
育毛剤と発毛剤の違いとは?
育毛剤と発毛剤の主な違いはミノキシジルを含むかどうかです。育毛剤にはミノキシジルが含まれず、発毛剤には含まれています。
有効成分「ミノキシジル」には、末梢血管の拡張により、血行を促進する作用があります。
血流が改善されることで頭皮の毛細血管まで栄養が運ばれやすくなり、毛根部の毛乳頭に十分な栄養と酸素が届くため、発毛に寄与する可能性が示唆されています。
ミノキシジルが含まれた発毛剤は、市販薬の中でも副作用に注意が必要な「第1類医薬品」に分類されます。育毛剤と発毛剤の違いについては、以下の表をご参照ください。
| 育毛剤 | 発毛剤 | |
|---|---|---|
| 分類 | 医薬部外品 | 第1類医薬品 |
| 購入方法 | ドラッグストアで購入できる | 薬剤師のいるドラッグストアまたはクリニックで購入できる |
| 使用目的 | 抜け毛を予防する | FAGAの治療 |
| 効果 | 頭皮環境を改善する | 壮年性脱毛症における発毛、育毛および脱毛(抜け毛)の進行予防 |
| 副作用 | 赤み・かゆみ・湿疹など | 皮膚(頭皮の発疹・発赤、かゆみ、かぶれ、ふけ、使用部位の熱感等)/精神神経系(頭痛、気が遠くなる、めまい)/循環器(胸の痛み、心拍が速くなる)/代謝系(原因のわからない急激な体重増加、手足のむくみ)など |
※効果には個人差があります。
※ミノキシジルの作用機序は完全に解明されていません。血管拡張作用や毛包への直接作用によって成長期を延長する可能性が示唆されています。
【育毛剤編】どんな人におすすめ?
髪が細くなってきたと感じる方
最近、髪が細くなってきたと感じる方は、FAGA(女性男性型脱毛症)の初期症状である可能性も考えられます。まずは経過を見ながら、セルフケアのひとつとして育毛剤を取り入れてみるのもひとつの方法です。
頭皮が乾燥・かゆい・フケが出る方
頭皮が乾燥しやすい、かゆみやフケが気になるという方にも育毛剤はおすすめされることがあります。育毛剤に含まれる保湿成分によって頭皮環境が整うと、抜け毛を招きにくい土台づくりができるためです。
【発毛剤編】どんな人におすすめ?
すでに薄毛が進行している方
頭頂部のボリュームが減ってきた、分け目が広がってきたなど、すでに薄毛の進行が明らかに感じられる場合には、発毛剤の使用を検討しましょう。
安全性・実績のある治療をしたい方
発毛剤の有効成分であるミノキシジルは、臨床試験で効果と安全性が確認されています。
実際に、女性被験者1,242名を対象としたシステマティック・レビュー(1%、2%、および5%のミノキシジル液を24~32週にわたって使用)では、プラセボ群と比べて、脱毛部1cm²内の毛髪数が平均で13.18本(95%信頼区間 10.92~ 15.44)と増加したことが報告されています。
こうした結果から、日本皮膚科学会が公開している「男性型および女性型脱毛症診療ガイドライン 2017年版」でも、成人女性のFAGA治療に対して有効成分「ミノキシジル」の外用は推奨度Aとなっています。
※効果には個人差があります。
※ミノキシジルの作用機序は完全に解明されていません。血管拡張作用や毛包への直接作用によって成長期を延長する可能性が示唆されています。
育毛剤には発毛効果はない
結論から申し上げると、育毛剤に発毛効果はありません。
抜け毛予防ではなく発毛を促したい方は、発毛剤の使用検討をおすすめします。
また、育毛剤と発毛剤は併用できますが、両方を使えば必ずしも劇的な効果が現れるというわけではありません。併用への過度な期待は控えた方がよいでしょう。
FAGA改善は医師による治療が必要です。
育毛剤・発毛剤でお悩みでしたら、当院までご相談ください
「どんな育毛剤・発毛剤を使用すればいいのだろう?」「使っている育毛剤・発毛剤は効いているのだろうか?」などのお悩みやご不安がありましたら、当院の無料カウンセリングでご相談いただくことをおすすめいたします。
当院の治療では、発毛剤として「ミノキシジルローションによる治療」を使用しております。
当院の費用や治療内容についてご興味のある方は「Dr.AGAクリニックのFAGA治療費」をあわせてご覧ください。


