AGA治療

ミノキシジルのジェネリック医薬品はある?購入方法や注意点を解説

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ジェネリック医薬品は従来の先発医薬品よりも安く手に入りますが、その効果や安全性について気になっている人も多いのではないでしょうか。

ここでは、AGA治療薬の中でも代表的なミノキシジルのジェネリック医薬品について、先発医薬品との違いや購入方法・安全性について解説します。ミノキシジルによるAGA治療を検討されている人は、ぜひ参考にしてください。

ミノキシジルのジェネリック医薬品(後発医薬品)はある?

AGA治療薬のひとつであるミノキシジルには外用薬と内服薬があり、ジェネリック医薬品が存在するのは外用薬のみになります。2023年の時点で、ミノキシジル内服薬は日本では未承認のため、ジェネリック医薬品は存在しません。

ジェネリック医薬品は後発医薬品とも呼ばれ、先発医薬品の再審査期間やおよそ10年の特許期間のあとに他の製薬会社によって製造された医薬品です。有効成分や効果は同等ですが、先発医薬品と比べると開発費用が大幅に削減されるためジェネリック医薬品のほうが安く販売されます。

ミノキシジルのジェネリック医薬品の費用

ミノキシジルのジェネリック医薬品は購入先によっても価格は異なりますが、一般的に先発医薬品と比べると費用は安いです。

ミノキシジル外用薬のジェネリック医薬品は濃度によって価格差があり、1本あたり約4,000〜8,000円ほどである場合が多い傾向にあります。先発のミノキシジル外用薬の相場は5,000〜13,000円が多いため、ジェネリックだと約1,000〜5,000円ほど安くなるでしょう。

また、ミノキシジル内服薬の相場は5,000〜10,000円ほどです。

ミノキシジルの外用薬と内服薬の治療を併用する場合は、薄毛の進行度やクリニックによっても異なりますが10,000円前後かそれ以上の費用がかかると考えておくとよいでしょう。

ミノキシジルのジェネリック医薬品の購入方法

ミノキシジルのジェネリック医薬品は以下の方法で購入することができます。

  • 薬局やドラッグストア
  • 病院やクリニックなどの医療機関

費用を抑えるために個人輸入をする人もいますが、安全性が不確かで健康被害などのリスクもあるためおすすめできません。

薬局・ドラッグストア

ミノキシジル外用薬は処方せんが必要ない一般用医薬品のため、ジェネリック医薬品も薬局やドラッグストアで購入することが可能です。

ただし、ミノキシジル外用薬は一般用医薬品のなかでも安全性に注意が必要な第1類医薬品になるため、購入時には薬剤師からの情報提供が義務付けられています。ミノキシジル外用薬のジェネリック医薬品を薬局やドラッグストアで購入する場合は、薬剤師がいる時間帯を確認しておきましょう。

ネット上では通常であれば安価でジェネリック医薬品が販売されているのを見かけることもありますが、安全性が確認されていなかったり偽造薬であったりするリスクがあります。

不適切な入手・使用によって健康被害が出た場合は国の救済措置の対象外となる面もあるため、安さだけにとらわれず、医師からの処方や薬剤師がいる薬局などで購入することをおすすめします。

参照:厚生労働省|医薬品副作用被害救済制度の概要と制度への協力のお願いについて

病院・クリニック

AGA専門医のいる病院やクリニックであれば、ミノキシジル外用薬のジェネリック医薬品を処方してもらうことができます。

AGAの専門医が診察のうえ、患者ごとのAGAの進行具合を判断し、適切な濃度の外用薬を処方してくれるでしょう。

また、ミノキシジル内服薬のジェネリック医薬品は日本では存在しません。国内ではミノキシジルタブレット自体の臨床試験が行われておらず、未承認薬という位置づけだからです。しかし、医師の指導のもとミノキシジルタブレットを服用することは多くのAGAクリニックで推奨されています。

そのため、ミノキシジル内服薬は病院やAGA専門のクリニックでのみ、購入することが可能です。

ミノキシジル内服薬は外用薬よりも高い発毛作用が期待できるといわれていることもありますが、全身性の副作用が出現する可能性があるため、必ず医師にご自身の状態を把握してもらってから処方をしてもらいましょう。

そもそもミノキシジルとは?

ミノキシジルはもともと欧米で高血圧の治療薬として開発されていた薬で、患者に多毛の副作用がみられたことからAGA治療薬として使われるようになりました。ミノキシジルには頭皮に塗布する外用薬とタブレットの内服薬があり、作用するメカニズムや効果の強さが異なります。

ミノキシジル外用薬は頭皮の毛細血管を拡張させて髪の毛が育ちやすい環境をつくりますが、主に頭皮への作用となるため、内服薬のほうが強い効果が期待できる可能性が高いです。

ミノキシジル内服薬は体の内側から作用して、毛細血管の手前にある細動脈を拡張させることにより体の内側からの発毛効果が期待できます。しかし、外用薬とは違って全身性の副作用が出現する可能性もあるため注意が必要です。

ミノキシジルの効果

ミノキシジルは以下のような作用が複合して髪の毛が育ちやすい頭皮環境をつくり、細い髪にハリとコシをもたらすと考えられています。

  • 頭皮に送られる血流を改善する
  • 毛乳頭や毛母細胞を活性化させ、毛細血管から栄養を受け取りやすくする
  • 短くなったヘアサイクルを改善する
  • 加齢とともに減少する発毛因子を増やす

ミノキシジルの効果が期待される時期は使用してから3〜6ヶ月程度といわれていますが、個人差があるため少なくとも6ヶ月間は継続して使用し続けるとよいでしょう。

ミノキシジルの副作用

ミノキシジルの外用薬と内服薬では副作用の種類が異なります。

ミノキシジル外用薬の主な副作用ミノキシジル内服薬の主な副作用
  • 頭皮のかゆみ・発赤・落屑
  • 毛包炎
  • 接触性皮膚炎など
  • 胸の痛み・動悸・息切れ
  • 心拍数の増加
  • 手足のむくみ・体重増加など

ミノキシジル内服薬に比べると外用薬による副作用が起る確率は低い傾向にありますが、副作用の可能性や種類についてしっかりと理解した上で治療することが大切です。

また、ミノキシジル内服薬では外用薬では見られない動悸や息切れ、胸の痛み、むくみといった症状も出る可能性があります。

ミノキシジル使用中に何かしらの副作用が現れた際は、使用を中止して速やかに医師に相談しましょう。

ミノキシジルを使用する際の注意点

ミノキシジルを服用する際は、以下の点に注意が必要です。

  • 禁忌事項を確認すること
  • 服用前に必ずクリニックで相談すること

ここではミノキシジルの使用に関連した注意点を具体的に解説します。

禁忌事項を確認すること

ミノキシジルの内服薬・外用薬は、どちらもすべての人に使用できるわけではありません。

医薬品の禁忌事項は添付文書に記載されています。また、処方時には医師や薬剤師からは薬についての基本的な説明と禁忌事項についても解説してくれるはずです。

ミノキシジルの場合は、以下に該当しないかを使用前に確認しましょう。

  • ミノキシジルの成分でアレルギー症状を起こしたことがある人
  • AGA以外の脱毛症の人
  • 心臓や肺・血管など循環器の既往や疾患のある人など

禁忌事項を確認せずに使用すると、重篤な副作用を引き起こしたり症状を悪化させたりする可能性があります。

使用中の医薬品によってミノキシジルの内服薬・外用薬を使用できない場合もあるため、禁忌事項に該当していないかを判断してもらうためにも医師の診察を受けましょう。

服用前に必ずクリニックで相談すること

ミノキシジル内服薬は副作用が強く出る可能性があります。内服薬だけでなく外用薬もですが、使用する場合は安全性を考慮し専門医のいるクリニックで、適切なアドバイスのもと処方してもらうようにしましょう。

現在は日本でも海外で販売されているミノキシジル内服薬をインターネット上でも個人輸入できるようになっていますが、安全性が確認されていない医薬品や偽造医薬品が数多く流通しています。

有効成分が含まれていないだけでなく、不衛生な製造現場で不純物が混入しているケースもあるため、健康被害が出てしまう可能性も考えられます。個人輸入した薬剤で健康被害が出ても救済制度を受けることができないため、注意が必要です。

ミノキシジルに関するよくある質問

AGA治療を検討している方からよくされるミノキシジルに関する質問を2つ紹介します。
皆さんが抱える疑問や不安を解消する参考にしてください。

Q.ミノキシジルのジェネリック医薬品は保険適用になる?

AGA治療自体が自由診療にあたるため、ミノキシジルのジェネリック医薬品をクリニックで処方してもらっても保険適用にはなりません。また、AGA治療は健康の維持増進や疾病予防の取り組みにはならないため、セルフメディケーション税制の対象外になり医療費控除も対象外となります。

ジェネリック医薬品は薬効や薬の主成分は先発医薬品と同等ですが、先発品よりも価格が安く経済的です。クリニックを選ぶ際には、ジェネリック医薬品を扱っているかどうかを調べてから受診を検討するとよいでしょう。

Q.ミノキシジルは個人輸入できる?

ミノキシジルの個人輸入は、個人輸入したものを他人に譲渡しないことや、輸入が許されている量の範囲であることなど、規制を守ることによって可能です。

ただし、個人輸入によって入手したものは安全性や有効性が担保されているかどうかが不明なため、以下のようなデメリットがあります。

  • 予期せぬ健康被害が出る可能性がある
  • 健康被害が発生しても救済制度を受けることができない
  • 使用方法が外国語記載のため用法・用量が分かりにくい

個人輸入はリスクを伴うため、健康被害の治療などによって結果的に時間もお金も無駄にしてしまう場合があります。AGA治療を検討している方は、専門医によるクリニックで処方してもらいましょう。

まとめ

ミノキシジルのジェネリックには外用薬があり、内服薬はありません。

インターネットでは安いミノキシジルを見かけることもありますが、健康被害のリスクもあるため必ず専門医のいる医療機関で処方してもらってください。

万が一、副作用が出た場合も専門医なら相談しやすいため安心です。AGA治療は症状の進行具合によって個人に合う治療方法が異なるため、「費用を抑えたい」「より高い治療効果を得たい」という人は、まずは専門医に相談するとよいでしょう。

Dr.AGAクリニックでは、経験や実績のある医師が一人ひとりの薄毛の進行度に合わせた治療法を提案しています。また、治療を始めやすいよう初月980円と通院しやすい価格で、オンライン診療への対応も可能です。

「最近、薄毛が気になってきた」「ジェネリック医薬品による治療を検討したい」、「でも周りにバレたくないし、少ない負担で始めたい…」という方は、ぜひ一度お気軽にお問い合わせください。

この記事の監修医師
総院長

Dr.AGAクリニック総院長 坂口海雲

H21 大阪市立大学医学部 卒業
H23 大阪市立大学循環器内科 入局
H23 ベルランド総合病院
H24 川崎病院 臨床助教
H25 大阪市立大学病院
H28 福島吉野スマイル内科・循環器内科 開院
R2  Dr.AGAクリニック 総院長就任

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