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AGAの進行度が分かるハミルトン・ノーウッド分類とは

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薄毛や抜け毛が気になりだした男性は第一にAGA(男性型脱毛症)を疑いますよね。AGAの進行度合いの指標になっているハミルトン・ノーウッド分類というものがありセルフ診断にも活用できます。

この記事ではハミルトン・ノーウッド分類についての詳細なパターンやAGAが起きているサインを解説していきます。

ハミルトン・ノーウッド分類とは

ハミルトン・ノーウッド分類とはAGAの進行するパターンの指標をまとめたもので、医師が診療時において薄毛の進行レベルのチェックに使用するのはもちろん、自分でセルフチェックする際の参考にもなります。

アメリカの皮膚科医であるハミルトン氏がAGAの進行パターンを分類し、さらにノーウッド氏が改良して現在の形に作り上げたので両者の名前を取り、ハミルトン・ノーウッド分類と呼ばれています。

生え際と頭頂部の薄毛の進行度に応じて9つのパターンに分類されています。

Ⅰ型   AGAの初期症状。生え際が少し後退してきているが、あまり気づかない程度。 
Ⅱ型生え際の薄毛が進行して、M字に切れ込みが少し深くなっている状態。
Ⅱ vertex型  Ⅱ型に加えて、頭頂部がO型に薄くなってきている状態。             
Ⅲ型生え際の薄毛がくっきりとM字になり、頭髪全体のボリュームも減少した状態。
Ⅲ vertex型Ⅲ型に加えて、頭頂部がさらにO型に薄くなってきている状態。
Ⅳ型生え際の後退がさらに進行し、頭頂部がO型に薄くなっている。
Ⅴ型生え際のM字がより深くなり、頭頂部と生え際が繋がりそうな状態。
Ⅵ型生え際と頭頂部のどちらも薄毛が進行し、繋がった状態。側頭部と後頭部のみに発毛が残る。
Ⅶ型Ⅵ型が進行し側頭部の薄毛も進行した状態。

“Vertex(バーテックス)”とは“頭頂”という意味です。

AGAの特徴的な脱毛パターン

AGAが進行すると生え際や頭頂部に特徴が出てきます。その特徴がアルファベットの形に似ていることから、M字型・O字型・U字型と大きく3つに分かれます。それぞれの特徴をみていきましょう。

M字型:Ⅰ~Ⅱ型

額の生え際の両サイドから抜け始めて後退し、おでこが広くみえるのがM字型の特徴です。AGA発症初期のⅠ型からⅡ型の時期にみられることが多いです。前髪や髪形で隠すことができますが、前髪をすべて上げたときにアルファベットのMの字に見えて、こめかみの上部の頭皮が露出します。

O字型:Ⅱ型 vertex~Ⅳ型

頭頂部から薄くなり、上から見たときにO字のように薄くなっていきます。Ⅱvertex~Ⅳ型以降にみられるパターンで、自分では見えない場所のため鏡では気づきにくく、家族や友人などに指摘されて初めて気づくことが多いです。

U字型:Ⅳa型~Ⅶ型

額の両サイドが後退するのではなく、額の生え際全体が後退していくのがU字型の特徴です。U字型の場合、O型も併発することが多いため前頭部から頭頂部までつながるとU字のように見えます。広範囲の脱毛で治療にも時間を要するため、早期の治療がカギになります。

AGA発症のサイン

AGAの進行度合いをハミルトン・ノーウッド分類で確認することができますが、併せて頭皮以外にAGAを発症しているサインも見逃さないように3つの特徴をお伝えしていきます。

抜け毛が増えてきた

AGAの初期症状として見た目はそこまで変化は見られなくても、抜け毛の増加を実感することが多いです。抜け毛量の増加はシャンプー後の排水溝の毛や枕に付く抜け毛で気づきやすいです。これはAGAによってヘアサイクルが乱れ始めた初期の段階で見られる症状です。この初期段階で早めにAGA治療を開始しないと、徐々に髪の毛のボリュームが落ちて見た目にも顕著に髪の毛が薄くなってきます。

母方の家系に薄毛の人がいる

AGAが発症するメカニズムは、男性ホルモンのテストステロンと5αリダクターゼという酵素が結合してDHT(ジヒドロテストステロン)という悪玉男性ホルモンが生成されます。乳毛頭に存在する「アンドロゲンレセプター」というホルモン受容体がこのDHTを受け取ることで、ヘアサイクルが乱れることで脱毛します。

5αリダクターゼの活性化レベルは優性遺伝のため、母方父方どちらか一方でも遺伝子情報を持っていると遺伝されます。また、アンドロゲンレセプターの感受性の高さは母方のX染色体から影響を受けるため、母型の家系に薄毛の人がいる場合薄毛になる可能性が高いです。ただ、可能性が高くなるだけであって必ず薄毛になるというわけではありません。

以前より髪の毛が細くなってきた

ジヒドロテストステロンによってヘアサイクルが乱されると、太く長い毛髪が育たなくなり、細く短い髪の毛になります。ヘアセットの際や洗髪の時に以前よりも髪の毛が細くなり毛髪のボリュームがなくなってきたと感じるようであれば注意が必要です。初期の段階では見た目に変化が現れにくいため、こういった細かな変化に気づくことができれば早い対応が可能です。

脱毛パターンによる治療薬

どの脱毛パターンであってもAGAを発症する原因は同じであり、M字型に効果的な治療薬、O字型に効果的な治療薬といったそれぞれのパターンに効く治療薬はございません。初期の脱毛の場合であれば内服薬のフィナステリド、デュタステリドといったAGAの進行を止める薬剤だけで効果が見込めることがあれば、ミノキシジルという発毛効果がある薬剤も併用して治療を進めることもあります。

また投薬治療以外にメソセラピーやHARG療法といった注入治療を併せることでより高い発毛効果が期待できます。メソセラピーとHARG療法は同じ注入治療ですが、注入する薬剤や注入方法が違います。

まとめ

ハミルトン・ノーウッド分類はAGAの進行度合いを確認するための指標になる分類です。頭頂部などは自分で確認しずらい場所なので自分がどの段階かわからない場合はクリニックで医師の診察を受けることをおすすめします。

AGAは進行型の脱毛であるため放置していても自然に治ることはなく、悪化する一方です。もしかしてと思った早い段階から治療を始めることが重要になります。

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この記事の監修医師
総院長

Dr.AGAクリニック総院長 岩槻 快樹

2019年 大阪市立大学医学部卒業
2019年 大阪市立大学医学部附属病院
2021年 医療法人杏和会 阪南病院
2022年 Dr.AGAクリニック大阪梅田院 院長就任
2024年 Dr.AGAクリニック 総院長就任

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