
この記事では、髪が細くなる原因について解説します。
※本記事は一般的な情報提供を目的としており、個別の症状や治療法については必ず医師の診察を受けてください。効果には個人差があります。
髪の毛の太さについて
髪の毛の平均的な太さ
日本人の髪の太さは、一般的に0.05mmから0.15mmの範囲に収まるとされています。この幅は個人差が大きく、同じ家族でも太さに違いがあることも珍しくありません。
髪の太さを決めるもの
髪の太さや質は、髪の構造に大きく依存しているとされています。髪は内部から順にメデュラ(髪の中心部)、コルテックス(髪の大部分を占める層)、キューティクル(髪の外側を覆う保護層)で構成されています。
この中でも、髪の太さに最も影響を与えるのがコルテックスとされています。コルテックスは、髪の内部で密度と強度を保ち、髪にしなやかさや潤いを与える役割を果たしていると言われています。
一方で、キューティクルは髪の表面を覆い、外的ダメージから髪を守るとされていますが、髪の太さ自体にはあまり関与していないと言われています。
したがって、コルテックスの健康状態が、髪が太くなるか細くなるかを左右する鍵と言えるでしょう。

髪の毛が太い人・細い人の特徴
髪の太さが0.15mmを超える人は、一般的に髪が太いと言えます。髪が太い方はハリやコシが保たれ、見た目のボリューム感が出やすい傾向があります(個人差があります)。
一方で、髪の太さが0.05mm以下の場合は、コルテックスの密度が低下している可能性が高く、髪がぺたんとした印象になりがちです。
同じ本数の髪でも、細い髪は地肌が透けて見えやすく、薄く見える一因となる場合があります。
髪の毛が細くなる原因
加齢と閉経
年齢を重ねるにつれて、髪が細くなるのは自然な現象です。
女性のホルモンバランスは、特に加齢による影響が大きく、閉経後には女性ホルモンの分泌が大きく減少すると言われています。髪の成長に必要な女性ホルモンが減少することで、髪が細く弱くなりやすくなるとされます。
この変化は多くの女性に共通するものですが、20代から髪が細くなる場合は、ホルモンバランス以外の原因が隠れている可能性もあるため注意が必要です。
加齢と閉経による薄毛への影響をさらに詳しく知りたい場合は、「女性に多い薄毛・脱毛症の原因」をご覧ください。
脱毛症や病気の可能性
髪が急に細くなったり、全体的に薄くなったりする場合、びまん性脱毛症やその他の疾患が影響している場合があります。
びまん性脱毛症とは、髪全体が薄くなる状態を指します。毛が細く弱くなるため、分け目の広がりやつむじ周辺の薄毛が目立つようになり、ボリュームが失われたように見えるのが特徴です。
内科疾患や婦人科疾患が関係するケースも多いため、必要に応じて医療機関での診察を受けることが大切です。
生活習慣が薄毛に与える影響
食生活の乱れや睡眠不足、過度なストレスなどの生活習慣も薄毛に大きく影響を与える問題です。
不規則な食事や偏った栄養バランスは髪の健康を損ね、睡眠不足は成長ホルモンの分泌を低下させる可能性があります。また、ストレスはホルモンバランスや血流に悪影響を与え、薄毛の進行を加速させる要因になるとも言われます
生活習慣が薄毛に与える影響についてさらに詳しく知りたい場合は、「女性に多い薄毛・脱毛症の原因」をご覧ください。
髪質改善と薄毛治療は当院までご相談ください
抜け毛だけでなく、髪が細くなる変化も薄毛治療の対象です。お悩みの方は、Dr.AGAクリニックの無料カウンセリングをご予約ください。
当院では、医師が患者様の健康状態や進行状況を問診し、内服薬の「アルダクトンによる治療」や「スピロノラクトンによる治療」、外用薬の「ミノキシジルローションによる治療」など、適切な治療方針を決定いたします。
詳しい治療法や副作用については、各治療法のリンク先をご覧ください。
治療費については「Dr.AGAクリニックのFAGA治療費」をあわせてご覧ください。
参考文献
参考:PMDA:アルダクトン 添付文書(第4版 2025年 3月改訂)
参考:PMDA:スピロノラクトン 添付文書(第4版 2025年 3月改訂)
参考:PMDA:ミノキシジルローション 添付文書(第1版 2024年 11月改訂)
Dr.AGAクリニック池袋院院長
- 2001年 防衛医科大学医学部卒業
- 2001年 防衛医科大学校病院
- 2003年 自衛隊阪神病院
- 2007年 自衛隊呉病院
- 2008年 西埼玉中央病院 などを経て
- 2024年 Dr.AGAクリニック池袋院院長 就任
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