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AGAを自力で治す方法はある?AGAの治療方法やセルフケアの方法を解説

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「最近、抜け毛が多いかも…」
「もしかして生え際が後退してきた?」

このように、薄毛や抜け毛に関する悩みを抱えている人もいることでしょう。ここでは、薄毛・抜け毛が気になっている方に向けて、AGAを自力で治すことは可能なのか、またAGAにはどのようなセルフケアが良いのかについて詳しく説明します。

AGAを自力で治す方法はある?

結論からお伝えすると、AGAを自力で治すことはかなり困難です。

AGAの病態はホルモンバランスが崩れることであり、進行していくものです。そのため、セルフケアだけで治すことは不可能に近いと覚えておきましょう。

AGAは発症したら完治しないって本当?

AGAを発症した場合、現在の医療で完治させることはできません。ただし、発症したら終わりというものではなく、適切に対処することで症状の進行を遅らせたり、抑えたりすることは可能です。

AGAの進行度合いにもよりますが、薬剤治療などで増毛することや、増毛した状態を維持することなどは期待できます。

AGAの治療方法

ここでは具体的なAGA治療の方法について説明します。AGA治療には、以下のように複数の選択肢があります。

治療方法概要
薬剤治療飲み薬である内服薬や塗り薬である外用剤を使用する方法
植毛・増毛人工毛や自分の毛を使って毛量を増加させる方法
光治療LEDの光を使って髪の毛を作る毛母細胞を刺激する方法
注入療法成長因子・栄養・薬剤などを頭皮に注入する方法

薬剤治療

薬剤治療は大きく分けて、内服薬(飲み薬)と外用薬(塗り薬)の2種類があります。これらのどちらか、もしくは併用をして、AGAの進行を遅らせることや発毛促進効果が期待できます。

代表的な薬は、内服薬ではプロペシア(有効成分:フィナステリド)やザガーロ(有効成分:デュタステリド)、外用薬ではミノキシジルが挙げられます。

  内服薬

内服薬は、錠剤やタブレットなどの飲み薬のことです。効果や副作用は、以下のように薬剤の種類によって異なります。

薬剤名期待できる効果副作用
プロペシア (フィナステリド)フィナステリドを有効成分とする内服薬。AGAの原因であるジヒドロテストステロンの産生を抑制することにより、抜け毛の防止が期待される。リビドー減退、勃起不全、射精障害、精液量減少など。 重大な副作用として肝機能障害。
ザガーロ (デュタステリド)デュタステリドを有効成分とする内服薬。フィナステリドと同じく、ジヒドロテストステロンの産生を抑制することにより、抜け毛の防止が期待される。リビドー減退、勃起不全、射精障害、精液量減少など。 重大な副作用として肝機能障害。
ミノキシジルタブレット有効成分であるミノキシジルに頭皮の血行を促進させる作用があるため、発毛促進の効果が期待される。多毛、動悸、血圧低下、むくみ(浮腫)、ニキビ、頭痛、胸痛、立ちくらみなど

フィナステリドとデュタステリドは、どちらもジヒドロテストロンの産生に関わる5αリダクターゼを阻害する作用を持っています。両者の違いは、フィナステリドは5αリダクターゼのⅡ型のみを阻害するのに対し、デュタステリドは5αリダクターゼのⅠ・Ⅱ型の両方を阻害するという点にあります。

このような理由から、個人差はありますが、デュタステリドのほうがフィナステリドよりも効果が出やすく、副作用のリスクも高い傾向にあるという特徴があります。

一方、ミノキシジルは、血管拡張による頭皮の血行を促進する作用があります。フィナステリドやデュタステリドとは作用が異なるため、ミノキシジルタブレットとフィナステリド、または、ミノキシジルタブレットとデュタステリドのように、併用することが可能です。

  外用薬

外用薬は、ローションなどの塗り薬のことです。AGA治療では、ミノキシジル外用薬があります。頭皮に直接塗ることによって、血管拡張による血行促進効果と頭皮の毛母細胞を刺激する作用による、発毛促進効果が期待できます。

ミノキシジルの外用薬は塗った箇所に作用があるため、ミノキシジルの内服薬などと比較すると、多毛症などの全身に及ぶ副作用が少ないことがメリットです。

ただし、肌質に合わない場合は塗った部位に痒みや赤みなどの肌トラブルが現れる可能性があること、内服薬のミノキシジルよりも効果がゆるやかな傾向がある点などがデメリットといえるでしょう。

植毛・増毛

植毛には、人工の毛を移植する人工毛植毛と、自分の毛を使って移植する自毛植毛があります。

増毛は、自分の毛以外を使用して、既存の毛に結びつけたり(結毛法)、人工毛が生えたシートを接着させたり(接着法)することで髪の毛を増やす方法です。

内服薬などによる治療と比べると、施術を受けてすぐに薄毛に関する悩みが解消される点がメリットです。
一方で、人工毛だとメンテナンスや手入れが必要だったり、自毛植毛だと髪の毛の採取に時間がかかったり、費用が高額になりやすいなどのデメリットもあります。

光治療

光治療は、LEDの光を頭皮に照射することにより、発毛に関係している毛乳頭細胞を刺激して、髪の成長を促す方法です。

髪の毛の成長だけでなく、コラーゲンやエラスチンなどの生成により頭皮表面の肌トラブルの改善も期待できますが、副作用として頭皮の赤みや頭痛などを伴う場合があります。また、一度照射すれば終わりではなく、定期的に照射する必要があることも覚えておきましょう。

注入療法

注入療法は、髪の栄養となる成分や成長因子、フィナステリドなどを頭皮に直接注入する方法です。一般的には、メソセラピー治療や育毛メソセラピーと呼ばれており、頭皮への注入液の配合割合などは医療機関によって異なります。

また、幹細胞から抽出した150種類以上の成長因子を注入するHARG療法(ハーグ療法)という注入療法もあります。

どちらも髪の成長に良い成分を頭皮に直接届けることができる点や、内服薬や外用薬などのように毎日服用する必要がなく、定期的に注入することで効果ができる点が魅力といえるでしょう。

一方で、施術直後は入浴やサウナを控える必要があること、また毛包がなくなっている部分には効果が期待できないこと、費用が高額になる傾向にあることなどには注意が必要です。

自分でできるAGAの進行を遅らせるための対処法

薄毛や抜け毛に対して、セルフケアでアプローチできることがあるとすれば、以下のことを意識すると良いでしょう。

  • 生活習慣を見直す
  • 頭皮を清潔な状態に保つ
  • 頭皮の紫外線対策をする
  • 頭皮を保湿する
  • ストレスをためない

これらは、治療を開始した後も意識した方が良いことです。治療を始めても普段の過ごし方に問題があると、思ったように治療効果が得られないことが想定されます。

生活習慣を見直す

まずは、生活習慣を見直すことが大切です。その際、以下のようなことを意識しましょう。

  • 栄養バランスのとれた食生活
  • 髪の成長に良い亜鉛や植物性タンパク質が含まれた食事の摂取
  • 1日7時間以上の十分な睡眠
  • 過度な飲酒を避ける
  • 喫煙はしない など

これらとは反対に、脂質や糖質に偏った食事は血流の悪化で栄養が頭皮に届きにくくなることにつながります。また、睡眠時間が短いことによっても、自律神経の乱れからホルモンバランスの変化、血流の悪化につながるでしょう。

お酒の飲み過ぎは、アセトアルデヒドの産生が多くなる要因です。アセトアルデヒドはAGAの原因であるジヒドロテストロンの増加に関係すると考えられています。

また、タバコに含まれるニコチンには血管収縮の作用があるため、血流を悪化させるリスクがあります。タバコを吸うこともジヒドロテストステロンの増加と関連があると考えられているため、喫煙者の方は禁煙を始めることもおすすめです。

頭皮を清潔な状態に保つ

頭皮環境が良くないことが、AGAの発症につながる可能性があります。頭皮に皮脂や汚れが詰まったままだと、細菌が繁殖する原因になるため、正しい方法で髪や頭皮を洗うことや、自身の頭皮にあったシャンプーやヘアケア用品を選ぶことが大切です。

洗浄力が強すぎるシャンプーだと頭皮が乾燥して、かえって皮脂分泌が多くなる場合があります。気になる方はアミノ酸系のシャンプーを選ぶと良いでしょう。

シャンプーなどの後は、シャワーで十分に洗い流すことが大切です。洗い残しが頭皮にあると、細菌が繁殖する原因になります。

頭皮の紫外線対策をする

紫外線は、頭皮や髪の毛にとってダメージとなります。光老化といって、紫外線によって老化現象が促進される現象が起こるのです。

紫外線を浴びることによって、髪の成長に必要な毛母細胞が上手く機能しなくなり、抜け毛や薄毛につながると考えられているため、帽子や日傘を使う、頭皮用の日焼け止めを使うことの対策をすることが大切です。

頭皮を保湿する

頭皮の乾燥がかゆみや皮脂分泌を促すことで、頭皮環境が悪化することもあります。

例えば、長時間にわたって乾燥した空間に居た、1日に何度もシャンプーをした、肌に合わないシャンプーを使った、温度が高すぎるお湯で髪の毛を洗った、ドライヤーと頭皮が近い状態で髪を乾かした、紫外線を長時間にわたって浴びたなど、これらは頭皮が乾燥する要因になります。

対策としては、加湿器を使うこと、正しい方法でシャンプーや頭皮用化粧水でケアを行うこと、ドライヤーは頭皮から少し離して使うことなどを意識すると良いでしょう。

ストレスをためない

ストレスがあると、自律神経のバランスが崩れる原因となります。自律神経には交感神経と副交感神経があり、通常はこの2つがバランス良く働くことで、心と体の健康が維持されています。

過度なストレスがかかると、緊張や興奮に関係する交感神経が優位となって血管の収縮が起こり、血流が悪くなる原因となります。血流が悪くなると髪の成長に必要な栄養が頭皮に届きにくくなるため、薄毛の原因になる場合があるのです。

ストレスを感じないようにすることは難しいですが、好きな音楽や映画に触れたり、体を動かしたり、趣味に没頭したりして、自分にあったストレス解消法を試してみると良いでしょう。

AGA治療に関するよくある質問

ここまで説明した内容に関連して、AGA治療に関するよくある質問を紹介します。

Q.AGAを根本的に治す治療法はある?

現在の医療では、AGAを根本的に治す方法はありません。薬剤や治療法によって、薄毛や抜け毛の進行を遅らせることが可能です。

Q.AGAに効果的な食べ物はある?

亜鉛や植物性タンパク質が含まれた食品がおすすめです。

亜鉛は、牡蠣・しじみ・ほたて・レバー・赤み肉・チーズなどに含まれています。植物性タンパク質は、納豆・豆腐・そら豆などの大豆製品、アスパラガス・ブロッコリー・枝豆などの野菜類にも含まれています。

いずれも薄毛を治す食べ物ではありませんが、栄養バランスを考慮した上で摂取を心がけると良いでしょう。

まとめ

AGAは、自力で治すことは困難な疾患です。症状がひどくなってからだと進行を遅らせることもできなくなってしまうため、少しでも薄毛が気になる方は、早めに医療機関で診察を受けることをおすすめします。

Dr.AGAクリニック」では、初めての方でも治療を始めやすいように初月は980円、まったく効果が得られなかった方には全額返金の制度も用意しております。診察は各駅から徒歩約1分、オンライン診療にも対応するなど、通院のしやすさにもこだわりました。

今回紹介したセルフケアを意識するとともに、少しでも薄毛・抜け毛の心配を減らしたいと思ったら、クリニックを受診することも検討してみましょう。

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