髪の毛は私たちの外見に大きな影響を与える重要な要素です。
しかし、髪がどのように生えるのか、なぜ薄毛が起こるのかについて詳しく知っている方は少ないのではないでしょうか。
そこでこの記事では、髪の毛の成長に重要な役割を果たす毛母細胞や毛乳頭について紹介します。
また、髪が生える仕組みや頭皮に栄養が届かなくなる原因についても詳しく解説します。
薄毛・AGA症例毎の発毛実績
毛母細胞とは
毛母細胞とは、髪の毛の成長に重要な役割を果たす細胞です。毛根の最下部にある毛球に存在し、毛乳頭という組織に接しています。毛母細胞の主な働きは次の通りです。
- 活発な細胞分裂を行い、髪の毛の成長を促進する
- メラニン色素を取り込んで毛髪に色をつける
毛乳頭とは
毛乳頭とは、髪の毛の成長をコントロールする重要な組織です。毛根の最下部にある毛球に存在し、周りには毛母細胞が取り囲むように位置しています。
毛乳頭の働きは多岐にわたりますが、特に重要なのは以下の点です。
- 毛細血管を通じて毛母細胞に栄養や酸素を供給
- 髪の毛の成長を促進する様々な成長因子やサイトカインを分泌
- 髪の毛のヘアサイクル(成長期、退行期、休止期)をコントロール
- 毛乳頭の大きさや形が毛髪の特性に影響
ヘアサイクルについては「ヘアサイクル(毛周期)を戻す方法を解説!」を合わせてご覧ください。
髪が生える仕組み
髪の毛が生えるうえで重要な役割を果たすのは、前出の毛母細胞と毛乳頭です。
まず、毛乳頭が毛細血管から十分な栄養や酸素を受け取ると、毛乳頭の中にある「毛乳頭細胞」は毛母細胞に発毛シグナルを出します。すると、毛母細胞は毛乳頭から栄養や酸素を受け取り、活発な細胞分裂を行うようになります。
加えて、成長ホルモンが毛根に作用すると、毛乳頭細胞ではIGF-1(インスリン様成長因子1)が産生されます。そして、毛乳頭細胞で作られたIGF-1が毛母細胞にある受容体に作用すると、毛母細胞は活発な細胞分裂を行うようになります。
このように、毛乳頭からの働きかけで毛母細胞の分裂が行われると、毛母細胞から生まれた細胞が毛根を上昇しながら角化し、最終的に私たちが見る「髪の毛」になります。
つまり、毛母細胞が順調に細胞分裂することで髪の毛が育つと言えるのです。
なお、髪の毛の成長速度は毛母細胞の活動状態によって決まります。そのため、毛母細胞の機能が低下すると、髪の毛の成長が遅くなり、抜け毛が増加することにもつながります。
髪に栄養がいかない原因
血行不良
頭皮の血行が悪化すると、毛根に必要な栄養や酸素が十分に届かなくなってしまいます。結果として、髪の成長が阻害され、薄毛や抜け毛の原因となります。
血行不良の主な原因には食事・睡眠・運動不足など、生活習慣の乱れやストレスなどがあります。
ホルモンバランスの変化
AGAの発症に深い関わりのある「ジヒドロテストロン(DHT)」は男性ホルモンのひとつです。毛乳頭細胞に作用してヘアサイクルを短縮させ、毛根の萎縮を引き起こします。
毛根が委縮してしまうと、髪に栄養が届かなくなります。
ジヒドロテストロンについては「ジヒドロテストステロン(DHT)とは?減らす方法や多い人の特徴を解説!」を合わせてご覧ください。

栄養不足
そもそも栄養が不足していれば、髪に栄養が届くことはありません。
以下の栄養が不足すると、健康な髪を作ることができなってしまいます。
- タンパク質不足:
髪の毛はその80~90%がタンパク質で構成されており、そのうちの大部分がケラチンから作られています。
- ミネラル不足:
カリウム(ポタシウム)、マグネシウムなどのミネラルは、髪の健康維持に重要な役割を果たします。
- ビタミン不足:
ビタミンB群、ビタミンCなどは髪の健康維持に重要な役割を果たします。これらが不足すると髪の成長に支障をきたします。
髪に栄養が届いていないと感じた場合は当院の無料カウンセリングでご相談ください
髪に栄養が届いていないと感じた場合は、当院の無料カウンセリングでご相談いただくことをおすすめいたします。
当院では、ご来院の際にカウンセリングの中で患者様の疑問や質問にお答えしております。
- AGA基礎知識相談サービスでは、AGAの発症要因や薄毛の進行理由など、AGAのメカニズムについて重要な知識をお伝えしております。
- 食事改善相談サービスでは、薄毛改善を助ける食べ物・栄養素、薄毛の進行につながる食べ物・飲酒・喫煙など、AGAに関係する食事改善について重要な知識をお伝えしております。
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