抜け毛や薄毛を気にされている方は、頭皮マッサージを行っていることも多いかと思います。ただ、マッサージを継続することは頭皮ケアになりますが、やりすぎると逆効果になってしまう恐れがあります。
間違った頭皮マッサージを行うことは、頭皮や髪を傷つける原因となってしまいますので、こちらの記事を参考に正しい頭皮マッサージを心掛けて下さい。
薄毛・AGA症例毎の発毛実績
頭皮マッサージの薄毛への効果

頭皮マッサージは血行促進やリラクゼーション効果が期待されており、健康な頭皮や毛髪を保つための補助的な手段の一つとされています。
血行を促進する
頭皮マッサージを行うことで、頭皮の血行が一時的に促進されることが知られています。
血行改善のメカニズム:
- 心拍数の増加により全身の血流が活性化
- 頭皮の毛細血管への血流量増加
- 毛根に必要な酸素と栄養素の供給改善
- 老廃物の排出促進
健康な毛髪の成長には、毛根への十分な栄養供給が不可欠です。ただし、頭皮マッサージによる効果は一時的なものであり、持続的な効果を得るには日々の継続が重要です。
ストレスを軽減する
ストレスはホルモンバランスや自律神経を乱すことが知られています。特に、交感神経が優位な状態が続くと血管が収縮し、頭皮への血流が低下します。これにより、毛根に必要な栄養が届きにくくなり、抜け毛が増える可能性があります。
このストレスの軽減に頭皮マッサージが役立つ可能性があります。やさしく頭皮を刺激することでリラクゼーション効果が得られ、ストレスによる交感神経の過剰な緊張を和らげると考えられています。これにより、頭皮への血流を改善し、抜け毛のリスクを軽減することが期待されます。
発毛に良い環境が整う
AGA治療の際には、ミノキシジルを用いることが多くあります。このミノキシジルは、血管を拡張する作用により頭皮の血流を改善し、髪の毛の根本にある毛乳頭に十分な栄養と酸素を届けます。そして、この毛乳頭が髪の毛を生み出す毛母細胞の分裂を促すことで、発毛が促進されます。
頭皮マッサージは、血行促進や頭皮環境の改善を通じて、ミノキシジルの効果を間接的に助けるとされています。補助的なケアとして取り入れるとよいでしょう。
頭皮マッサージが逆効果になるリスク

前述の通り、様々なメリットのある頭皮マッサージですが、間違った方法でのマッサージや、過度なマッサージは逆効果になってしまいます。
次に頭皮マッサージのリスクやデメリットについて解説致します。
毛根への負担
強すぎる力でのマッサージや長時間のマッサージは、毛根へダメージを与えてしまう可能性があります。
過度なマッサージで毛根を傷つけてしまうと、健康な毛髪が育ちにくくなる可能性があります。その結果、髪が細くなったり、成長が止まることで短い毛が増える、さらには抜け毛が増えるといったリスクが生じます。
また、力が強すぎるとその摩擦や勢いで髪が抜ける可能性もあります。頭皮マッサージを行う際は力をかけすぎないように注意し、1日1回など適度な頻度で行うようにしましょう。
頭皮の炎症
強い力でのマッサージや爪を立ててのマッサージによって頭皮を傷つけてしまうと、炎症が起こる可能性があります。
頭皮の表面は非常に柔らかく、爪でも簡単に傷がついてしまいます。そして、その傷が炎症やニキビの原因となる可能性があります。特に、手に付着した菌が頭皮に移ることで頭皮環境が悪化することもあります。
こうしたリスクを防ぐためには、マッサージを行う前に手を清潔に保ち、指の腹を使って優しく行うことが重要です。
枝毛や切れ毛の発生
キューティクルは毛髪の最も外側に存在し、髪の毛の内部を守る働きをしています。しかし、過度なマッサージによる摩擦や力のかけすぎでキューティクルが破壊されると、毛髪の内部にダメージが蓄積されてしまいます。その結果、枝毛や切れ毛が増えるだけでなく、髪質全体の悪化につながる恐れがあります。
髪の健康を保つためには、優しい力でマッサージを行うことが大切です。
頭皮マッサージの適切な方法

頭皮マッサージは正しく行えば、1日に3~4分程度で十分な効果が得られます。
また手の届きやすい箇所ばかりをマッサージしがちなため、以下のように「耳の上」「こめかみ」「後頭部」「側頭部」などパーツ毎に行うとよいでしょう。
耳の上のマッサージ

手の位置:両手をグーににて、薬指と小指の第二関節を耳の上にぐっと押し当てましょう。
- そのまま10秒程度グリグリとこぶしを上下に細かく動かして、耳の上をマッサージします。
- 手の位置を少し上げて、こめかみの横辺りを10秒程度グリグリとマッサージします。
- さらに手の位置を少し上げて、同じようにグリグリと頭をもみほぐします。
こめかみのマッサージ

手の位置:両手を軽く広げ、手首の小指側にある盛り上がった部分(小指球)を、こめかみの下あたりにグッと押し当てます。
- 押し当てた手をグルグルと10回後ろ方向に回してマッサージします。
- 手の位置を少し上げて、こめかみのくぼみ辺りに押し当て、同じように10回ほど回してもみほぐします。
後頭部のマッサージ

手の位置:両手でこぶしをつくり、小指の第三関節を後頭部の耳の下から頭蓋骨の下の端あたり(図のA〜Cの場所)にグッと押し当てます。
- まずは耳の下の位置(図のAの場所)に押し当て、10秒程度グリグリとこぶしを左右に細かく動かして、後頭部をマッサージします。
- 手の位置を頭蓋骨の下のラインにそってずらし(図のBの場所)、同じように10秒グリグリともみほぐします。
- さらにうなじのあたりにずらし(図のCの場所)、10秒グリグリとマッサージします。
- 片方の手の小指の第三関節を、後頭部の中心、髪の生え際の少し上のくぼみ(図のDの場所)にグッと押し当てて、10秒グリグリともみほぐします。
側頭部を温めてリラックス

手の位置:目を閉じて両方の手のひらを、側頭部の耳の上あたりに当てます。
- 手のぬくもりを感じながら、頭皮をやや引き上げ30秒キープしましょう。
頭皮マッサージに関しては当院のヘアケア改善相談サービスでご相談ください

当院では、ご来院の際にカウンセリングの中で患者様の疑問や質問にお答えしております。
- ヘアケア改善相談サービスでは、髪や頭皮にやさしいシャンプー選び・使い方、髪や頭皮にダメージの少ないドライヤー方法、ミノキシジルの浸透を助ける頭皮マッサージ方法など、AGAに関係するヘアケア改善について重要な知識をお伝えしております。
ぜひお気軽にご相談ください。