
女性の薄毛・抜け毛対策として、海外の情報を中心に「パントガール(Pantogar)」という名称を見かけることがあります。
そこで本記事では、パントガールの基本情報(成分・海外での位置づけ・海外での研究報告の概要)を、一般的な情報として整理します。
※パントガールは日本国内未承認医薬品です。
※当院ではパントガールの処方・販売は行っていません。
※本記事は一般的な情報提供を目的としており、個別の症状や治療法については必ず医師の診察を受けてください。効果には個人差があります。
パントガールとは(国内外での位置づけ)
パントガールとは、ドイツのメルツ社(Merz Pharma GmbH & Co. KGaA)が製造する製品で、海外の一部の国では医薬品(内服薬)として販売されている例があります。海外情報では、原因不明のびまん性脱毛症などで言及されることがあります(適応・区分は国により異なります)。
一方、配合成分自体はビタミンやアミノ酸などで、日本では同種成分がサプリメント等に用いられることもあります。ただし、成分が同じでも、製品としての法的位置づけは国や規制により異なり、日本で本製品が医薬品として承認されているわけではありません。
パントガールの主な成分
スイスで流通する製品の添付文書(swissmedicinfo掲載)では、パントガールに含まれる成分・含有量として、以下のように記載されています(国・製品情報により表示が異なる場合があります)。
| 成分名 | 含有量(1カプセルあたり) |
|---|---|
| パントテン酸カルシウム(ビタミンB5) | 60mg |
| チアミン(ビタミンB1) | 60mg |
| 薬用酵母 | 100mg |
| L-シスチン | 20mg |
| ケラチン | 20mg |
| パラアミノ安息香酸 | 20mg |
これらは、毛髪の代謝に関与し得る栄養素として知られています。ただし、栄養成分を含むこと=脱毛症の治療効果が確定することではない点に注意が必要です。
パントガールに関する海外での研究報告
海外の製造元(メルツ社)による情報では、以下のような盲検試験や観察研究、複数研究をまとめた解析(メタ解析)などが紹介されています。
- 盲検試験(Buddeら, 1993):びまん性の脱毛や毛髪構造の変化がある人を対象に、一定期間使用後のトリコグラム(成長期毛の割合)や毛髪の状態を評価した報告が紹介されています(比較条件や対象の詳細などは情報源により記載範囲が異なるため、本記事では断定を避けます)。
- 観察研究(Bergner, 1999):びまん性脱毛や爪の成長障害の患者を対象に、3〜6ヶ月使用後の評価を集計したとされる報告が紹介されています(観察研究である点に留意が必要です)。
- 複数研究のまとめ(Finner, 2011):複数研究を統合して評価した内容が紹介されています(統合方法や各研究の質により結論が左右され得るため、「効果が確定した」といった断定は避けるべきです)。
これらの報告は一定の示唆を与える一方で、主に海外のデータであり、研究の設計や評価指標、対象集団(国・人種・背景)が異なること、また製造元サイトによる紹介であることから、結果の解釈には限界があります。日本人での有効性・安全性が確立されているわけではありません。
パントガールの服用方法
海外の製造元(メルツ社)による情報では、1日3回、1回1カプセルを水またはぬるま湯で噛まずに服用するとされています。
また、服用期間は3~6ヶ月間が目安として紹介されています。
ただし、日本では未承認医薬品であるため、自己判断での使用は避け、医師の診察のもとで適否を判断してください。
パントガールの副作用
スイスで流通する製品の添付文書(swissmedicinfo掲載)では、以下のような副作用が記載されています。
- 胸やけ、吐き気、鼓腸、下痢、腹痛などの胃腸の不調
- めまい、頭痛、嘔吐、動悸、皮膚の発赤などの症状
- まれに、発汗、心拍数の増加(頻脈)、脈拍の加速、発疹、かゆみ、じんましんなどの皮膚反応など
これらの症状が現れた場合は、使用を中止し医師にご相談ください。
パントガールの使用に注意が必要な方
以下に該当する方は、使用の可否を含め医師に相談してください。
- 成分にアレルギーがある方
- 妊娠中・授乳中の方(必要性を含め医師が慎重に判断します)
- 12歳未満の方(安全性・有効性に関するデータが十分でないため)
- スルホンアミド系薬剤を服用中の方(含有成分と相互作用の可能性があるため)
パントガールの個人輸入は避けましょう
パントガールは日本国内未承認医薬品であり、インターネット等での個人輸入・購入には以下のリスクがあります。
- 偽造品や品質の保証されない製品が届くリスクがある
- 健康被害が生じた場合に、医薬品副作用被害救済制度の対象外になり得る
- 医師の診断なしで使用することで、基礎疾患や併用薬との相互作用を見落とすリスクがある
個人輸入された医薬品等の使用によるリスクに関する情報は「個人輸入やインターネット購入による健康被害」をご確認ください。
「パントガールと女性の薄毛・抜け毛対策」のまとめ
パントガールは、ビタミンB群やアミノ酸など毛髪の代謝に関与し得る栄養成分を含む製品として、海外情報で言及されることがあります。ただし、日本では未承認医薬品であり、研究報告の解釈には限界や個人差がある点に注意が必要です。また、女性の薄毛・抜け毛は、びまん性脱毛症だけでなく複数要因が関与することがあります。自己判断で対策を始める前に、医療機関で原因を確認し、選択肢について相談することをおすすめします。
Dr.AGAクリニックでは、一人一人の患者様に合ったプランのご提案を致します。
薄毛・抜け毛についてお悩みの方は、まずDr.AGAクリニックの無料カウンセリング をご予約ください。LINE24時間受付も対応しております。
クリニックでの無料カウンセリングにハードルをお感じの方は、お電話でのお問い合わせ(0120-433-488)も開設しております。まずはお気軽にご相談ください。
参考文献
Dr.AGAクリニック池袋院院長
- 2001年 防衛医科大学医学部卒業
- 2001年 防衛医科大学校病院
- 2003年 自衛隊阪神病院
- 2007年 自衛隊呉病院
- 2008年 西埼玉中央病院 などを経て
- 2024年 Dr.AGAクリニック池袋院院長 就任
当サイトのコンテンツはDr.AGAクリニック池袋院院長 岡 奈々の監修により運営されております。



