「AGA治療薬は効果に違いがある?」「AGA治療薬の副作用が知りたい!」「どの治療薬を選べばいいの?」など、AGA治療を始める前には、このような疑問や不安を抱く方も多いのではないでしょうか。
AGA治療薬は、主にミノキシジル、フィナステリド、デュタステリドの3種類があり、それぞれの効果や副作用が異なります。症状や体質に合わせて治療薬を選択しなければ、思うほどの効果が得られなかったり、副作用が強く出てしまったりする場合があるため、注意が必要です。
この記事では、AGA治療薬に対する理解を深められるように、薬の効果や副作用、選び方などを解説します。AGA治療薬の選択で悩んでいる方は、ぜひ参考にしてください。
AGA治療薬の種類
AGA治療に用いられる主な薬は、以下の3つです。それぞれの違いを下表にまとめました。
- ミノキシジル
- フィナステリド
- デュタステリド
ミノキシジル | フィナステリド | デュタステリド | |
服用方法 | 内服薬/外用薬 | 内服薬 | 内服薬 |
効果 | 発毛の促進 | AGAの進行を抑制 | AGAの進行を抑制 |
副作用 | かゆみ 発疹 むくみ 動悸 など | 性欲減退 勃起不全 肝機能障害 など | 勃起不全 性欲減退 精液減少 など |
料金の目安 | 内服薬:5,000〜8,000円/月 外用薬:5,000〜20,000円/月 | 5,000〜8,000円/月 | 9,000〜11,000円/月 |
ミノキシジルは、フィナステリドやデュタステリドと効果が異なるため、副作用にも違いがあります。
フィナステリドとデュタステリドは、効果は共通しているものの作用機序が異なり、効き目の強いデュタステリドの方が副作用も表れやすい特徴があります。
それぞれの詳細を確認していきましょう。
ミノキシジル
ミノキシジルは、ファイザー株式会社が開発した血圧降下剤で、もともと高血圧の治療薬として使用されていました。しかし、服用する患者に多毛症の副作用があることがわかり、薄毛治療の治療薬として製品開発が進められた結果、AGA治療薬として世界で広く認知されるようになりました。
ミノキシジルには内服薬と外用薬の2種類があり、どちらも発毛効果および育毛・脱毛抑制効果があります。また、効果があらわれるまでには使用を開始してから3〜6カ月程度かかるとされており、その期間には個人差があります。
ミノキシジルの副作用は、主に以下のとおりです。
- かゆみ
- 発疹
- 皮膚炎
- 発赤
- 腫れ
- めまい
- 頭痛
- 動悸
これらに加え、ミノキシジル内服薬では胸痛や動悸、うっ血性心不全などの心疾患が生じる可能性が示唆されています。
とはいえ、厚生労働省の認可を受けた治療薬であるため、安全性や有効性は高い薬です。使用に際して、不安がある場合は、クリニックの医師に説明を受けてから服用するとよいでしょう。
フィナステリド
フィナステリドは、AGAによる脱毛を抑制する効果がある薬の主成分のことで、代表的な薬には「プロペシア」や「フィンペシア」があります。
薄毛の原因となる男性ホルモン「ジヒドロテストステロン」の生成に関わる「5αリダクターゼⅡ型」の働きを阻害することで、脱毛を抑制する効果が期待できます。
フィナステリドの副作用は、主に以下のとおりです。
- 制欲減退
- 勃起不全
- 肝機能障害
いずれも、発生する確率は低いため、過度に心配する必要はありません。万が一、上記のようは副作用が生じた場合は、早めに医師に相談し、用量の調整や薬の変更などを検討しましょう。
また、治療を開始して1〜1カ月半後に初期脱毛が起こる可能性もあります。初期脱毛は、AGAによって乱れたヘアサイクルが正常に戻っているサインです。治療開始後、1〜3カ月で症状がおさまるため、過度に心配する必要はありません。
デュタステリド
デュタステリドもフィナステリドと同様、AGAによる脱毛を抑制する効果がある薬の主成分です。デュタステリドを主成分とする代表的な薬には、「ザガーロ」があります。
デュタステリドも、AGAに関わる酵素の「5αリダクターゼⅡ型」の働きを阻害する効果があり、脱毛抑制が期待されます。加えて、「5αリダクターゼⅠ型」の働きを阻害する作用があるため、フィナステリドよりも治療効果が高いのが特徴です。
しかし、効果が高い反面、副作用も生じやすいのがデメリットといえます。デュタステリドの副作用は、以下のとおりです。
- 勃起不全
- 制欲減退
- 精液減少
デュタステリドは、フィナステリドよりも副作用が生じやすいといっても、必ず生じるものではありません。副作用が起こらないケースの方が多いため、過敏にならないようにしましょう。
もし上記のような副作用が生じた場合には、速やかにクリニックを受診し、医師の指示を仰ぐとよいでしょう。
AGA治療薬の選び方
AGA治療薬は、以下の点を考慮して選ぶとよいでしょう。
- 症状の進行状況によって選ぶ
- 持病や体質を考慮して選ぶ
- 価格で選ぶ
ただし、上記はあくまで参考指標です。実際に服用する治療薬は、クリニックの医師と相談して選ぶようにしましょう。
症状の進行状況によって選ぶ
すでに解説したように、薬の主成分によって治療効果が異なるため、進行状況に合わせて治療薬を選択するのが効果的です。以下の2つのパターンで解説します。
【薄毛を予防したい・進行させたくない場合】
フィナステリドを選択しましょう。フィナステリドは、5αリダクターゼの働きを阻害し脱毛を抑制するため、予防や進行防止に効果的です。フィナステリドでも十分にカバーできますが、抜け毛が減らない場合には、デュタステリドへの変更も有効です。
【発毛させてボリュームアップさせたい場合】
フィナステリド(またはデュタステリド)とミノキシジルの併用がよいでしょう。フィナステリドやデュタステリドで脱毛を抑制しつつ、ミノキシジルの発毛効果で毛量アップが期待できます。
治療薬を併用するため費用がかさみますが、できるだけ高い効果を得たい場合には、フィナステリド(またはデュタステリド)とミノキシジルを使用するのがよいでしょう。
持病や体質を考慮して選ぶ
フィナステリドには、まれに肝機能障害を引き起こす可能性があります。そのため、肝臓に持病がある方が日常的に服用すると、肝臓疾患が悪化するおそれがあります。
また、ミノキシジルタブレットでは、胸痛や動悸など、心疾患につながる症状が生じる可能性があるため、心臓に持病がある方は注意が必要です。
そのほか、何らかの持病や体質で気になる点がある場合には、事前に医師に相談するようにしましょう。
価格で選ぶ
AGA治療にかかる費用は、1カ月あたり約5,000〜30,000円が目安です。治療は継続的におこなう必要があるため、治療費は毎月必要です。仮に、月に30,000円の費用が必要だとすると、年間で360,000円かかる計算になります。
薄毛の進行状況や、自分自身が希望する治療方法によっても異なりますが、高額になるケースも想像できます。AGAは、継続して治療していく必要があるため、経済的に無理のない範囲で治療薬を選択するようにしましょう。
AGA治療薬を服用する際の注意点
AGA治療薬を服用する際の注意点は、主に以下のとおりです。
- 禁忌事項を確認すること
- 服用前に必ずクリニックで相談すること
注意点を守ることは、自分自身の健康を守ることにもつながるため、あらかじめ確認しておきましょう。
禁忌事項を確認すること
禁忌とは「おこなってはいけないこと」を意味し、AGA治療薬の場合でいうと、医薬品の添付文書に記載されている「注意事項を守る」ことです。禁忌事項を守らなければ、健康を害する可能性があるため、細心の注意を払う必要があります。
たとえば、肝臓疾患の持病がある方は、フィナステリドの使用には注意が必要です。フィナステリドの副作用により、肝臓疾患が悪化するおそれがあるからです。
また、ミノキシジル内服薬は、心臓に関する副作用が生じる可能性があるため、心臓や肺、血管などの循環器に持病がある方は服用できません。
ほかにも、健康面や体調面で不安な方は医師に相談し、指示を受けて服用するようにしましょう。
服用前に必ずクリニックで相談すること
AGA治療薬を服用する前は、必ず専門のクリニックで相談するようにしましょう。
近年では、海外から手軽に個人輸入ができるようになり、インターネット販売などを通じてAGA治療薬が簡単に手に入るようになりました。しかしその反面、正規品でない製品であったり、なかには偽薬であったりする場合があります。
AGAに対して治療効果がないどころか、健康被害にあってしまう可能性があるため、AGA治療薬を使用する際は、必ずクリニックに相談するようにしましょう。
AGA治療薬に関するよくある質問
最後に、AGA治療薬に関するよくある質問にお答えします。
Q.AGA治療薬は個人輸入できる?
AGA治療薬の個人輸入は可能です。ただし、AGA治療薬の個人輸入は、偽薬の可能性があるためおすすめしません。
AGAの治療効果がないどころか、健康被害を生じるリスクがあるため、個人輸入は控えるようにしましょう。
Q.AGA治療薬にジェネリックはある?
AGA治療薬に、ジェネリック製品はあります。フィナステリドが主成分の先発品は「プロぺシア」です。そしてそのジェネリック製品には「フィナステリド錠」や「フィンペシア」があります。
また、デュタステリドが主成分の先発品は「ザガーロ」で、ジェネリック製品として「デュタステリド錠」があります。
ジェネリック製品は、先発品とほとんど同じ効果があるにもかかわらず、価格帯が低いのが特徴です。
Q.AGA治療薬はやめるとどうなる?
AGAは進行性の脱毛症であるため、治療をやめると症状が再発します。
そのため、薄毛を維持・改善するには、治療を継続する必要があります。
Q.AGAに一番効く薬はどれ?
デュタステリドはフィナステリドより脱毛抑制効果が高いとされていますが、個人差があります。ミノキシジルは、発毛効果はありますが、脱毛抑制効果はないため、予防の観点からすると適切ではありません。
そのため、「一番効く薬」というよりは、「自分に合った薬」を医師と相談して選択するのがよいでしょう。
まとめ
AGA治療で使用される薬は主に、ミノキシジル・フィナステリド・デュタステリドの3種類です。それぞれ効果や副作用が異なるため、あらかじめ確認してから選ぶようにしましょう。AGA治療薬を選ぶ際のポイントは、以下のとおりです。
- AGAの進行状況によって選ぶ
- 持病や体質を考慮して選ぶ
- 価格で選ぶ
症状の進行状況や、健康面のリスクを把握するためにも、治療薬を選ぶ際は必ず医師に相談するようにしましょう。また、AGA治療薬の費用は、クリニックによってバラつきがあります。
Dr.AGAクリニックは、初診料・再診料・検査費ともに無料です。また、気軽に治療を開始いただけるように、初月の治療費は薬代を含めて980円に設定しています。
また、2カ月目以降の治療でも月額2,900円から治療が受けられるのが特徴です。完全個室でプライバシーに配慮したカウンセリングや治療が受けられるため、「初めてのAGA治療を検討している」という方におすすめです。
初月は980円で治療を受けられるため、まずは気軽にご相談ください。
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