チョコレートの代表的な成分のひとつである『カカオポリフェノール』。
抗酸化作用があるため疲労回復につながり、精神安定やリラックス効果、肌や体の老化防止のほか、動脈硬化予防にも期待できます。
疲労回復に役立つチョコレートの中でお勧めなのは、カカオ含有量が70%以上のハイカカオチョコレート。
カカオ含有量の多いチョコレートほど苦味は強くなりますが、疲労回復に有効な成分が多く含まれています。
ハイカカオチョコレートはカカオ含有率が高いので脂質やエネルギーが多く、食べすぎてしまうと肥満や体重増加に繋がったり、カフェインにより不眠や依存を引き起こす原因となってしまうので適切な量を摂取するのが大切です。
1日25g程度の摂取が推奨されており、妊娠中の方のカフェイン摂取量は200mg程度が目安とされています。
ハイカカオチョコレートには100gあたり70~120mgのカフェインが含まれるため、カフェイン量には注意が必要です。
カフェインには覚醒作用や解熱鎮痛作用があるとされ、カフェインに似た働きを持つチョコレートの苦味成分『テオブロミン』はカカオ豆にも含まれています。
血管を拡張して体温を上昇させ、脳内物質『セロトニン』に働きかけて食欲を抑制する他、心身をリラックスさせる作用もあるといわれています。
カカオポリフェノールには、血糖値の急上昇を抑制して空腹感を抑える働きもあります。食事の30分ほど前にチョコレートを少し食べておくと食べすぎ防止効果が期待できるでしょう。
細胞が活性化する時間帯の14~16時にかけては、脂肪を溜め込みにくいといわれています。
「3時のおやつ」は間食のタイミングとしても推奨されているようです。
カカオポリフェノールの抗酸化作用は、摂取後2~4時間程で血液中から消失するといわれ、一度に大量に食べてもより多くの疲労回復効果やリラックス効果が得られるわけではありません。
摂取目安量である25gを、1日の中で分けて食べるように意識しましょう。
カカオポリフェノールの効果には即効性がありますが、持続性はないので毎日継続して食べることも重要です。
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