人間は体全体で約500万本の毛があるといわれ、髪の毛は平均して10万から12万本生えています。
皮膚1㎠あたり頭頂300本、側頭部から後頭部にかけて200本、髭40本、陰部30本、腕20本程度と、髪の毛の密度がどれほど高いかが分かります。
これらの数や密度、いわゆる毛穴の数は胎児の時点で決まっており、生後に変化することはありません。
細くて色の薄い毛を軟毛といい、太くて色の濃い毛を硬毛といいます。
軟毛は大人になっても毛が濃くならない体質の方や子供によくみられ、硬毛は眉毛・睫毛・鼻毛などの短毛と髪の毛や腋毛・陰毛・男性の胸毛・すね毛などの長毛に分けられます。
人間はお母さんのお腹の中にいる胎児の頃から徐々に毛が生え始めます。
生え始めたばかりの毛は産毛ですが、そのうち軟毛へと変わり、その後生まれる頃には硬毛の長毛や短毛へと成長していきます。
思春期になると軟毛であった毛もほとんどが硬毛になり、毛深くなります。
思春期以降、成人するまでの間に髪の毛はしだいに太さが増しますが、男性型脱毛症の遺伝的要素を持ち合わせている男性では、早ければ20代前半から前頭部や頭頂部の髪の毛が薄い状態に変化し、硬毛から軟毛、そして軟毛から産毛へと変化していきます。
女性の場合も、生理不順・出産・閉経などの女性ホルモンのバランスが乱れるタイミングで薄毛になることがあります。