皮膚や頭皮にはターンオーバーという、皮膚の生まれ変わるサイクルが存在します。
皮膚や頭皮は表皮・真皮・皮下組織(脂肪)で成り立ち、さらに角質層・顆粒層・有棘層・基底層の4層に分かれています。
ターンオーバーの過程では皮膚(角質)が剥がれ落ち生まれ変わっています。
表皮細胞は基底細胞層で生まれ角質細胞になり、さらに皮膚表面から順次剥がれ落ちていますが、この過程は健康的な皮膚であれば約28日から40日程度の期間だといわれており、表皮は1ヶ月程でほとんどの細胞が生まれ変わるということになります。
本来であれば皮膚表面の角質は目に見えない状態で剥がれ落ちていますが、入浴時などの皮膚が潤っている状態で肌を擦ると皮脂や汚れが垢となって取れることがあります。
逆に皮膚が水分不足で乾燥すると角質が白い粉状の塊となって剥がれ落ちることがあります。
この状態を粃糠といい、粃糠性脱毛症などで生じるフケとなります。
皮膚炎が起こると角質がさらに大きな白い塊となって剥がれ落ちますが、炎症に皮脂が多い状態が重なる事で、脂漏性皮膚炎などで生じやすいベッタリとしたフケを作り出す原因となります。
ターンオーバーが正常に行われない場合、角質細胞の内部に存在する天然保湿因子(NMF)が減少して、肌の乾燥や炎症を起こす可能性があります。
ターンオーバーが乱れる原因は、紫外線や加齢によるもの。
その他、運動不足や睡眠不足、生活習慣の乱れ、ストレス、喫煙などが要因となります。