AGA治療を行う男性患者様にとって必要不可欠な“フィナステリド”と“デュタステリド”は、服用中だけでなく、服用後数ヶ月に渡って献血が出来ない事をご存知でしょうか。
元々はプロペシアという先発性のお薬の主成分であったフィナステリド。
現在はジェネリック医薬品として主成分の名前をそのまま使用し、“フィナステリド”として発売されています。
フィナステリドは5aリダクターゼⅡ型を抑制することにより、男性型脱毛症の進行を抑制する働きがあることはご存知の方も多いかと思います。
実は、フィナステリドは男性ホルモンに働きかける作用も持ち合わせています。
フィナステリドが血液中に流れ出ている場合献血を行うことで、血液を必要としていた患者様の体内にフィナステリドが入り込むことになります。
その方が妊娠中の女性の場合、男児の赤ちゃんの生殖器に奇形を生じさせる可能性があります。
また、血液中だけではなく、誤って口に入れた場合や触って皮膚からフィナステリドを吸収したときにも、その危険性があります。
その結果、フィナステリドの使用は男性だけに限られ、女性は服用が出来ないお薬となっています。
よって、血液中にフィナステリドが溶け出しているAGA治療中の男性患者様は、完全に血液から薬の成分が抜ける1ヶ月~6ヶ月の間、献血を行うことができません。
万が一、申告を忘れて献血を行ってしまった場合は、なるべく早く献血センターへ連絡を行いましょう。
コメント