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円形脱毛症の原因と種類、治療法を解説!ストレス以外にも原因があった!

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円形脱毛症とは

円形脱毛症とは円形または楕円形に髪の毛が抜ける脱毛症のことをいいます。ある日突然一部分または数か所の脱毛がみられ、大人から子供まで年齢を問わずまた男女問わず発症する特徴があります。10円ハゲと呼ばれることもありますが、10円玉以上の大きさになったり抜け毛が頭全体に広がったり、重症な場合はひげやすね毛などの体毛まで抜けるケースもみられ症状は様々です。

AGA(男性型脱毛症)との違いとして、AGAは成人以降の男性に発症し頭頂部や前額部から徐々に薄くなっていくのに対し、円形脱毛症は老若男女誰でも発症する可能性があることや発症が突然起こり脱毛の境界線がはっきりとしているところにあります。

円形脱毛症の種類

円形脱毛症は脱毛している範囲や数によって5つの種類に分かれていますので、それぞれ説明していきます。

単発型の円形脱毛症

円形脱毛症の中で最も多くみられるタイプの「単発型」は、頭部の一か所に円形もしくは楕円形の脱毛がみられます。約8割の方が発症後1年以内に治癒するといわれており、軽症であれば治療せずに自然に治癒することもあります。まれに次段階の「多発型」に移行することがあるため注意が必要です。

多発型の円形脱毛症

2か所以上の円形脱毛班がみられるタイプの「多発型」です。完治までは半年から2年程度かかるといわれています。また複数の脱毛箇所が合わさり拡大する多発融合型もあります。これらの脱毛部位が頭皮の25%以上になると重症と判断されます。

蛇行型の円形脱毛症

後頭部から側頭部にかけて生え際に沿って細長く脱毛が帯状に広がるのが「蛇行型」です。左右対称に発症し蛇が通ったあとのようにみられます。治療が複数年にわたる可能性があります。

全頭型の円形脱毛症

脱毛が頭部全体に広がってしまいすべての髪の毛が抜け落ちてしまう「全頭型」タイプです。非常に治りにくいといわれており長期的な治療期間が必要になることが多いです。若い女性に多くみられることがありウィッグなどを使用しながら治療と向き合うことを勧められています。

汎発型の円形脱毛症

全頭型の症状が進行した「汎発型」は頭髪のみだけでなく眉毛やまつげ、脇毛など全身の体毛まで抜けてしまいます。最も重症なタイプで全頭型と同様に長期的な治療が必要で、根気強く治療に向き合わなければなりません。

円形脱毛症の原因

円形脱毛症の原因は様々な説がありはっきりとした原因は解明されていないのが現状ですが、近年「自己免疫疾患」が原因として有力な説と考えられています。自己免疫異常につながるものやそれ以外に考えられる原因についてお伝えしていきます。

自己免疫疾患

免疫機能は通常外部からの異物や侵入物を攻撃して身体を守る機能ですが、その機能になんらかの異常が生じて自分の身体の一部を敵と勘違いして攻撃してしまうことを自己免疫疾患と呼びます。

円形脱毛症は免疫機能の司令塔と殺し屋である「Tリンパ球」が毛根を異物とみなし攻撃することで、毛根にダメージが与えられ健康な髪の毛が突然抜け落ちてしまいます。しかしなぜこのような異常が起こるのかまだ明らかになっていません。

特に円形脱毛症を生じやすい自己免疫疾患は橋本病なとの甲状腺疾患、関節リウマチ、重症筋無力症、異常性白斑、全身性エリテマトーデスなどが挙げられます。甲状腺疾患の約8%、尋常性白斑は約4%の患者が円形脱毛症を併発しています。ですので円形脱毛症を発症したら、自己免疫疾患の有無を確認するために血液検査を行うことも検討しましょう。

参照:日本皮膚科学会|円形脱毛症ガイドライン診療ガイドライン(2017年版)

アトピー素因

アトピーの影響としてはアトピー性皮膚炎、気管支炎、アレルギー性鼻炎などのアトピー疾患を持ている人のことをアトピー素因といいます。円形脱毛症患者の40%以上がアトピー素因持っており、また半数以上が本人もしくは家族にアトピー素因がみられることから、深い関係があるのではないかと考えられています。

遺伝的要因

中国で行われた大規模な調査では円形脱毛症患者の約8.4%が家族に円形脱毛症を発症していることが報告されています。欧米の調査でも一親等(親、こども)内の発症率が一般に比べて約10倍高いという結果が出ていることから、遺伝と円形脱毛症の医学的根拠は明確にされていませんが、原因となっている可能性は高いと考えられています。

精神的ストレスの影響

強い精神的ストレスのあとに脱毛症状が生じるケースがあるため、円形脱毛の原因のひとつにストレスが挙げられます。また、ストレスは自己免疫疾患を誘発する要因ともなり得ります。しかし、実際のところはストレスが円形脱毛症の原因となる科学的根拠は示されていません。そのため「ストレスが円形脱毛症の原因になる可能性がある」程度にとどめておくのがよいといえるでしょう。

参照:日本皮膚科学会|円形脱毛症ガイドライン診療ガイドライン(2017年版)

円形脱毛症の初期症状

円形脱毛の初期にみられる特徴的な症状があるので説明していきます。

・なんの前兆もなく突然脱毛が起きる。

・脱毛班が円形または楕円形で他との境界がはっきりしている。

・頭部に地肌が見えるところがある。

・爪の表面に点を打ったような小さなでこぼこができている。(免疫系の異常が関与している)

・アトピー性疾患を患っている。

初期症状のまま治癒することもありますが、進行速度が人それぞれのため予想より早く進むこともあり、早めに医療機関を受診することをおすすめします。

円形脱毛症の治療方法

円形性脱毛症に用いられる治療法はいくつかあるためご紹介します。

ステロイド局所注射

ステロイド注射は、炎症を抑えたり免疫を抑制する効果があるステロイドを脱毛している部分に注射で注入する治療です。単発型と多発型に高い発毛効果がありますが、全頭型や汎発型は注射範囲が増え負担が大きいため他の治療を検討されます。またステロイドは副作用が強いため子どもには適応されません。4〜6週間に1回の頻度で注射を行いますが痛みを伴うことと注射部位が陥没する可能性があることに注意が必要です。

局所免疫療法

局所免疫療法とはSADBE(スクアリン酸ジブチルエステル)やDPCP(ジフェニルサイクロプロペノン)といった化学物質を脱毛部に塗布することでわざとかぶれを起こさせて、発毛を促す治療法です。有効性が高く脱毛が広範囲の方(多発型、全頭型、汎発型)に適応される治療法です。副作用が強く赤みや色素沈着、蕁麻疹やリンパ節浮腫などを生じることがあり、加えてアトピー性皮膚炎を持っている場合は一時的に症状が悪化する恐れがあります。また、日本では局所免疫療法の保険適用が認められていないため、自費診療となります。

内服薬や外用薬

円形脱毛症に効果があるとされている内服薬はステロイド内服薬、抗ヒスタミン薬、セファランチン内服薬、グリチルリチン・グリシン・メチオニン配合錠があります。

外用薬にはステロイド外用薬、カルプロニウム塩化物外用薬、ミノキシジル外用薬があります。円形脱毛症には内服薬より外用薬の効果が認められており、治療の第一選択として外用薬を用いられるケースも多いです。中でもステロイド外用薬は国内でも豊富な治療実績があり、多くの皮膚科で採用されています。

紫外線療法

アトピー性皮膚炎などの皮膚疾患の治療にも用いられる紫外線療法です。進行度合いによっても異なりますが、軽症の症状で治療効果が出るまで15~20回程度の照射が必要です。副作用にはかゆみやヒリヒリ感、ひどい時には水ぶくれが生じることがあります。

まとめ

円形脱毛症の原因はいまだに解明されていないこともありますが、自己免疫疾患やアトピーが大きく関係しています。初期症状は突然髪の毛が抜けてしまうため驚く方が多いでしょう。様々な治療法があるため早めに皮膚科に相談することをお勧めします。

皮膚科を受診しても改善しない場合や症状が悪化する場合は、AGAクリニックでの治療も選択肢の一つです。円形脱毛症かAGAか分からずに悩んでいる場合、皮膚科で治療を受けたけど改善しない場合は、Dr.AGAクリニックへお気軽にご相談ください。

この記事の監修医師
総院長

Dr.AGAクリニック総院長 坂口海雲

H21 大阪市立大学医学部 卒業
H23 大阪市立大学循環器内科 入局
H23 ベルランド総合病院
H24 川崎病院 臨床助教
H25 大阪市立大学病院
H28 福島吉野スマイル内科・循環器内科 開院
R2  Dr.AGAクリニック 総院長就任

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