女性の抜け毛・薄毛治療は何科?皮膚科?クリニック?病院選びについて解説

この記事では、女性の抜け毛・薄毛治療の病院選びについてについて解説します。

※本記事は一般的な情報提供を目的としており、個別の症状や治療法については必ず医師の診察を受けてください。効果には個人差があります。

女性の抜け毛・薄毛で病院受診を考えていいサイン

女性の抜け毛の量・質の変化

  • 女性の抜け毛の量が明らかに増えた状態が数ヶ月続いている

健康な女性でも1日に50〜100本程度は抜けるとされますので、これを目安に比較してみてください。シャンプー時の排水溝ネットなどで女性の抜け毛の量を確認するのも良いでしょう。

  • 女性の抜け毛の毛根が細く弱々しい、または短い毛が抜ける

成長途中の髪が抜けている可能性があり、女性のヘアサイクルの乱れが起きている可能性があります。

毛根鞘の状態チェック

  • 毛根鞘が白っぽく濁り、ベタつきがある

皮脂の過剰分泌や頭皮環境の悪化が考えられます。睡眠不足やストレス、食生活の乱れも影響する可能性があります。

  • 毛根鞘が付着しておらず、毛先が細く尖っている、または毛髪全体が黒っぽい

髪が十分に成長できておらず、栄養不足の状態を示唆している可能性があります。

女性の薄毛・抜け毛で病院受診を考えていい頭皮のサイン

女性の薄毛・抜け毛の原因となる頭皮のコンディションは、ヘアトラブルの兆候を見逃さないためのチェックポイントと言えます。女性の薄毛治療において頭皮環境が乱れると、髪そのものの成長や維持にも影響が出てしまうとされています。

次のような変化が見られる場合は、皮膚科での早めの受診を検討してみてもいいでしょう。

  • 赤みや炎症、かゆみなどの皮膚トラブルがある
  • フケが多く出る、乾燥してカサつく
  • 皮脂が過剰に分泌されてベタつく、毛穴が詰まる感覚がある
  • ストレスや加齢の影響で、頭皮が柔らかさを失い硬く感じる

女性の抜け毛・薄毛治療で病院に行くなら何科?

女性の薄毛治療で受診できる診療科比較

女性の抜け毛・薄毛の治療は、症状や原因によって行く病院が異なります。大きく分けると、女性薄毛専門クリニック、皮膚科、婦人科、内科が挙げられます。

診療科対応できる症状対応できる治療費用おすすめの人
女性の薄毛治療 専門クリニック (FAGAクリニック)・FAGA(女性男性型脱毛症) ・びまん性脱毛症 ・円形脱毛症(クリニックによる) ・牽引性脱毛症・専門的な薄毛対策 ・発毛治療 ・予防治療 ・美容的配慮自由診療・根本的な改善を希望する人 ・美容面も重視する人 ・自由診療を含む選択肢を検討したい人
皮膚科・FAGA(基本的な対応のみ) ・円形脱毛症 ・皮膚疾患による抜け毛 ・子どもの抜け毛・薄毛・基本的な薄毛対策 ・皮膚炎の治療 ・限定的な予防保険適用 ※FAGA治療は自由診療・薄毛の原因がわからない人 ・皮膚症状もある人 ・基本的な検査を希望する人
婦人科・ホルモンバランス異常による薄毛 ・産後抜け毛 ・更年期による薄毛・ホルモン治療 ・産後ケア ・更年期治療保険適用・産後・更年期の人 ・ホルモン異常が疑われる人
内科・内科系疾患による抜け毛 ・薬剤副作用による抜け毛 ・栄養不良による薄毛・内科系疾患の治療 ・薬剤の副作用対策 ・栄養指導保険適用・持病がある人 ・服薬中の人 ・全身症状がある人

女性の薄毛治療専門クリニック(FAGAクリニック)

女性の薄毛治療専門クリニックとは、FAGA(女性男性型脱毛症)治療を専門とするクリニックです。クリニックによってはFAGA以外にびまん性脱毛症、円形脱毛症、牽引性脱毛症などの女性の抜け毛・薄毛治療にも対応しています。

女性の薄毛治療専門クリニック(FAGAクリニック)で治療を行うメリット

  • 女性の薄毛治療に特化した医師による専門性の高い診療
  • 女性に配慮したプライバシー重視の環境
  • 丁寧なカウンセリングと女性の毛髪診断
  • 最新の治療技術と豊富な治療選択肢
  • 美容面への配慮がある場合がある

女性の薄毛治療専門クリニック(FAGAクリニック)で治療を行うデメリット

  • FAGA治療は保険適用外の自由診療
  • 治療費はクリニックによって異なる
  • 専門外の疾患には対応できない場合がある

皮膚科

皮膚科は皮膚疾患の診療を行う科です。女性のFAGA治療も可能なほか、円形脱毛症、皮膚疾患による抜け毛、子どもの抜け毛・薄毛などにも対応しています。

皮膚科で女性の薄毛治療を行うメリット

  • 皮膚のトラブルが原因の薄毛治療に対応
  • 円形脱毛症などは保険適用の場合がある
  • 基本的な検査・診断が受けられる

皮膚科で女性の薄毛治療を行うデメリット

  • FAGA治療は薬物療法のみで選択肢が限定的
  • 対応範囲が医療機関により限られる場合がある
  • FAGA治療は保険適用外の自由診療
  • 美容面への配慮が不十分な場合がある
  • より専門的な女性の薄毛治療を希望する場合は専門クリニックの受診がおすすめ

婦人科

婦人科は女性特有の疾患を診療する科です。ホルモンバランスの異常が原因の薄毛・抜け毛、産後抜け毛、更年期による薄毛などに対応しています。

婦人科で女性の薄毛治療を行うメリット

  • 女性のホルモンバランスに精通している
  • 産後・更年期の薄毛に適切に対応
  • ホルモン治療は保険適用の場合がある

婦人科で女性の薄毛治療を行うデメリット

  • 薄毛治療そのものの専門性は限定的
  • ホルモン以外が原因の薄毛には対応困難
  • 美容面への配慮が不十分な場合がある
  • 主な対応は基礎疾患の評価・治療

内科

内科は内科系疾患による抜け毛、薬剤の副作用による抜け毛、栄養不良による薄毛などに対応しています。

内科で女性の薄毛治療を行うメリット

  • 甲状腺疾患など内科系疾患が原因の場合に適切
  • 薬剤副作用による抜け毛の対処が可能
  • 保険適用される場合が多い
  • 全身の健康状態を総合的に評価

内科で女性の薄毛治療を行うデメリット

  • FAGA治療は対応外
  • 薄毛に対する直接的な治療はできない
  • 主な対応は原因疾患の評価・治療で、発毛治療は対象外となる場合がある

【女性の抜け毛・薄毛の種類別】病院の選び方

FAGA(女性男性型脱毛症)

女性のFAGA治療は女性の薄毛治療専門クリニック(FAGAクリニック)または皮膚科で受診できます。

ただし、前述のとおり、より専門的な女性の薄毛治療を希望する場合は専門クリニックの受診がおすすめです。

円形脱毛症

女性の円形脱毛症で他に自覚症状がない場合は、皮膚科または当院のような円形脱毛症治療に対応している女性の薄毛治療専門クリニック(FAGAクリニック)の受診をおすすめします。

円形脱毛症以外にも気になる症状がある場合や治療中の病気がある場合は、内科やかかりつけ医に相談してみましょう。

産後抜け毛

産後抜け毛の原因は、ホルモン変化によるところが大きいため、まずは婦人科を受診して、症状に合わせた正しい治療を受けましょう。

婦人科を受診したものの、産後抜け毛が改善しない場合は、すでにFAGAを発症している可能性がありますので、女性の薄毛治療専門クリニック(FAGAクリニック)の受診をおすすめします。

薬剤による副作用

薬剤による副作用で女性の抜け毛が発症することもあります。多くの場合は、抗がん剤や放射線治療によるものですが、一般的な飲み薬でも発症する場合があります。

薬剤を服用しはじめて女性の抜け毛が気になるようになった場合は、その薬を処方した医師や薬剤師に確認しましょう。基本的には通院中の病院に相談することをおすすめします。

子どもの抜け毛・薄毛

子どもに発症しやすい抜け毛には、トリコチロマニア(抜毛症)があります。トリコチロマニアは、精神的ストレスで自ら髪の毛を抜いてしまう抜毛行為をしてしまったり、頭皮や髪の毛を強くさすってしまったりすることにより抜け毛・薄毛になります。

小児科や皮膚科を受診することをおすすめします。

受診科選びに迷う場合は、当院までご相談ください

ここまでお読みいただいたうえで、それでもご自身の抜け毛・薄毛の症状がAGAなのかどうかご不明な場合は、お気軽にDr.AGAクリニックの無料カウンセリングまでお問い合わせください。

この記事の監修医師
岡 奈々

Dr.AGAクリニック池袋院院長

  • 2001年 防衛医科大学医学部卒業
  • 2001年 防衛医科大学校病院
  • 2003年 自衛隊阪神病院
  • 2007年 自衛隊呉病院
  • 2008年 西埼玉中央病院 などを経て
  • 2024年 Dr.AGAクリニック池袋院院長 就任

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