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産後鬱とは

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産後鬱とは、出産の後に精神的に不安定になる状態のことを指します。

女性の体は妊娠や出産によって大きくホルモンバランスが変化します。

ホルモンバランスが乱れることや、慣れない育児に対する不安や環境の変化、更には社会からの阻害感を感じる方もいらっしゃいます。

産後鬱は、出産後1ヶ月以内に発症することが多く、妊婦の3%ほどが産後鬱になるともいわれています。

治療や周囲のサポートによってほとんどの場合は症状が改善しますが、パートナーの理解が得られない場合や、シングルマザーの方の場合、母親であることの責任感により自分を責めるようになり、重度の産後鬱に悩まされる方も少なくありません。

産後鬱を放置してしまうと、自傷行為や最悪の場合自殺に至ることもあるため、妊婦本人だけではなくご家族の方の献身的なサポートが何よりも大切になります。

また、産後鬱の状態は自律神経やホルモンバランスの乱れが原因となるため、産後鬱と同時に分娩後脱毛症になる恐れもあります。

気持ちが落ち込んでいる時の大量の脱毛は、メカニズムや出産後の女性に起こりやすい症状だと理解をしているつもりでも、いざ抜けている髪の毛を目にするとさらに気分が落ち込み、辛い思いをする女性も少なくありません。

妊娠・出産は女性にとって人生の大きな喜びであるものの、その分気分の落ち込みや鬱症状に気付いてあげることが難しくなります。

妊娠・出産は女性にしか感じることのできない大きな喜びもある反面、女性にしか分からない大きな体の負担や気持ちの変動があります。

子育ては1人でするものではなく、パートナーや家族が一団となって女性の立場や気持ちを理解することが何よも大切になることを覚えておきましょう。

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