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足がつるのはなぜ?

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私たちは普段、歩いたり運動したりするとき、足の筋肉を自分の意志で動かします。ですが何らかの原因で、自分の意志とは関係なく足の筋肉が突然、痙攣をおこす事があります。それが「足がつる」という症状になります。

なぜ足がつるのか、そのメカニズムはまだよく分かっておらず、病気などの直接的な要因がない場合、有力な要因の一つとして、【電解質異常】が考えられます。電解質とは主にカルシウム、マグネシウム、カリウム、ナトリウムなどの血中にあるミネラルイオンの事です。

これらのミネラルは、筋肉や神経の働きを調整する働きがあり、何らかの原因でバランスが乱れると筋肉の異常興奮、痙攣が起こるのではないかと言われています。

足がつる原因はさまざまですが、若い世代の場合は足を激しく使う運動中に起こりやすく、筋肉疲労が原因の一つと考えられています。中高年になると軽い運動がきっかけで足がつるなど睡眠中にもいきなり足がつるケースが増えてきます。加齢にともなう筋肉量の減少に加え、脱水症状、動脈硬化による血行不良や冷え、薬の副作用などさまざまな要因が重なりやすい為です。足がつる症状から重大な疾患が見つかることもあります。

運動時などは筋肉を使うと、カルシウムやナトリウムなどのミネラルが急速に消費されます。そのまま運動を続けると筋肉はやがて筋肉疲労を起こし、足がつる可能性が高くなります。運動をする方でよく足がつる場合はミネラルバランスだけが原因とは言えませんが、スポーツドリンクなどでミネラルをしっかり補給するだけでも予防の一つになります。

睡眠中に足がつる原因として、加齢に伴う足の筋肉量の減少や動脈硬化による血行不良があると考えられています。筋肉は伸縮することでポンプのように血液を循環させる働きがあります。定期的に運動をしていないと筋肉量は年齢とともに減少し下半身の血液の流れが低下しミネラルやビタミンなどの栄養分の補給もしづらくなります。その結果運動をしていなくても日常生活で筋肉疲労が蓄積しやすくなり足がつる事があるのです。

急に足がつった時は、ふくらはぎなどつった箇所の筋肉をゆっくり伸ばす事で、痛みが少しずつ解消されます。足の指をつかみゆっくりと身体のほうへ引き寄せ、症状が治まってきたらふくらはぎの筋肉を下から上へ優しくマッサージをしましょう。慌てて無理に伸ばしてしまうと肉離れなどを引き起こす可能性があるので注意が必要です。

慢性化しないために【フットケア】【適度な運動】【食事の改善】などの予防がとても大切です。

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