ミノキシジルによる治療

このページでは、Dr.AGAクリニックの治療で使用する「ミノキシジル2%ローション」について、効果や副作用などを含めてご紹介します。AGA(男性型脱毛症)にお悩みの方は、ぜひ参考にしてみてください。
ミノキシジルとは
ミノキシジルは、米国の製薬会社のアップジョン社(現在のヴィアトリス製薬)で開発された有効成分「ミノキシジル」を主成分とするAGA治療薬です。
もともと、高血圧の治療薬として誕生しましたが、臨床試験で体毛が濃くなる多毛症が確認され、発毛効果が発見されたことから、1980年代にミノキシジルを配合した外用薬タイプの発毛剤が「ロゲイン」という商品名で発売されました。
日本でも1999年2月に承認されたことにより、大正製薬からミノキシジル1%配合の「リアップ」が発売され、現在では標準的なAGA治療薬となっています。Dr.AGAクリニックでは、効果を鑑みて配合濃度を上げ、「ミノキシジル2%ローション」として治療に使用しています。
ミノキシジルの効果
ミノキシジルの効果は、壮年性脱毛症における発毛、育毛および脱毛(抜け毛)の進行予防です。
ミノキシジルは、血管を拡張する作用により頭皮の血流を改善し、髪の毛の根本にある毛乳頭に十分な栄養と酸素を届けます。そして、この毛乳頭が髪の毛を生み出す毛母細胞の分裂を促すことで、発毛が促進されます。
また、毛髪の成長に重要なホルモン「インスリン様成長因子1(IGF-1)」や血管の新生を促すタンパク質「血管内皮細胞増殖因子(VEGF)」の分泌が促進されることで、ヘアサイクルの延長も期待できます。毛母細胞の死滅(アポトーシス)を防ぐことでも、ヘアサイクルが改善されます。
実際に、男性被験者924名を対象としたシステマティック・レビュー(2%のミノキシジル液を24 週にわたって使用)では、プラセボ群と比べて、ベースラインより平均で 20.90本増加したことが報告されています。
こうした結果から、日本皮膚科学会が公開している「男性型および女性型脱毛症診療ガイドライン 2017年版」でも、AGA治療に対してミノキシジル外用を強く勧めています。
ミノキシジルによる副作用
ミノキシジルの副作用は、症状の現れ方で「皮膚」「精神神経系」「循環器」「代謝系」に大別されます。詳細としては、以下の通りです。
皮膚
頭皮の発疹・発赤、かゆみ、かぶれ、ふけ、使用部位の熱感等
精神神経系
頭痛、気が遠くなる、めまい
循環器
胸の痛み、心拍が速くなる
代謝系
原因のわからない急激な体重増加、手足のむくみ
Dr.AGAクリニックでは、無料カウンセリングにより、一人ひとりに合ったプランをご提案しております。もし使用後に上記の症状が現れたり、ご不安が生じたりした場合は、Dr.AGAクリニックの担当医までお気軽にご相談ください。
ミノキシジルの使用方法
「ミノキシジル2%ローション」は、1日1回2mlを夜に清潔な患部へ塗布してください。
6ヶ月間使用して、「脱毛状態の程度、生毛・軟毛の発生、硬毛の発生、抜け毛の程度(太い毛だけでなく細く短い抜け毛の減少も改善の目安です)」の改善が認められない場合には、Dr.AGAクリニックの担当医まで相談してください。
また、使用開始後6ヶ月以内であっても、脱毛状態の悪化や、「頭髪以外の脱毛、斑状の脱毛、急激な脱毛など」が見られた場合は、使用を中止し、Dr.AGAクリニックの担当医まで相談してください。
ミノキシジルを使用してはいけない方
「ミノキシジル2%ローション」を使用してはいけない方は、「本剤の成分でアレルギー症状を起こしたことのある方」「妊娠中・授乳中の女性」「未成年者」「壮年性脱毛症以外の脱毛症や原因不明の脱毛症の方」「脱毛が急激であったり、髪が斑状に抜けている方」「頭皮に切り傷や擦り傷など外傷のある方」です。
妊娠中・授乳中の女性や未成年者への使用については、安全性が確認されていません。
また、壮年性脱毛症以外の円形脱毛症や甲状腺疾患による脱毛症の方には有効ではありません。脱毛が急激であったり、髪が斑状に抜けている方も壮年性脱毛症以外の症状である可能性が高いため、使用できません。
ミノキシジルの副作用に頭皮の発疹や発赤がある通り、炎症反応を起こすことがあるため、頭皮に切り傷や擦り傷など外傷のある方は使用できません。
ミノキシジルを使用する際の注意点
次の人は、「ミノキシジル2%ローション」の使用前にDr.AGAクリニックの担当医まで相談してください。
- 今までに薬や化粧品等によりアレルギー症状(発疹・発赤、かゆみ、かぶれ等)を起こしたことがある方
- 高血圧の方、低血圧の方(本剤は血圧に影響を及ぼす可能性が考えられます)
- 心臓または腎臓に障害のある方(本剤は心臓や腎臓に影響を及ぼす可能性が考えられます)
- むくみのある方(むくみを増強させる可能性が考えられます)
- 家族、兄弟姉妹に壮年性脱毛症の人がいない方(壮年性脱毛症の発症には遺伝的要因が大きいと考えられます)
- 65歳以上の高齢者(般に高齢者では好ましくない症状が発現しやすくなります)
- 甲状腺機能低下症や甲状腺機能亢進症などの甲状腺機能障害のある方(甲状腺疾患による脱毛の可能性があります)
また、使用する際には以下に注意してください。
- 多量・頻繁に使用しても効果は上がりません。副作用の発現する可能性が高くなるため、用法用量を厳守してください。
- 目に入らないように注意してください。万一、目に入った場合は水またはぬるま湯ですぐに洗い、症状が重い場合は眼科医を受診してください。
- 目やまぶたなどに薬液が触れると刺激があるので、頭皮にのみ使用し、手についた場合はよく洗い流してください。
- アルコール等で溶けるおそれのあるものには、付着しないようにしてください。
- 整髪料やヘアスプレーは、本剤を使った後に使用してください。
- ヘアカラーや白髪染め等の染毛剤を使用する際は、完全に染毛を終えてから、本剤を使用してください。
ミノキシジル2%ローションによる治療でかかる料金
Dr.AGAクリニックでは、ミノキシジル2%ローションを8,000円(税込8,800円) にてご提供しています。
ミノキシジルについてよくあるQ&A
ミノキシジルは安全ですか?
ミノキシジルの外用薬は、「医薬品医療機器等法」に則って、厚生労働省の認可を受けた薬です。そのため、用法用量を守って使用すれば、安全性・有効性の高い薬といえます。
ミノキシジルが効かない人はいますか?
人によって、有効成分のミノキシジルが体質に合わない場合があります。そのような人は、効果が期待できないケースもあるでしょう。ただし、その場合には、他のAGA治療薬やサプリメントなどを用いる方法もありますので、ぜひDr.AGAクリニックまでご相談ください。
プロペシア(フィナステリド)とミノキシジルは併用できますか?
プロペシア(フィナステリド)とミノキシジルは併用可能です。
プロペシア(フィナステリド)が持つAGAの進行遅延効果と、ミノキシジルが持つ発毛・育毛効果により、相乗効果が期待できます。