下痢や嘔吐などの症状が急に出た場合には食中毒が疑われます。
食中毒の主な原因は『細菌』と『ウイルス』

細菌は温度や湿度など条件が揃った場合に食べ物の中で増え、それを食べることで食中毒を引き起こします。
ウイルスは食べ物を通じて体内に入ると、人の腸管内で増殖します。
細菌が原因となる食中毒は夏場、ウイルス性のものは冬に多く発生しています。
細菌の代表的なものは、腸管出血性大腸菌(O157、O111など)やカンピロバクター、サルモネラ属菌など。私たちの体温ぐらいの温度で増殖のスピードが最も速くなります。
手を洗わずに食材や食器などを触ると、細菌やウイルスが付着してしまう可能性がありますので注意が必要です。食器用スポンジやまな板などは、細菌やウイルスが付着しやすい場所と言われています。
使用後の調理器具は洗剤でしっかりと洗い、熱湯で殺菌しましょう。
細菌の多くは10℃以下で増殖スピードが遅くなり-15℃以下で増殖がストップしますので、低温保存することが重要です。
冷蔵庫内がギュウギュウ詰めになっていると十分に食品を冷やすことができません。
定期的に冷蔵庫内を整理し、容量の7割程にとどめると良いでしょう。
生鮮食品などは購入後できるだけ早く冷蔵庫に入れ、早めに消費することが大切です。
肉や野菜の下準備をする際には、生で食べる野菜に肉や魚が触れないように気を付けましょう。
ほとんどの細菌やウイルスは加熱によって死滅するため、肉や魚、野菜なども加熱すれば安全です。
食中毒を予防するには下記の3つが基本となっています。
・つけない:手を介して菌が付着するのを防ぐ為に、帰宅後や調理前などに手を洗う習慣を身につけましょう。
・増やさない:肉や野菜、総菜などは購入後すぐ冷蔵庫に入れて保管しましょう。
・やっつける:加熱することで菌が死滅します。
正しい手洗い
手に付いた細菌やウイルスは水だけでは落とせないので手洗いのポイントをおさらいし、正しい方法で行いましょう。
①手を流水で洗って濡らし、ハンドソープや石鹸を手に取ります。
②手の平と手の甲、指の間と付け根など全体を洗う。
③指先と手首回りを洗い終わったら、水でしっかりと洗い流し清潔なタオルやペーパータオルで拭き取り乾かしましょう。
④アルコールで消毒をして完了!

手洗いのタイミング
・調理を始める前
・生の肉や魚などを取り扱う前後
・調理の途中で、トイレに行ったり、鼻をかんだりした後
・咳、くしゃみをした後
・動物に触れた後
・食事をする前
嘔吐や下痢などの症状があった場合には、自己判断せず早めに医師の診断を受けましょう。
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