高カリウム血症

高カリウム血症とは、血液中のカリウム濃度が非常に高い状態を指します。

カリウム濃度の上昇には、腎疾患、腎機能に影響する薬剤の使用、カリウムを多く含むサプリメントや食品の過剰摂取など、多くの原因が考えられます。

高カリウム血症は大体の場合、何かしらの理由で行われた血液検査や心電図検査で発見されます。

カリウムは体内に存在する電解質の一つであり、血液などの液体に溶け込むことで、電荷を生じるミネラルの一つでもあります。

カリウムは、神経細胞や筋細胞の機能に欠かせないものですが、カリウムは多過ぎても少な過ぎても、体の機能が妨げられる原因となってしまうのです。

腎不全は重度の高カリウム血症を引き起こします。

腎臓が正常であればカリウムが過剰でも上手く排出されるため、カリウムの摂取量が増えること自体が高カリウム血症の原因となることはあまり考えられないと言われています。

高カリウム血症が疑われ、不整脈の症状が出る頃には重度の高カリウム血症が疑われます。

高カリウム血症を発症している場合、カリウムの摂取量を減らす、症状を引き起こす可能性のある薬剤の使用を中止する、カリウムの排泄を促す薬を使用するなどの方法を用いて治療を行います。