鉄欠乏性貧血の原因は、いくつかに分類することができます。
- 1日に失われる量の鉄分を補充または吸収できていない
偏食や不規則な食事、無理なダイエットが原因で鉄分が不足するケースです。
いわゆる一般的な食事量を摂取できていれば、体内で失われる鉄分の量は食事で摂取することが可能ですが、偏食や無理なダイエットを続けていると鉄分は不足し、補充ができないことにより鉄欠乏性貧血を引き起こす原因となります。
- 体が通常時よりも多くの鉄分を必要としている
妊娠中や授乳中に鉄分の必要量が増えることで、普段通りの食事内容では鉄分が不足してしまうケースです。
赤ちゃんのために消費される鉄分よりもお母さんが補給する鉄分が少ないことで症状が現れます。
- 体が通常よりも多く鉄分を失っている
子宮筋腫や子宮内膜症、月経、痔や癌などによって出血が起こるケースです。
どれも不正出血を引き起こす可能性がある疾患ですが、少量の出血であればなかなか気づくことができません。
出血を何度も繰り返すうちに血液中のヘモグロビンが減少し、慢性的な貧血状態となり、だるさや疲れやすさ、息切れなどの症状が見られるようになります。
鉄欠乏性貧血の症状は消化器のがんと関係していることもあります。
貧血症状がおさまらないときにはただの貧血などと甘くみず、内視鏡などによる検査をきちんと受けるように心がけましょう。
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