女性型脱毛症(FAGA)治療中の初期脱毛について分かりやすく解説

女性型脱毛症(FAGA)治療における初期脱毛とは

初期脱毛とは、女性型脱毛症(FAGA)の治療を始めた際に見られる一時的な脱毛現象を指します。初期脱毛は、正しいヘアサイクルで成長する髪の毛が新しく生えてくるサインであるため、多くの場合は心配しすぎる必要はありません。

女性型脱毛症(FAGA)治療における初期脱毛の具体的な症状

初期脱毛は、髪の生え変わりを司るヘアサイクルにおいて、治療の影響で古い髪が新しい髪に押し出される形で抜ける現象です。

治療開始から早ければ1週間、多くは1〜3ヶ月ほどで、初期脱毛が起こることがあります。「休止期脱毛」とも呼ばれており、新しい髪の毛の成長とともに古い髪の毛が押し上げられるように起こる脱毛現象です。

髪には、抜けては生えてを繰り返すヘアサイクルがあります。ヘアサイクルには「休止期」「成長期」「退行期」があり、約2〜6年を1サイクルとして繰り返します。

休止期:髪の毛の成長が止まり抜け落ちる期間

成長期:髪の毛が活発に成長する期間

退行期:髪の毛の成長が鈍化し、毛根が小さくなっていく期間

女性型脱毛症(FAGA)になるとこのヘアサイクルが数ヶ月〜1年ほどと短くなり、髪の毛が成長しきる前に抜け落ちてしまいます。

女性型脱毛症(FAGA)治療薬を使用するとヘアサイクルが正常な状態に戻りはじめるため、古い髪の毛を押し出すように新しい髪の毛が生えてきます。このときに生じるのが初期脱毛です。

初期脱毛で抜け落ちる毛の量は、個人差が大きく具体的な量や本数は提示できません。しかし、ほとんどの場合は見た目が大きく変わるほど抜け落ちることはありません。

仮に、一気に髪の毛が抜け落ちる場合には、初期脱毛とは別の要因が考えられるため、クリニックへの受診をおすすめします。

女性型脱毛症(FAGA)治療における初期脱毛が起こる原因

初期脱毛の主な原因は、治療薬(とくにミノキシジル)やその他の施術による髪の生成促進効果にあります。これにより毛母細胞が活性化し、古い髪が排出されることで脱毛が一時的に増加します。

初期脱毛の対処方法

治療薬の継続投与

初期脱毛に驚いて自己判断で治療薬を中止してしまうと、治療の効果が失われる可能性があります。不安がある場合は、医師に相談しましょう。

髪の毛や頭皮を触りすぎない

初期脱毛が止まらないときは、髪の毛や頭皮を触りすぎないようにしましょう。頭皮や毛根にダメージを与えてしまうと、脱毛を促進してしまうおそれがあるからです。

たとえば、頭皮マッサージを控えるのもおすすめです。ほどよい刺激を与えるマッサージ程度であれば問題ありませんが、頭皮を強くこすったり爪を立てたりすると毛根にダメージを与えてしまう可能性があります。また、ヘアスプレーやヘアワックスの使いすぎも毛根へダメージを与えたり毛穴詰まりのきっかけを作ったりしてしまいます。

初期脱毛の期間中は特に、髪の毛や頭皮を触りすぎないように気をつけましょう。

生活習慣の見直し  

初期脱毛が落ち着いた後は、健康な髪の成長をサポートするために生活習慣を整えることが重要です。

薄毛の進行を防ぐには、日々の生活習慣や環境を見直し、毛髪が健康に育つための土台を作ることが大切です。血行を促進する運動習慣を身につけ、健康的な食事を摂ることで、血流を改善し新陳代謝を高めるだけでなく、薄毛のリスクを軽減できます。   

薄毛を防ぐための対策についてさらに詳しく知りたい場合は、「女性の薄毛・脱毛症を予防・改善するためのアプローチ」をご覧ください。      

Dr.AGAクリニックで女性の初期脱毛対策

薄毛治療を始めたのに、逆に髪が抜けてしまう……そんな初期脱毛の症状はショックが大きいものです。もし、現在の治療にご不安を感じる場合は、まずDr.AGAクリニックの無料カウンセリングをご予約ください。他院で治療中の方やご自身でお薬を服用されていた方でも大丈夫です。抜け毛が初期脱毛によるものか、それ以外の問題に起因するものかを専門医が診断し、適切な対処方法をご提案します。

Dr.AGAクリニックでは、患者様一人ひとりに合わせた治療計画を提供しています。   

治療方法は内服薬処方が主で、その他に外用薬、施術(メソセラピー)、サプリメント、シャンプー・トリートメントなど症状に応じ組み合わせて行います。