フィナロイドは日本国内で承認されていない医薬品です。安全性と有効性が日本の規制当局によって確認されていないため、使用には重大なリスクが伴います。
本記事は、フィナロイドのリスクを正しく理解し、安全な代替治療を選択していただくための情報提供を目的としています。AGA治療を検討される方は、必ず医師の診察を受け、日本で承認された正規医薬品による治療を受けてください。
※本記事は一般的な医療情報の提供を目的としており、個別の診断や治療方針の決定を代替するものではありません。症状や治療については必ず医師にご相談ください。
薄毛・AGA症例毎の発毛実績
フィナロイドとは

フィナロイドとは、フィリピンのロイドラボラトリーズ社が製造・販売しているAGA治療薬です。主成分はフィナステリドで、薄めの赤い色をした丸型の錠剤であるのが特徴です。
なぜフィナロイドの使用は推奨されないのか

1. 安全性データの欠如
日本での臨床試験が実施されていないため、日本人における副作用の発現率や重篤度に関する信頼できるデータがありません。
2. 品質の不確実性
- 製造工程の透明性がない
- 有効成分の含有量が表示通りか確認できない
- 不純物や有害物質の混入リスク
3. 医薬品副作用被害救済制度の対象外
個人輸入した医薬品で健康被害が生じても、「医薬品副作用被害救済制度」による補償を受けることができません。
4. 偽造品のリスク
WHO(世界保健機関)によると、世界中の医薬品の約10.5%が基準を満たしていないか偽造品であるとされています。
フィナロイドの個人輸入に潜む危険性

実際に報告されている問題
- 偽造品の流通:有効成分が含まれていない、または有害物質が混入
- 健康被害の発生:予期しない副作用や症状の悪化
- 経済的損失:効果がないばかりか、追加の治療費が発生
- 法的リスク:知らずに違法薬物を輸入してしまう可能性
日本承認済のフィナステリドを含有する医薬品
プロペシア
- 2005年10月に厚生労働省から承認
- 世界70ヶ国以上で承認
- 日本人を対象とした臨床試験データあり
- 医師の管理下で安全に使用可能
なお、当院では「プロペシア 1mg 28錠」を処方しております。
フィナステリド
- プロペシアと同等の効果
- 厚生労働省承認の後発医薬品
- 品質が保証された国内製造
- プロペシアより経済的
なお、当院では「フィナステリド 1mg(国産) 28錠」を処方しております。
AGAクリニックで正規品の処方を受けるメリット

1. 医師による適切な診断
- AGAの進行度の正確な評価
- 他の脱毛症との鑑別診断
- 個人に最適な治療法の選択
なお、当院では問診・視診・触診を通じて患者様の症状を総合的に把握し、適切な治療方針を決定します。
2. 安全性の確保
- 正規医薬品の処方
- 定期的な健康状態のモニタリング
- 副作用発生時の迅速な対応
なお、当院では①安全な治療ができるかどうか、②副作用が発現した際の迅速な対応、③副作用が発現した際に治療継続できるかどうかを大切にし、副作用に備えております。
3. 治療効果の最適化
- 症状に応じた薬剤の調整
- 併用療法の検討
- 生活指導を含む総合的なアプローチ
なお、当院では処方する内服薬と外用薬の説明は医師からしっかりと行います。
4. 法的保護
- 日本承認薬における「医薬品副作用被害救済制度」の適用
- カルテによる治療記録の保存
よくある質問

Q: フィナロイドは安いので使ってもいいですか?
A: 価格の安さだけで判断するのは危険です。健康被害が生じた場合の治療費や、効果がない場合の損失を考慮すると、結果的に高額になる可能性があります。
Q: 海外では使用されているなら安全では?
A: 各国の承認基準は異なり、日本人での安全性が確認されているわけではありません。また、個人輸入品が本物である保証もありません。
Q: すでにフィナロイドを個人輸入してしまった場合は?
A: 使用を開始する前に、必ず医師に相談してください。すでに服用中の場合は、医療機関で相談のうえ、日本承認薬への切り替えを検討してください。
Q: フィナロイドの飲み方や副作用は?
A: フィナロイドは日本国内で承認されていない医薬品です。安全性と有効性が日本の規制当局によって確認されていないため、本ページでは推奨しておりません。日本国内で承認されているフィナステリドの飲み方や副作用は当院の「フィナステリドによる治療」をあわせてご覧ください。
Q: 副作用が出たらどうすればいい?
A: 直ちに使用を中止し、医療機関を受診してください。
【健康被害が発生した場合の相談窓口】