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このページでは、Dr.AGAクリニックの治療で使用する「アルダクトン25mg」と「スピロノラクトン25mg/50mg」について、効果や副作用などを含めてご紹介します。FAGA(女性男性型脱毛症)にお悩みの方は、ぜひ参考にしてみてください。
アルダクトンとは
アルダクトンは、米国の製薬会社G.D. Searle & Company(現在のファイザー社)で開発された有効成分「スピロノラクトン」を主成分とする利尿降圧薬です。
もともと、アルドステロンというホルモンの働きを抑制する薬として誕生しましたが、高血圧やむくみなどの治療に有効であることが明らかとなり、1960年代にFDA(米国食品医薬品局)から認可を受け、世界初のアルドステロン拮抗薬として「アルダクトン」の商品名で発売されました。
日本でも厚生労働省から承認が下り、1960年代から販売されています。現在は世界100ヶ国以上でも承認を得て、標準的な利尿降圧薬となっています。また、近年では、抗アンドロゲン作用も持つことから、FAGAや多嚢胞性卵巣症候群、ニキビなどの治療薬としても使用されています。
スピロノラクトンとは
スピロノラクトン製剤は、有効成分「スピロノラクトン」を主成分とする利尿降圧薬です。世界初のアルドステロン拮抗薬として発売された先発薬の「アルダクトン」に対するジェネリック医薬品(後発薬)にあたります。そのため、後述する効果・副作用・飲み方やその注意などは、アルダクトンとスピロノラクトンで同等です。
すでにアルダクトンの特許は満了しているため、日本では「スピロノラクトン錠」などの商品名で、東和薬品、ニプロ、長生堂製薬などから製造販売がされています。
アルダクトン(スピロノラクトン)の効果
アルダクトン(スピロノラクトン)は、男性ホルモン受容体への結合を阻害し、また薄毛の主な原因物質である「ジヒドロテストステロン(DHT)」の産生も抑制することで、男性ホルモンと女性ホルモンのバランスを調整し、FAGAの進行抑制効果が期待できます。
アルダクトン(スピロノラクトン)の副作用
アルダクトン(スピロノラクトン)の副作用は、「電解質異常」「急性腎不全」「皮膚粘膜眼症候群」などです。詳細としては、以下が報告されています。
重大な副作用
- 電解質異常(高カリウム血症、低ナトリウム血症、代謝性アシドーシス等)(頻度不明):不整脈、全身倦怠感、脱力等があらわれることがあります。
- 急性腎不全(頻度不明):電解質異常を伴うことがあります。
- 中毒性表皮壊死融解症(Toxic Epidermal Necrolysis:TEN)、皮膚粘膜眼症候群(Stevens-Johnson症候群)(いずれも頻度不明)
発現頻度0.1~5%未満
- 内分泌:女性型乳房、乳房腫脹、性欲減退、陰萎、多毛、月経不順、無月経、閉経後の出血、音声低音化
- 過敏症:発疹、蕁麻疹
- 精神神経系:眩暈、頭痛、四肢しびれ感、神経過敏、うつ状態、不安感、精神錯乱、運動失調、傾眠
- 肝臓:AST上昇、ALT上昇、γ-GTP上昇、Al-P上昇、LDH上昇、ビリルビン上昇
- 腎臓:BUN上昇
- 消化器:食欲不振、悪心・嘔吐、口渇、下痢、便秘
- 血液:白血球減少、血小板減少
- その他:倦怠感、心悸亢進、発熱、肝斑
発現頻度不明
- 内分泌:乳房腫瘤、乳房痛
- 過敏症:そう痒
- その他:筋痙攣、脱毛
なお、女性型乳房については、減量又は中止によって通常減退ないしは消失しますが、まれに持続する例もみられます。
また、長期間服用した患者(男女とも)に乳癌が発生したとする症例報告があります。
Dr.AGAクリニックでは、無料カウンセリングにより、一人ひとりに合ったプランをご提案しております。もし服用後に上記の症状が現れたり、ご不安が生じたりした場合は、Dr.AGAクリニックの担当医までお気軽にご相談ください。
アルダクトン(スピロノラクトン)の飲み方
アルダクトン(スピロノラクトン)は、通常成人1日50~100mgを分割して経口服用します。年齢や症状により、医師の指示に従って適宜増減してください。
高血圧症、心性浮腫、腎性浮腫、肝性浮腫などの治療では、他の薬剤と併用することが多いため、医師の指示通りに服用してください。
夜間の休息が特に必要な患者は、夜間の排尿を避けるため、午前中に服用することが望ましいです。
飲み忘れに気づいた場合は、気づいた時点で1回分を服用してください。ただし、次の服用時間が近い場合は飲み忘れた分は抜かして、次の服用時間に1回分を服用してください。決して2回分を一度に服用しないでください。
アルダクトン(スピロノラクトン)を連用する場合は、高カリウム血症等の電解質異常があらわれることがあるため、定期的に検査を受けることが重要です。
降圧作用に基づくめまい等があらわれることがあるので、特に高所作業や自動車の運転等、危険を伴う機械を操作する際には注意が必要です。
アルダクトン(スピロノラクトン)を服用する際の注意点
アルダクトン(スピロノラクトン)を服用する際の注意点は、以下の通りです。
アルダクトン(スピロノラクトン)を服用する際の注意
- 高カリウム血症の患者や無尿・急性腎不全の患者は服用できません。
- アジソン病の患者は服用できません。
- タクロリムス、エプレレノン、エサキセレノン、ミトタンを服用中の方は併用できません。
- 長期間服用する場合は高カリウム血症等の電解質異常があらわれることがあるため、定期的に検査を受けてください。
- 降圧作用によるめまい等があらわれることがあるので、高所作業や自動車の運転等の際には注意してください。
- 夜間の休息が特に必要な方は、夜間の排尿を避けるため午前中に服用することが望ましいです。
- 妊婦または妊娠している可能性のある女性は、治療上の有益性が危険性を上回ると判断される場合にのみ服用してください。
- 授乳中の方は、治療上の有益性および母乳栄養の有益性を考慮し、医師と相談の上で継続または中止を検討してください。
- 重篤な冠動脈硬化症や脳動脈硬化症のある方、腎機能障害や肝機能障害のある方は特に注意が必要です。
- アルダクトンとの因果関係は明らかではありませんが、長期間服用した患者(男女とも)に乳癌が発生したとする症例報告があります。
アルダクトン(スピロノラクトン)による治療でかかる料金
Dr.AGAクリニックでは、医師による問診後にしっかりと説明を行ったうえで「アルダクトン25mg」と「スピロノラクトン25mg/50mg」を処方させていただく場合があります。その際の料金は以下の通りです。
アルダクトン25mgの料金
Dr.AGAクリニックでは、アルダクトン25mg(30錠)を2,900円(税込3,190円) 、アルダクトン25mg(60錠)を5,800円(税込6,380円) にてご提供しています。
スピロノラクトン25mgの料金
Dr.AGAクリニックでは、スピロノラクトン25mg(30錠)を2,900円(税込3,190円)、スピロノラクトン50mg(30錠)を5,800円(税込6,380円) にてご提供しています。
アルダクトン(スピロノラクトン)についてよくあるQ&A
アルダクトン(スピロノラクトン)だけでFAGAは完治しますか?
初期から中期のFAGA患者様の場合、アルダクトン(スピロノラクトン)を使用する治療が選択肢となります。一方、FAGAが進行した段階では、アルダクトン(スピロノラクトン)で脱毛を防ぐだけでは毛量の回復に十分とはいえません。進行した薄毛からの改善を目指すなら、アルダクトン(スピロノラクトン)で男性ホルモンの作用を抑制しながら、ミノキシジルやDr.AGAクリニックの「超発毛メソ治療」といった発毛効果が期待できる治療も並行することが大事になります。
個人輸入薬ではなくクリニックで購入すべきですか?
海外からの個人輸入薬は偽造品や粗悪品が届くリスクがあり、安全性が保証されていません。「医薬品副作用被害救済制度」の適応外にもなるため、何かあった場合の医療費はすべて自己負担となります。メリットよりもリスクが大きいため、専門クリニックの医師から処方を受けることが大切です。
アルダクトン(スピロノラクトン)は保険適用されますか?
アルダクトン(スピロノラクトン)が本来持っている利尿降圧作用に対する効能・効果に対して処方された場合は保険適用となりますが、FAGA治療に使用する場合は自由診療かつ保険適用外になります。