FAGA

女性の頭皮のかゆみの原因は?ストレス?対処法をわかりやすく解説

FAGA

「女性の頭皮のかゆみの原因は?」

「ストレスが関係しているのは本当?」

このような疑問をお持ちの方もいるのではないでしょうか。

頭皮のかゆみの原因は乾燥やストレスに加え、ホルモンバランスなど女性特有のものまでさまざまです。本記事では、頭皮のかゆみの原因と対処法を解説します。頭皮のかゆみに悩む女性は、ぜひ参考にしてみてください。

女性の頭皮のかゆみの原因は?

女性を悩ませる頭皮のかゆみの原因として多いのが、以下の7つです。それぞれ解説します。

皮脂や汗

頭皮のかゆみの原因の一つは、皮脂や汗です。
もともと頭皮には表皮ブドウ球菌やアクネ菌などの常在菌が存在しており、皮脂や汗を脂肪酸に分解して皮膚表面を弱酸性に保ってくれています。
しかし、皮脂が増えたり汗をかいたりすると、頭皮の常在菌が増えすぎて分解のバランスが崩れてしまいます。その結果、本来は良い菌であっても、頭皮に悪影響を及ぼしてしまうわけです。
頭皮は体の中でも汗をかきやすい部分で、特に夏場や運動中などは発汗量が増えます。夏に頭皮のかゆみが出やすくなるのは、通常よりも多くの皮脂や汗が発生し、かゆみの原因物質が増えるからなのです。

ホルモンバランス

ホルモンバランスも頭皮のかゆみに影響します。女性ホルモンにはエストロゲンとプロゲステロンの2つがあり、それぞれの分泌量は月経周期と関連しています。

月経周期は「月経期→卵胞期→排卵期→月経前」のサイクルを繰り返すのが特徴です。

月経後から排卵前にかけての卵胞期はエストロゲンの分泌量が増え、肌や髪に潤いとツヤを与え、心身ともに好調になりやすい時期です。排卵期がすぎるとエストロゲンの分泌量が減り、肌荒れや乾燥が起こります。

エストロゲンの減少により、地肌の水分量を保てなくなると角質層(皮膚の表層)のバリア機能が低下し、少しの刺激でかゆみが起こりやすくなるのです。

乾燥

乾燥も頭皮のかゆみをもたらす原因になります。
肌の表面には角質層といわれる細胞の層があり、外側は皮脂をまとっています。この角質層が水分を保ち、皮脂が膜を作っていることで、外界の刺激から肌が守られているのです。
しかし、紫外線や加齢などによって角質層の水分が減少すると、頭皮が乾燥して肌のバリア機能が低下します。すると、外界からの刺激に対して、かゆみが起こりやすくなってしまうのです。

ヘアケア製品

ヘアケア製品の誤った使い方も頭皮のかゆみの原因です。
シャンプーなどに含まれる界面活性剤や防腐剤・香料などは、人によってアレルギー反応を引き起こす場合があります。
特に界面活性剤は水と油をなじませて、汚れを落としやすくする目的で配合されており、多くのシャンプーに使用されています。皮脂や整髪料を落としやすくする一方で、使いすぎは頭皮を傷める可能性があるので気を付けましょう。
また、ヘアケア製品の成分に関係なく、シャンプーの洗い残しや力強いゴシゴシ洗いは頭皮を傷つけてかゆみの原因になるため、注意しましょう。

ストレス

ストレスはあらゆる病気に関連しており、頭皮のかゆみも例外ではありません。日常的なストレスは心身の不調をきたし、自律神経やホルモンバランスの乱れを引き起こす場合があります。また、そのストレスを放置しておくと、皮脂の分泌が増えたり、血行不良になったりするなど、頭皮環境の悪化を招く要因にもなります。
さらにいえば、イライラするとつい頭をかいてしまう人もいるでしょう。かきむしってしまうと、頭皮に傷がついてさらにかゆみが増大する悪循環につながってしまうので注意が必要です。

更年期障害

女性特有の症状である更年期障害も、頭皮のかゆみに影響します。
更年期障害の主な原因は40〜50代にかけて起こる女性ホルモン「エストロゲン」の低下であり、このホルモンバランスの乱れが発汗やほてり、気分の落ち込みやイライラなどを引き起こします。そして、これらの症状が組み合わさることで、頭皮環境が悪化し、頭皮がかゆくなってしまうのです。
参考:公益社団法人日本産婦人科学会「更年期障害」

頭皮の炎症

頭皮のかゆみは炎症が原因になることがあり、代表的な病気として接触性皮膚炎があります。接触性皮膚炎は、身の回りにあるさまざまな物質が刺激となり、かゆみや発疹を生じる病気です。
接触性皮膚炎は、さらに以下の2つに分類されます。

  • 刺激性接触皮膚炎:酸や強力な石鹸、体液などが化学反応を起こして皮膚に炎症をもたらす
  • アレルギー性接触皮膚炎:ゴムや金属類などが免疫系が反応して皮膚に炎症をもたらす

頭皮の炎症はかゆみを引き起こすため、炎症の原因物質を取り除く必要があります。場合によっては、医療機関の受診も検討したほうがよいでしょう。

女性の頭皮にかゆみがある際の対処法

続いて、頭皮のかゆみへの対処法として以下の6つを紹介します。できることから試してみましょう。

ヘアケア製品を変える

現在使用しているシャンプーなどのヘアケア製品を変えることは、かゆみ対策として最も取り組みやすい方法といえます。

ドラッグストアなどで市販されているシャンプーの多くは、高級アルコールシャンプーと呼ばれ、洗浄力の高い成分が配合されています。洗浄成分の「ラウリル硫酸ナトリウム」や「ラウリル硫酸アンモニウム」は高い洗浄力を持つ一方で、刺激が強く、頭皮や髪にダメージを与える場合があります。

頭皮のかゆみを感じる場合は、アミノ酸系シャンプーなどの刺激が少ない製品を選ぶとよいでしょう。

正しい方法で髪を洗う

普段何気なく行っている洗髪ですが、正しい洗い方をご存知でしょうか。洗髪方法が不適切だと頭皮にダメージを与える場合があります。正しい洗髪方法を実践すれば、頭皮のかゆみを解消できるかもしれません。

具体的な方法は、以下のとおりです。

  • ブラッシングで髪のからまりをほどく
  • 髪と頭皮をぬるま湯(32〜36℃程度)で予洗いする
  • シャンプーを泡立てる
  • 指の腹を使って髪ではなく頭皮を洗う
  • 髪同士をこすり合わせないように洗う
  • シャンプーをしっかり洗い流す
  • できるだけ早くドライヤーで乾かす

やることが多くて面倒と感じるかもしれませんが、手間をかければ、頭皮のかゆみ防止につながるでしょう。

頭皮を保湿する

頭皮の乾燥はかゆみの原因となるため、保湿が重要です。頭皮には理想的な水分・油分のバランスがあり、正しく保湿することで頭皮を乾燥から守れます。

頭皮の保湿といわれてもピンとこない方も多いでしょう。具体的には以下の製品で保湿することができます。

  • ローション
  • オイル
  • 美容液
  • 育毛剤

頭皮専用のローションは頭皮に水分を与え、炎症を抑える効果に優れています。ローションに合わせて少量のオイルを使用すれば水分の蒸発を予防し、頭皮の保湿につながるでしょう。

また美容液は、メーカーによってさまざまな種類が販売されており、保湿効果に加え、育毛成分を配合した製品もあります。女性用の育毛剤も注目されており、皮脂・水分のバランスを調整し頭皮環境の改善に役立ちます。

これらの製品の中には、刺激が強いものがあるため、頭皮のかゆみに悩む方は低刺激タイプを選ぶとよいでしょう。

ストレスを解消する

頭皮のかゆみ対策として、ストレス解消も大切です。具体的なストレスの解消方法としては、十分な睡眠や適度な運動、趣味の時間を作るなどがあります。

体の機能を整えたりストレスを緩和させたりするために、睡眠は重要です。睡眠が足りない場合、本来なら睡眠中に分泌する成長ホルモンが不足するため、頭皮環境を悪化させる要因となります。

また、適度な運動は幸せホルモンといわれる「βエンドルフィン」の分泌を促し、ストレス解消に役立ちます。読書や映画鑑賞など趣味の時間を確保するのもストレス解消に有効です。

自分に合った方法でストレスをコントロールしてみましょう。

生活習慣を見直す

生活習慣を整えることも、頭皮のかゆみ対策として大切です。食事や睡眠など普段の生活を見直すと頭皮環境の改善につながります。

特に肉料理や揚げ物など、脂っこい食事が多いと頭皮の皮脂分泌が過剰になり、かゆみが起こりやすくなります。脂肪の多い食事を減らしタンパク質、鉄、亜鉛などバランスの良い食事を心がけるとよいでしょう。

また、睡眠時間が短い、就寝時間が不規則という方も改善が必要です。頭皮環境を改善させたい方は、質の高い睡眠と十分な睡眠時間を確保するように意識してみましょう。

かゆみがひどい場合は病院へ

頭皮のかゆみがひどい場合は、病院の受診も有効です。セルフケアで対処しても頭皮のかゆみが改善しないときには、接触性皮膚炎や頭皮湿疹などの病気が潜んでいるケースもあります。

自己判断で頭皮の状態を悪化させる前に、早めに病院受診したほうがよいでしょう。

頭皮のかゆみは、フケや抜け毛・薄毛につながるケースもあります。かゆみだけでなく、抜け毛や薄毛にまで進行してきたら、皮膚科やAGAクリニックに相談するのもおすすめです。

薄毛でお悩みの方へ。あきらめない!薄毛・AGAは医療治療で!
この記事の監修医師
総院長

Dr.AGAクリニック総院長 岩槻 快樹

2019年 大阪市立大学医学部卒業
2019年 大阪市立大学医学部附属病院
2021年 医療法人杏和会 阪南病院
2022年 Dr.AGAクリニック大阪梅田院 院長就任
2024年 Dr.AGAクリニック 総院長就任

error_outline 当サイトのコンテンツはDr.AGAクリニック総院長 岩槻 快樹の監修により運営されております。