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AGAとフケに関係はあるの?薄毛と頭皮のフケ原因と対策について

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フケは誰にでも見られるものですが、普通はそれほど目立つことはありません。ただ量が増えることで襟元や肩に付着するフケに悩まされる程になれば、頭皮になにかトラブルが起きている可能性があります。

フケは頭皮環境を悪化させる要因のひとつになります。健康な頭皮環境がAGAにとって重要になるため、フケが薄毛に影響してくるのかも心配になりますよね。

フケの原因と対策、AGAとの関係性を解説していきますので、フケでお悩みの方は参考にしてみてください。

フケの種類と原因

フケには原因によってパサパサとした「乾燥フケ」とべとべととした「脂性フケ」の2種類に分けられます。それぞれの特徴や原因を見ていきますが、まずそもそもフケとは何かご存じでしょうか?

そもそもフケとは?

フケとは頭皮の表皮で行われているターンオーバーによって剥がれ落ちた古い角質のことです。これが起きることは生理現象で、私たちの皮膚は3層になっているうちの一番上の層の表皮でターンオーバーという肌細胞の生まれ変わり(新陳代謝)が起きています。古い角質が剥がれ落ちたものを皮膚ではアカ、頭皮ではフケと呼ばれています。

フケは誰でも出るもので通常のターンオーバーで発生したフケは垢のように小さく、洗髪によって洗い流され目立つことはありません。しかし、なんらかの原因で頭皮のターンオーバーが乱れてフケの量が増えたり大きくなったりして、大量のフケが服の肩や背中に付着していたり、髪の毛に付着しているのがハッキリと見えてしまったり、「フケ症」と呼ばれる症状になってしまいます。

乾性フケ

乾燥フケはシャンプーのし過ぎや洗浄力の強いシャンプーの使用、加齢などによって頭皮の皮脂が必要以上に落ちてしまうことが原因です。頭皮の潤いが無くなり乾燥している皮膚は、ターンオーバーのサイクルが早まって未熟な細胞まで剥がれ落ちてフケとして目立ちます。特徴として以下の3つがあります。

・白く細かいフケがパラパラと落ちる

・空気が乾燥する秋~冬の時期に発生しやすい

・乾燥肌に起きやすい

脂性フケ

脂性フケは洗髪不足、シャンプーやリンスのすすぎ残し、脂質の多い食事などで頭皮の皮脂が過剰に分泌することが原因です。皮脂が過剰になると皮脂を栄養とするマセラチア菌(常在菌)が増殖しやすい傾向になり大量のフケが発生します。特徴として以下の4つがあります。

・白~やや黄色がかった色味

・湿ってべとべとしている

・かたまりになって落ちてくる

・湿度の高い梅雨~夏の時期に発生しやすい

フケがAGAに及ぼす影響はある?

フケは薄毛の遠因になる

結論から述べてしまうと、フケはAGAの直接的な原因ではありません。ただし、頭皮環境の悪化が抜け毛に影響を及ぼしかねないという意味では、薄毛とフケは無関係ではありません。

具体的なところでいうと、過剰なフケは以下の流れで抜け毛につながります。

①フケが出るとかゆくなる
②かゆくなって掻いてしまうと、表皮が刺激されてさらにフケが多くなる
③フケが増えて頭皮に付着し、毛穴をふさぐようになると、毛包に皮脂が溜まる
④毛穴に皮脂が溜まると抜け毛につながる

フケが出ているという状況には、何かしらの理由があります。薄毛という観点からみても、放置せずに後述の方法などで対処することが大切です。

フケが特徴の脱毛症

フケの症状を伴った脱毛症には、粃糠性(ひこうせい)脱毛症と脂漏性(しろうせい)脱毛症の2つがあります。

粃糠性脱毛症は、乾燥したフケが大量に発生し、頭皮にかゆみと乾燥が起きることが特徴です。大量に発生した細かい灰白色のフケが毛穴を防ぐことで、普段毛穴から排出していた老廃物が溜まってしまうことになります。これにより、毛穴が炎症を起こすため、抜け毛が多くなります。

脂漏性脱毛症は、黄色味のあるベタベタしたフケが発生し、頭皮にニキビや湿疹などの炎症が起きることが特徴です。これは皮脂の過剰分泌によるもので、頭皮環境が悪化することで抜け毛が進行します。

今すぐ始める!フケ対策方法

フケは日常生活のヘアケアや生活習慣を正しく行うことで予防・改善することができることがあります。過剰なフケは頭皮環境が悪化しているサインですので、できる限り早く対処し薄毛対策にもつなげる必要がありますね。また、フケや頭皮の状態を観察し乾燥性か脂性か見分けることも対策をするうえで大切になります。

頭皮ケアの見直し

・正しい洗髪を習慣づけることはフケへの対策として非常に大切です。

シャンプーを行うのは毎日就寝前に1日1回が理想です。1日に何回もシャンプーをすると頭皮の乾燥を防ぐために必要な油分も失われてしまい、頭皮が乾燥しがちになってしまいます。また朝にシャンプーをすると頭皮を守るために必要な皮脂がなくなり、紫外線や外気のダメージを受けやすくなります。睡眠中は髪の毛の成長を促したり、身体のダメージを修復する成長ホルモンが分泌されるため、夜に1日の汚れを落とし清潔な状態に保つことで成長ホルモンの効果がより高まります。

以下の手順に注意しながら日頃の洗髪方法を見直してみてください。

・お湯の温度は熱すぎない38~40℃

・予洗いでしっかりと頭皮を濡らす

・シャンプーは手のひらで泡立ててから頭皮に付ける

・爪を立てずに指の腹で頭皮をマッサージするように洗う

・シャンプー液が残らないようにしっかり洗い流す

・塗れたままにせずタオルドライ後、ドライヤーで乾かす

乾燥性フケに効果的な対策

アミノ酸系シャンプー

シャンプーの洗浄力が強すぎると髪の毛に必要な皮脂まで洗い流してしまうことになり、頭皮の乾燥を招きます。一般的なシャンプーには界面活性剤が含まれており主に頭皮や髪の汚れを洗浄する目的があるため、頭皮が乾燥気味のかたは低刺激のアミノ酸系シャンプーの使用をお勧めします。アミノ酸系シャンプーは一般的なシャンプーに比べて洗浄力は劣りますが、頭皮に優しい適度な洗浄力と保湿力を保ちながら洗髪することができます。

脂性フケに効果的な対策

食生活の見直し

揚げ物やファストフードなどお肉中心の脂っこい食事は皮脂が増える原因になります。食生活を見直してみて、栄養バランスの良い食事を心がけましょう。

・ストレスを溜めない

過度なストレスも皮脂を増やす要因のひとつです。私たちの生活でストレスを受けずに過ごすことは難しいですが、ストレスをため込まないように自分に合ったストレス発散方法を見つけて上手に付き合っていきましょう。

薄毛でお悩みの方へ。あきらめない!薄毛・AGAは医療治療で!
この記事の監修医師
総院長

Dr.AGAクリニック総院長 岩槻 快樹

2019年 大阪市立大学医学部卒業
2019年 大阪市立大学医学部附属病院
2021年 医療法人杏和会 阪南病院
2022年 Dr.AGAクリニック大阪梅田院 院長就任
2024年 Dr.AGAクリニック 総院長就任

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