AGA治療

抜け毛・薄毛の治療で病院に行くなら何科?病院の選び方も解説

AGA治療

「最近、抜け毛や薄毛が気になってきた」

そんなとき、何科の病院に行けばよいのか迷ってしまう人もいるでしょう。抜け毛・薄毛の原因はさまざまで、治療に適した病院も異なります。徐々に抜け毛や薄毛が進行している場合はAGA専門のクリニックへの受診がおすすめです。

本記事では、抜け毛・薄毛の原因を紹介するとともに、行くべき診療科を解説していきます。これから病院への受診を考えている人は、ぜひ本記事を参考にしてください。

抜け毛・薄毛の治療で病院に行くなら何科?

抜け毛・薄毛の治療は、症状や原因によって行く病院が異なります。大きく分けると、AGA専門クリニック・皮膚科(美容皮膚科)・内科(心療内科)が挙げられます。

 AGA専門のクリニック皮膚科・美容皮膚科内科・心療内科
対応できる症状・AGA・FAGA
・円形脱毛症
・AGA・FAGA
・円形脱毛症
・アトピー性皮膚炎などによる抜け毛
・薄毛 子どもの抜け毛・薄毛
・内科系疾患による抜け毛
・薬剤の副作用による抜け毛
・ストレスによる抜け毛
対応できる薄毛に関する症状・薄毛対策・予防
・発毛対策
・薄毛対策・予防
・ 発毛対策
・皮膚炎の治療
・内科系疾患の治療
・薬剤の副作用対策
・抜け毛のストレスの改善
費用自由診療保険適用
※AGA・FAGAの場合は自由診療
保険適用
おすすめの人・年齢や遺伝による薄毛が気になる人
・発毛を希望する人
・薄毛の原因がわからない人
・抜け毛・薄毛以外に皮膚症状がある人
・持病がある人
・服薬中の人 抜け毛・薄毛以外に症状がある人

AGA専門のクリニック

AGA専門のクリニックとは、その名のとおりAGAを専門に治療するクリニックです。他の診療科よりもAGAの治療実績が多いため、医師の専門性が高いでしょう。また、丁寧なカウンセリングや毛髪診断を受けられるのが特徴です。

さらに、一般的なクリニックよりもプライバシーの配慮が行き届いていることが多く、カウンセリングから会計まで全て完全個室で行えるクリニックもあります。

デメリットとしては、AGA専門のクリニックに限らず、AGA・FAGAの治療は自由診療となるため保険が適用されないことが挙げられます。クリニックによって治療費が異なる点には注意しましょう。また、AGA・FAGA以外の抜け毛・薄毛は専門外のクリニックもあるため、診察が受けられないこともあります。

自分がAGA・FAGAなのかどうかわからない場合は、無料のカウンセリングなどを利用がおすすめです。

皮膚科・美容皮膚科

皮膚科や美容皮膚科でもAGA・FAGAの治療が可能です。さらに、アトピー性皮膚炎などの皮膚疾患による抜け毛・薄毛や、子どもの抜け毛・薄毛などの治療も受けられます。皮膚科や美容皮膚科の場合はどちらかというと、皮膚疾患による抜け毛・薄毛を専門的に治療してもらいたい人におすすめです。

AGA・FAGAの治療は薬物療法のみとなることがほとんどで、毛髪診断などのAGA専門クリニックのような専門的な診察や治療が受けられない可能性があります。皮膚科や美容皮膚科でもAGA・FAGAの治療は自由診療となるため、より専門的なAGA治療を希望する場合はAGA専門クリニックを受診することがおすすめです。

皮膚疾患がメインで抜け毛や薄毛の症状もある場合や、円形脱毛症などの急な抜け毛、子どもの抜け毛・薄毛、原因不明の抜け毛・薄毛は、一度皮膚科を受診するとよいでしょう。

内科・心療内科

甲状腺疾患のような内科系疾患が原因の抜け毛や、薬剤の副作用による抜け毛である場合は、内科で診察可能です。ただし、抜け毛を治療するというよりは、原因となる内科系疾患の治療をしたり、薬剤や治療方法の変更をしたりすることがメインとなります。

ですが、抗がん剤や放射線治療による抜け毛は避けることが難しく、薬剤や治療方法の変更もできない可能性が高いでしょう。

また、精神的ストレスによる症状の一つとして、抜け毛が発症していることもあります。心療内科を受診して精神的ストレスを対処する必要も出てくるでしょう。

近年では、コロナ感染症の後遺症として抜け毛を発症する人もいます。この場合は、コロナ後遺症外来を設置しているクリニックや内科への受診がおすすめです。

【抜け毛・薄毛の種類別】病院の選び方

ここからは、抜け毛・薄毛の種類別に、病院の選び方を解説していきます。

AGA

AGAとは男性型脱毛症(Androgenetic alopecia)の略称で、頭頂部や生え際の髪の毛が細く短くなっていく症状が特徴です。遺伝や男性ホルモンの影響により髪の毛の成長が十分でないまま抜け落ち、ヘアサイクルが乱れるため発症します。一般的に年齢を重ねていくと症状が目立ってきますが、20代などの若い年代にも見られる場合があります。

また、女性のAGAをFAGAと呼びます。FAGAも男性ホルモンによるものです。加齢や自律神経の乱れなどが原因で女性ホルモンの分泌が減り、男性ホルモンが優位になって薄毛の症状が出てきます。FAGAの場合、特に頭頂部の薄毛を発症しやすいといわれています。

症状の出方としては、一気に髪の毛が抜けるというよりは、徐々に薄毛が気になっていくパターンが多いでしょう。その他に髪の毛が以前よりも細くなったと実感することでAGAに気付くこともあります。

AGAはAGA専門クリニックや皮膚科・美容皮膚科で治療を受けられます。FAGAも同じくAGA専門クリニックや皮膚科などで治療できますが、なるべくFAGAの実績が多いクリニックを選ぶとよいでしょう。

参考:日本皮膚科学会|男性型および女性型脱毛症診療ガイドライン 2017 年版

円形脱毛症

円形脱毛症は、円形または楕円形の脱毛箇所が出てくる皮膚疾患です。体内の臓器に影響はありませんが、外見からわかりやすいため精神的ストレスを感じやすいでしょう。原因としては、精神的ストレスやアトピー性疾患、甲状腺疾患、自己免疫性疾患などがあります。

脱毛箇所は広範囲におよび、頭部だけでなく体にも発症することがあります。また脱毛箇所の大きさにも個人差があり、拡大・縮小することもあるでしょう。脱毛前には軽くかゆみや赤みが出ることもあります。

円形脱毛症の他に自覚症状がない場合は、まず皮膚科の受診をおすすめします。他に症状がある場合や治療中の病気がある場合は、内科やかかりつけ医に相談してみましょう。

参考:日本皮膚科学会円形脱毛症診療ガイドライン 2017 年版

薬剤による副作用

薬剤による副作用で抜け毛が発症することもあります。多くの場合は、抗がん剤や放射線治療によるものですが、一般的な飲み薬でも発症する場合があります。

薬剤を服用しはじめて抜け毛が気になるようになった場合は、医師や薬剤師に確認しましょう。基本的には通院中の病院に相談することをおすすめします。

その他の要因

抜け毛や薄毛は、他にもさまざまな原因があります。以下の表に、抜け毛の症状が出る要因をまとめました。

基本的には抜け毛を治療するというよりは、原因を取り除くことが優先となります。AGA専門クリニックではなく、皮膚科や内科、小児科などを受診しましょう。

要因主な症状かかる病院
甲状腺疾患
(甲状腺機能亢進症/低下症)
甲状腺ホルモンの過剰または不足によるだるさや抜け毛など内科
アトピー性皮膚炎などの 皮膚疾患発疹・かゆみと併発することがある皮膚科/美容皮膚科
トリコチロマニア
(抜毛症)
無意識に自分で髪の毛を抜いてしまう子ども(特に女児)に多い皮膚科/小児科  
精神的ストレス円形抜け毛症など睡眠障害などを併発することもある皮膚科/美容皮膚科/心療内科
コロナ後遺症抜け毛が多くなるコロナ療養後も改善しないことがある内科/コロナ後遺症外来
鉄欠乏性貧血皮膚症状として肌の乾燥や抜け毛がある内科

女性の抜け毛・薄毛

女性は一生のうちでホルモンバランスが大きく変化し、それに伴って抜け毛を発症する人もいます。

特に抜け毛・薄毛を感じやすいのは出産後2〜3ヶ月です。妊娠中は女性ホルモンの分泌が多く、髪の毛が抜けにくいのですが、出産後は女性ホルモンの分泌量が元に戻り残っていた髪の毛も一気に抜けていきます。

また、閉経により女性ホルモンが急激に少なくなる50代で抜け毛・薄毛に悩む人も多くなるでしょう。

出産後の抜け毛は、しばらくすると落ち着いてくるためあまり心配はいりません。閉経後の抜け毛・薄毛が気になる場合は、FAGAを専門的に治療できるクリニックを探してみることをおすすめします。

子どもの抜け毛・薄毛

子どもに発症しやすい抜け毛には、トリコチロマニア(抜毛症)があります。トリコチロマニアは、精神的ストレスで自ら髪の毛を抜いてしまう抜毛という行為をしてしまったり、頭皮や髪の毛を強くさすってしまったりすることにより抜け毛・薄毛になります。

円形脱毛症と見分けにくく、円形脱毛症の部位を気にして触ってしまうことがきっかけとなりトリコチロマニアになってしまうこともあるでしょう。また、本人が抜毛している自覚がなく、原因を特定しにくいこともあります。

参照:円形脱毛症と鑑別疾患の見分け方|日臨皮会誌:38(4),614,2021大山学

AGA専門のクリニックで抜け毛・薄毛の治療を受けるメリット

AGA専門のクリニックで抜け毛・薄毛の治療を受けるメリットを紹介していきます。

  • 自分に合った治療が受けられる
  • 専門の医師が在籍している
  • 症例数が多い

自分に合った治療が受けられる

皮膚科などでAGA・FAGAの治療を受ける場合は、飲み薬や塗り薬を処方してもらうだけの場合が多いでしょう。一方、AGA専門のクリニックでは、機械を使った施術や生活指導もしっかり受けることができます。

また、プライバシーに配慮してオンライン診療などを行なっているクリニックも多いため、自分にあった治療方法を選びやすいことが特徴です。

専門の医師が在籍している

AGA専門クリニックでは、AGA・FAGAを専門的に診察している医師が多く在籍しています。医学的根拠と専門医ならではの経験も併せて治療に向き合っていくため、抜け毛・薄毛の悩みをしっかり聞いて適切な治療を提案、施術していきます。

AGA・FAGAの治療効果は徐々に出てくるため、継続的な通院が不可欠です。信頼できる専門の医師とコツコツ治療を進めていきましょう。

症例数が多い

AGA専門のクリニックでは、AGAやFAGAをメインに治療していくため、皮膚科や内科に比べて症例数が多いことが特徴です。

症例数が多いと医師の経験と知識も豊富になるため、その人に合った治療方法を提案しやすくなります。また、公式サイトで症例の写真を公開しているクリニックもあり、治療後のイメージがつきやすいこともメリットです。

AGA専門のクリニックで抜け毛・薄毛の治療を受けるデメリット

AGA専門のクリニックで治療を受けるデメリットは基本的にはありません。治療費は自由診療のため、AGA専門クリニックでない皮膚科などでもAGA・FAGA治療に関しては自由診療となります。

AGA専門のクリニックはプライバシーの配慮も一般的な病院よりも手厚いため、知り合いに会ってしまわないか心配な人でも安心して利用できるでしょう。

自分がAGA・FAGAかどうかわからないからカウンセリングだけまず受けてみたいという人も、AGA専門のクリニックがおすすめです。

抜け毛・薄毛の治療に関するよくある質問

最後に、抜け毛・薄毛の治療に関する疑問点に答えていきます。

Q.抜け毛・薄毛の治療は保険適用になる?

基本的にAGA・FAGAのような抜け毛・薄毛の治療は保険適用になりません。ただし、甲状腺疾患や皮膚疾患の症状として抜け毛が発症している場合、原因疾患の治療は保険適用となります。

Q.10~20 代でも抜け毛・薄毛の治療は受けられる?

AGA・FAGAは20代から発症する人も多く、まれに10代から症状が気になってくる人もいます。10代から治療を受けることも可能です。

ただし、急な抜け毛・薄毛はAGAではない可能性もあるため、皮膚科の受診やAGA専門クリニックの無料カウンセリングなどで相談してみることをおすすめします。

薄毛でお悩みの方へ。あきらめない!薄毛・AGAは医療治療で!
この記事の監修医師
総院長

Dr.AGAクリニック総院長 岩槻 快樹

2019年 大阪市立大学医学部卒業
2019年 大阪市立大学医学部附属病院
2021年 医療法人杏和会 阪南病院
2022年 Dr.AGAクリニック大阪梅田院 院長就任
2024年 Dr.AGAクリニック 総院長就任

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