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バセドウ病で脱毛症

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バセドウ病という病気をご存知でしょうか。

甲状腺ホルモンの分泌が過剰になる甲状腺機能亢進症の一つで、比較的女性に多く見られる病気です。

当ブログでは今まで様々な脱毛症についてご説明を行いましたが、バセドウ病を発症した場合にも脱毛症が発症する可能性があります。

甲状腺機能亢進症とは、甲状腺が活発に活動し血中に通常よりも多い甲状腺ホルモンが分泌される病気です。

甲状腺ホルモンは多すぎても少なすぎても良くありません。

甲状腺ホルモンが過剰に分泌するバセドウ病でも、逆に甲状腺機能低下症と呼ばれる橋本病でも、脱毛症を発症する恐れがあるのです。

どちらの場合でも患者数の割合は女性に多く、びまん性脱毛症となり全体的に薄毛の範囲が進行していきます。

バセドウ病の場合は、過剰に分泌させるホルモンの影響で髪の毛の新陳代謝が活発になりすぎるために、発毛途中の短く細い髪の毛などが抜け落ち、橋本病の場合は甲状腺機能低下によりホルモン分泌が減少し、甲状腺ホルモンで活性化する毛母細胞の分裂や動きを鈍らせるために脱毛に起こります。

バセドウ病や橋本病などの甲状腺疾患は、自己免疫疾患に属しストレスや喫煙、遺伝的要素が原因と言われています。

症状として、手の震え・動機・体重の減少や増加・食欲増進・疲れやすい・全身のむくみなど複数の症状が見受けられた場合には、甲状腺疾患の検査を受けることをお勧め致します。

甲状腺疾患の影響で脱毛症を発症している場合は、甲状腺疾患の治療を行うことにより脱毛を改善させることができる可能性があるためです。

体調の異変があれば早期発見が出来る可能性もありますが、中には気づかない方もいらっしゃいます。

会社で行われる健康診断は積極的に受けるようにしましょう。

健康診断がない職種の方でも、定期健診や人間ドックを受診することにより、様々な病気の早期発見が可能になります。

何をするにも“体が資本”という言葉を忘れずに、ご自身の健康に向き合っていきましょう。

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