先天性乏毛症・縮毛症をご存知でしょうか。
生まれつき髪の毛が少なく、縮れた状態となる疾患です。
治療法は確立されておらず、患者様は生涯薄毛に悩まされることになります。
原因の一部はLIPH遺伝子変異によるもので、日本人の中では約100人に2人の割合で遺伝子変異を保有しているといわれています。
推定患者数は全国で10,000人といわれており、皆さんも一度は先天性乏毛症・縮毛症と思われる方をお見かけしたことがあるのではないでしょうか。
今まで治療法が確立されていなかった先天性乏毛症・縮毛症ですが、最近になって有効性の高い研究結果が発表されています。
AGA・FAGA治療薬として有名な“ミノキシジルローション”が先天性乏毛症・縮毛症の方に対し高い効果を表し、有効性・安全性を示した。というものです。
今まで治療法が確立されず、成すすべなく過ごされてきた患者様にとって、大変嬉しいニュースです。
未だ大規模臨床試験が行われているわけではないため、治療を望むか望まないかは患者様で個人差があることでしょう。
しかしながら、今後研究結果が認められれば、治療の選択肢があるだけでも患者様にとって、大変心強い研究結果となっていることは間違いありません。
髪の毛が生える・増えるという目で見える結果を生み出す為、大規模臨床試験が少しでも早く進められ、多くの患者様が安堵される治療薬の発見となることを心から願います。
※こちらの記事は、名古屋大学医学部付属病院で行われた研究成果を元に、医療技術ニュースに記載されている内容を引用し作成しております。
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