
このページでは、Dr.AGAクリニックの治療で使用する「アルダクトン 25mg 30錠」「アルダクトン 25mg 60錠」について、効果や副作用などを含めてご紹介します。
アルダクトン 25mg 30錠
| 治療内容 | アルダクトン 25mg 30錠 |
|---|---|
| メーカー | ファイザー |
| 有効成分 | スピロノラクトン |
| 効果 | [適応外]FAGAの進行抑制 |
| 副作用 | 電解質異常/急性腎不全/皮膚粘膜眼症候群など |
| 使用方法 | 水またはぬるま湯で、1日1錠を決まった時間に服用 |
| 禁忌 | 高カリウム血症の患者や無尿・急性腎不全の患者/アジソン病の患者/タクロリムス、エプレレノン、エサキセレノン、ミトタンを服用中の方 ※当院では女性にのみ処方 |
| 使用する際の注意点 | 長期間服用する場合は定期的に検査/高所作業や自動車の運転等に注意/夜間の排尿を避けるため午前中の服用推奨/妊婦または妊娠可能性のある女性は医師に相談/授乳中の女性は医師に相談/重篤な冠動脈硬化症や脳動脈硬化症のある方、腎機能障害や肝機能障害のある方は医師に相談 |
| 料金 | 2,900円(税込3,190円)※30日分 |
アルダクトン 25mg 60錠
| 治療内容 | アルダクトン 25mg 60錠 |
|---|---|
| メーカー | ファイザー |
| 有効成分 | スピロノラクトン |
| 効果 | [適応外]FAGAの進行抑制 |
| 副作用 | 電解質異常/急性腎不全/皮膚粘膜眼症候群など |
| 使用方法 | 水またはぬるま湯で、1日2錠を決まった時間に服用 |
| 禁忌 | 高カリウム血症の患者や無尿・急性腎不全の患者/アジソン病の患者/タクロリムス、エプレレノン、エサキセレノン、ミトタンを服用中の方 ※当院では女性にのみ処方 |
| 使用する際の注意点 | 長期間服用する場合は定期的に検査/高所作業や自動車の運転等に注意/夜間の排尿を避けるため午前中の服用推奨/妊婦または妊娠可能性のある女性は医師に相談/授乳中の女性は医師に相談/重篤な冠動脈硬化症や脳動脈硬化症のある方、腎機能障害や肝機能障害のある方は医師に相談 |
| 料金 | 5,800円(税込6,380円)※30日分 |
アルダクトンとは
アルダクトンは、米国の製薬会社G.D. Searle & Company(現在のファイザー)で開発された有効成分「スピロノラクトン」を主成分とする利尿降圧薬です。
もともと、アルドステロンというホルモンの働きを抑制する薬として誕生しましたが、高血圧やむくみなどの治療に有効であることが明らかとなり、1960年代にFDA(米国食品医薬品局)から認可を受け、世界初のアルドステロン拮抗薬として「アルダクトン」の商品名で発売されました。
日本でも厚生労働省から承認が下り、1960年代から販売されています。現在は世界100ヶ国以上でも承認を得て、標準的な利尿降圧薬となっています。
近年では抗アンドロゲン作用も持つことから、FAGAの治療にも活用されています。
アルダクトンの効果
適応外の効果になりますが、アルダクトンは、男性ホルモン受容体への結合を阻害し、また薄毛の主な原因物質である「ジヒドロテストステロン(DHT)」の産生も抑制することで、男性ホルモンと女性ホルモンのバランスを調整し、FAGAの進行抑制が期待できます。
※効果の感じ方には個人差があります。
アルダクトンの副作用
アルダクトンの副作用は、電解質異常/急性腎不全/皮膚粘膜眼症候群などです。詳細としては、以下が報告されています。
重大な副作用
- 電解質異常(高カリウム血症、低ナトリウム血症、代謝性アシドーシス等)(頻度不明):不整脈、全身倦怠感、脱力等があらわれることがあります。
- 急性腎不全(頻度不明):電解質異常を伴うことがあります。
- 中毒性表皮壊死融解症(Toxic Epidermal Necrolysis:TEN)、皮膚粘膜眼症候群(Stevens-Johnson症候群)(いずれも頻度不明)
発現頻度0.1~5%未満
- 内分泌:女性型乳房、乳房腫脹、性欲減退、陰萎、多毛、月経不順、無月経、閉経後の出血、音声低音化
- 過敏症:発疹、蕁麻疹
- 精神神経系:眩暈、頭痛、四肢しびれ感、神経過敏、うつ状態、不安感、精神錯乱、運動失調、傾眠
- 肝臓:AST上昇、ALT上昇、γ-GTP上昇、Al-P上昇、LDH上昇、ビリルビン上昇
- 腎臓:BUN上昇
- 消化器:食欲不振、悪心・嘔吐、口渇、下痢、便秘
- 血液:白血球減少、血小板減少
- その他:倦怠感、心悸亢進、発熱、肝斑
発現頻度不明
- 内分泌:乳房腫瘤、乳房痛
- 過敏症:そう痒
- その他:筋痙攣、脱毛
なお、女性型乳房については、減量又は中止によって通常減退ないしは消失しますが、まれに持続する例もみられます。
また、アルダクトンとの因果関係は明らかではありませんが、長期間服用した患者に乳癌が発生したとする症例報告があります。
副作用情報の出典
参考:PMDA:アルダクトン 添付文書(第4版 2025年 3月改訂)
※日本国内で高血圧の治療薬として承認の添付文書をもとに記載しています。
注意事項
※本ページは保険適用外の自由診療のご案内です。
※本品は、FAGA治療薬としては日本国内未承認医薬品です。適応外使用された医薬品等の使用によるリスクに関する情報は「個人輸入やインターネット購入による健康被害」をご確認ください。
※本ページは医薬品としての効能・効果を保証するものではありません。副作用・リスク・費用・ご契約条件を必ずご確認ください。
※アルダクトンは日本国内で高血圧の治療薬として承認を取得しています。同様のリスクは否定できません。なお、FAGA治療薬としての承認は海外でもありません。医薬品副作用被害救済制度の対象にはなりません。
アルダクトンの使用方法
水またはぬるま湯で、1日1~2錠を決まった時間に服用します。
当院では医師の指導のもとで患者様ごとに用量を調整しております。詳細な服用方法は、処方時に当院の医師の指示に従ってください。
※同じ30日分でも、処方用量により必要錠数が異なるため、1日1錠の方は「アルダクトン 25mg 30錠」、1日2錠の方は「アルダクトン 25mg 60錠」をお渡しします。
注意事項
- 多量・頻繁に服用しても効果は上がりません。副作用の発現する可能性が高くなるため、用法用量を厳守してください。
- 服用後トイレが近くなるため就寝前の服用は避けてください。
- 前日に飲み忘れた場合、翌日に2日分を服用することは厳禁です。
アルダクトンの禁忌
- 高カリウム血症の患者や無尿・急性腎不全の患者は服用できません。
- アジソン病の患者は服用できません。
- タクロリムス、エプレレノン、エサキセレノン、ミトタンを服用中の方は併用できません。
アルダクトンを使用する際の注意点
- 高血圧症、心性浮腫、腎性浮腫、肝性浮腫などの治療では、他の薬剤と併用することが多いため、医師の指示通りに服用してください。
- 長期間服用する場合は高カリウム血症等の電解質異常があらわれることがあるため、定期的に検査を受けてください。
- 降圧作用によるめまい等があらわれることがあるので、特に高所作業や自動車の運転等、危険を伴う機械を操作する際には注意してください。
- 夜間の休息が特に必要な方は、夜間の排尿を避けるため午前中に服用することが望ましいです。
- 妊婦または妊娠している可能性のある女性は、治療上の有益性が危険性を上回ると判断される場合にのみ服用してください(Dr.AGAクリニックの担当医までご相談ください)。
- 授乳中の女性は、治療上の有益性および母乳栄養の有益性を考慮し、医師と相談の上で継続または中止を検討してください(Dr.AGAクリニックの担当医までご相談ください)。
- 重篤な冠動脈硬化症や脳動脈硬化症のある方、腎機能障害や肝機能障害のある方は特に注意が必要です(Dr.AGAクリニックの担当医までご相談ください)。
アルダクトンについてよくあるQ&A
アルダクトンだけでFAGAは完治しますか?
初期から中期のFAGA患者様の場合、アルダクトンの有効成分「スピロノラクトン」を使用する治療が選択肢となります。
一方、FAGAが進行した段階では、アルダクトンで脱毛を防ぐだけでは毛量の回復に十分とはいえません。進行した薄毛からの改善を目指すなら、アルダクトンで男性ホルモンの作用を抑制しながら、ミノキシジルローションなどの発毛効果が期待できる治療も並行することが大事になります。
アルダクトンとミノキシジルローションは併用できますか?
アルダクトンとミノキシジルローションは併用可能です。
スピロノラクトンの「FAGAの進行抑制効果」とミノキシジルローションの「壮年性脱毛症における発毛、育毛効果」により、併用する治療戦略が選択されることがあります。適応や併用可否は医師が個別に判断します。



