女性ホルモンの分泌が著しく低下し、心身ともに支障を来す恐れのある更年期障害。
女性は避けて通れない分、若いうちから知識を身につけ、対策や心の準備をしておく必要があるでしょう。
更年期とは、卵巣の機能が低下し女性ホルモンであるエストロゲンの分泌が急激に減少する時期の事で、この時期に起こる様々な症状を総称して更年期症状や、更に生活に支障が出るほどの強い症状を更年期障害と呼びます。
閉経を迎え妊娠をする可能性が無くなることで、今まで維持されていた女性らしい体つきや卵巣の働き、性器の成長などが衰えていきます。
同時にエストロゲンの分泌が低下するため、各機能が衰えるだけではなく、今まで維持されてきた機能の維持が難しくなります。
一方脳では、女性ホルモンを分泌するように卵巣に促し続けますが、そもそも卵巣の機能が低下しているため、分泌量を増やすことができません。
体が指令通りにエストロゲンを分泌しないことで、脳がパニックを引き起こすと自律神経の乱れが起こり、気持ちとは裏腹に悲しくなる、イライラするといった症状を引き起こします。
血液検査などでホルモン数値を測定し、エストロゲン分泌の低下が認められると更年期障害と診断が下ります。
診断後ホルモン治療などが行われますが、生活習慣や食事内容の指導に加え、ご自身でストレス発散法を見つけるなど、薬に頼らない工夫も大切になります。
多くの女性が経験する更年期障害。
障害と効くと、ものすごく嫌なイメージが沸くかもしれません。
しかしながら、妊娠・出産のために今まで頑張ってきた体を休めていく機会でもあります。
症状が出ても重たく考えすぎず、医師やご友人など身近な方に相談しながら、ご自身にあった解決方法を模索していきましょう。
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