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ヘアサイクル(毛周期)とは?AGAとの関係性や改善方法を解説

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「そもそもヘアサイクルって何?」「ヘアサイクルは自然には戻らない?」など、薄毛や抜け毛について知るために欠かせないヘアサイクル(毛周期)の知識について、疑問や不安を抱いている人も多いでしょう。

毛周期について理解を深めることでAGAや治療内容についても理解を深めることができ、より効果的に治療期間を過ごすことができるでしょう。

ここでは、ヘアサイクルの基本的な説明から、ヘアサイクルが乱れる理由、乱れたヘアサイクルを戻す方法などについて説明します。

ヘアサイクル(毛周期)とは?

まずは、ヘアサイクルの仕組みについて理解を深めていきましょう。ここでは、通常時と乱れた場合に分けて説明します。

通常のヘアサイクル

ヘアサイクルはこの図のように、大きく3つの期間に分かれています。通常のヘアサイクルは、1回あたり2〜6年程の期間です。

  • 成長期
    髪の毛が太く長く成長する期間のことです。髪の成長は毛母細胞の成長によるものであり、この期間は毛母細胞の分裂が盛んになります。

  • 退行期
    毛乳頭の活動が弱くなって、毛球部が徐々に小さくなる期間です。毛乳頭細胞からの指令や栄養供給がなくなり、髪の成長が遅くなります。2〜3週間ほどの期間で、髪の毛全体の約1%が退行期です。

  • 休止期
    髪の毛の成長が完全に止まった時期が、休止期です。2〜3ヶ月ほど続くといわれており、その後はまた髪の毛の発生期を経て成長期に入ります。新しい毛が古い毛を押し出すように生えるため、古い毛が抜け毛となります。

ヘアサイクルの影響で、1日あたり50〜100本、シャンプー中は30~60本の髪の毛が自然に抜けるといわれています。また、日本人の頭髪の本数は約10万本、1日あたりの成長速度は0.35~0.40mmほどともいわれています。

乱れたヘアサイクル

AGA(男性型脱毛症)では、ジヒドロテストステロン(DHT)が発生することなどが原因でヘアサイクルが乱れ、髪の毛の成長期が短くなります。

本来であれば2〜6年かけて髪の毛が成長するところ、AGAになると数ヶ月〜1年ほどで髪の毛が抜け落ちてしまうのです。

成長しきらずに髪が抜け落ちてしまうため、細く短い毛や柔らかい状態の抜け毛が増えるでしょう。

ヘアサイクルが乱れるとどうなる?

AGAによってヘアサイクルが乱れると、髪の毛の成長期が大幅に短くなります。

抜け毛が増えることはもちろんのこと、細い毛が増えて髪の毛全体のボリュームが少なく見えるでしょう。部分的に抜け毛が多くなると、頭皮が透けて見えてしまうこともあります。

抜け毛や薄毛の原因がAGAだった場合は、ヘアサイクルが乱れた状態を放置することによってAGAの治療効果が得られにくくなる、もしくは治療効果を得られなくなることも考えられます。

これは髪の毛の成長に必要な毛母細胞の分裂回数や、一生のうちに行われるヘアサイクルの回数は決まっていることが理由です。一生のうちのヘアサイクルの回数は20〜40回、毛母細胞の分裂回数は40〜50回ほどが限界といわれています。

AGA治療を始めても毛母細胞の分裂が終わった後であれば、発毛の効果は期待できなくなります。

ヘアサイクル(毛周期)とAGAの関係性

AGAは、5αリダクターゼという酵素の働きによって、男性ホルモンであるテストステロンがジヒドロテストステロン(DHT)に変換されることなどによって起こる脱毛症です。

DHTが男性ホルモンレセプターにキャッチされることによってヘアサイクルの乱れが発生し、髪の成長期の短縮、抜け毛や薄毛などのAGAの症状につながります。

ヘアサイクルが乱れる原因

では、どのようなことがきっかけでヘアサイクルが乱れるのでしょうか。ここではヘアサイクルが乱れる原因について、生活習慣・ストレス・加齢に着目して説明します。

生活習慣の乱れ

睡眠不足・喫煙・過度な飲酒・栄養バランスの偏った食事・運動不足など、生活習慣の乱れがヘアサイクルの乱れにつながります。

睡眠不足にでは髪の成長に必要な成長ホルモンが分泌されにくくなるほか、頭皮の血管が収縮して栄養が届きにくくなる原因になります。

喫煙はニコチンが血管を収縮させることから頭皮や髪の毛に栄養が届きにくくなり、過度な飲酒では髪の成長に必要な亜鉛が消費されることになるでしょう。

糖質や脂肪分の多い食事をしていると頭皮も脂っぽくなることや、髪の成長に必要な栄養も摂取しにくくなることから、頭皮環境の悪化が起こり髪の毛が育ちにくくなります。

運動不足では、血行不良により髪の成長に必要な栄養が頭皮に届かないことが懸念されます。

ストレス

ストレスを過剰に受けると、自律神経の働きに悪影響が出ます。自立神経は交感神経と副交感神経にわかれており、健康な人は両方がバランスよく働いているものです。

しかし、過剰なストレスによって交感神経が優位になり続けると、血管の収縮が起こり、髪の毛の成長に必要な栄養が頭皮に届きにくくなります。

このように自律神経を介して髪の毛の成長に影響が出るため、過剰なストレスによってヘアサイクルの乱れが起こるのです。

加齢

加齢によって頭皮が硬くなると、血流が悪くなります。これによって髪の毛の成長に必要な栄養素が届きにくくなるため、ヘアサイクルが変化します。

また、加齢によって変化したホルモンバランスが、ヘアサイクルの乱れにつながることもあるでしょう。女性の閉経がFAGA(女性男性型脱毛症)の発症に関係していることからも、加齢・ホルモンバランス・ヘアサイクルの関連を読み取ることができます。

乱れたヘアサイクルを改善するには

最後に、乱れたヘアサイクルの正常化につながる方法を紹介します。

  • AGAの治療を行う
  • 生活習慣を改善する
  • ストレスを溜めない

AGAであれば自力で治すことはできないため、治療を行うことが大切です。また、AGAであってもそうでないにしても生活習慣の改善やストレス発散によって、髪の毛が育ちやすい状態を作ることも重要です。

AGAの治療を行う

AGA発症の原因であるジヒドロテストステロン(DHT)の発生は、自然治癒や普段の生活の範囲で治療することはできません。

AGAは進行性の病気であり、放っておくと抜け毛や薄毛が進行するため、治療薬によって対処する必要があります。厳密には、治療薬を使ってもAGAは根治できないため、症状の進行を遅くすることが治療の目的となります。現在の医療は、内服薬によって抜け毛や薄毛生の進行を止めることや、外用薬によって発毛を促進することなどによって、毛量の維持や増毛などが期待されるものです。

AGA治療は、いつまで治療を続けるのか自分なりの「治療のゴール」を医師に相談しておくと良いでしょう。

また、ヘアサイクルが回復するまでの期間は、治療薬の使用開始から早い方で3ヶ月、一般的には6ヶ月〜1年ほどかかるといわれています。長期にわたって治療費がかかることや、治療を続けることを想定しておきましょう。

生活習慣を改善する

十分な睡眠や栄養バランスのとれた食事を心がけて、喫煙や過度な飲酒の習慣を改善させましょう。

個人差がありますが、睡眠時間は20~30代で7時間、40代以上の方は6時間30分、60代の方は6時間ほどが必要といわれています。

食事では栄養バランスのほかに、髪の毛の成長に必要な栄養素も意識すると良いです。髪の主成分であるタンパク質、エネルギーや栄養を使うために必要なビタミンB2やビタミンB6、血行促進に良いビタミンE、髪の主成分であるケラチンの合成をサポートする亜鉛などがおすすめです。

髪の毛を構成するケラチンには、シスチンと呼ばれる順必須アミノ酸が多く含まれます。シスチンは卵や鶏肉から摂ることができるため、摂取しておくと良いでしょう。

また、頭皮環境を改善させるために、ヘアケアを見直すこともおすすめです。以下のポイントに注意してみると良いでしょう。

  • お風呂に入る前にブラッシングでホコリや汚れを取り除く
  • シャンプー前に熱すぎないお湯で予洗いをする
  • シャンプー中は指の腹で頭皮をマッサージするように洗う
  • タオルで髪の毛や頭皮を擦らない
  • 自然乾燥ではなくドライヤーを使う
  • ドライヤーの温風を髪の毛に近づけすぎない
  • 育毛剤を正しく使う

ストレスを溜めない

趣味など好きなことをしたり、何もせずに休んだり、ご自身に合った方法でストレスを発散することがヘアサイクルの改善に大切です。

ストレスの発散が難しい場合は、ストレスの元を遠ざけることができないか考えてみましょう。運動を取り入れることができれば、汗をかいて心も体もリフレッシュし、血行促進にも良いです。

まとめ

通常であれば、2〜6年ほどの期間で繰り返されるヘアサイクルですが、AGAになるとジヒドロテストステロンなどの働きによって数ヶ月〜1年ほどまで短縮されてしまい、抜け毛、薄毛につながります。

ヘアサイクルは生活習慣やストレスなどが原因で乱れることもあるため、自力で改善が可能な部分もありますが、AGAを発症している場合には、改善のための治療薬が必要となります。

AGA治療を始める際には医師による診察や検査を経て、治療薬を使用しても問題ないかどうか判断してもらう必要があります。少しでも抜け毛や薄毛が気になる方は、Dr.AGAクリニックまでお問い合わせください。

当院は、通院しやすいように各駅徒歩1分の立地で開院し、オンライン診療にも対応。もしまったく治療効果が得られなかった場合には、全額返金保証の制度もご用意しています。

AGAは自力で改善させることはできず、放置しておくことでどんどん進行してしまう病気です。不安な方はお気軽に当院までお問い合わせください。

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