して珍しくない貧血で、特に女性に多く見受けられる症状です。

貧血の中でも最も頻度が高い疾患となります。

2003年の国民健康・栄養調査の結果では、成人女性のほぼ3人に1人が鉄欠乏状態で、体内に蓄えられている鉄の量が少ないとしています。

人間の体内には3〜5gの鉄が存在し、その大部分はヘモグロビンとして赤血球の中に含まれています。

古くなった赤血球はマクロファージという細胞によって破壊され、ヘモグロビンに含まれる鉄は再利用されます。

つまり、赤血球を作るための鉄分はリサイクルにより維持され、1日に失われている鉄分の量は一般的な食事量によって吸収・補充されるため、体内の鉄が不足することはありません。

ではなぜ、鉄欠乏状態になるのでしょうか。

次の記事では、鉄欠乏性貧血の原因についてご説明致します。

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