プロペシア(フィナステリド)による治療

このページでは、Dr.AGAクリニックの治療で使用する「プロペシア1mg」と「フィナステリド1mg(国産)」について、効果や副作用などを含めてご紹介します。AGA(男性型脱毛症)にお悩みの方は、ぜひ参考にしてみてください。
プロペシアとは
プロペシアは、米国の製薬会社のメルク社(MSD)で開発された有効成分「フィナステリド」を主成分とする内服薬タイプのAGA治療薬です。
もともと、前立腺肥大症の治療薬として誕生しましたが、AGAにおいて毛髪を成長させることが明らかとなり、1997年にFDA(米国食品医薬品局)から認可を受け、世界初の経口投与のAGA治療薬として「プロペシア」の商品名で発売されました。
日本でも2005年10月にプロペシアの承認が厚生労働省から下りており、現在は世界60ヶ国以上でも承認を得て、標準的なAGA治療薬となっています。
フィナステリドとは
フィナステリド製剤は、有効成分「フィナステリド」を主成分とする内服薬タイプのAGA治療薬です。世界初の経口投与のAGA治療薬として発売された先発薬の「プロペシア」に対するジェネリック医薬品(後発薬)にあたります。そのため、後述する効果・副作用・飲み方やその注意などは、プロペシアとフィナステリドで同等です。
日本では2015年にプロペシアの特許が満了されて以降、主に「フィナステリド錠」などの商品名で、ファイザー(現在はヴィアトリス製薬に販売移管)、沢井製薬、東和薬品、富士化学工業などから製造販売がされています。Dr.AGAクリニックでも日本国内で発売されている「フィナステリド1mg(国産)」を治療に使用しています。
プロペシア(フィナステリド)の効果
プロペシア(フィナステリド)の効果は、男性におけるAGAの進行遅延です。
プロペシア(フィナステリド)は、体内の還元酵素「5αリダクターゼ」Ⅱ型の働きを阻害して、男性ホルモン「テストステロン」がAGAの原因となる別の男性ホルモン「ジヒドロテストステロン(DHT)」に変換されることを抑制します。
実際に、日本人の男性被験者414 名を対象に頭頂部の写真撮影による効果判定を行った試験(フィナステリドを48週にわたって1日あたり0.2mgまたは1mg投与)では、0.2 mg/日投与で54%、1 mg/日投与で58%に軽度改善以上の効果がありました。
また、引き続き 1 mg/日の投与を継続した試験において、2年間で68%、3年間で78%の症例で軽度改善以上の効果が得られました。
こうした結果から、日本皮膚科学会が公開している「男性型および女性型脱毛症診療ガイドライン 2017年版」でも、成人男性のAGA治療に対してプロペシア(フィナステリド)の内服を強く勧めています。
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プロペシア(フィナステリド)の副作用
プロペシア(フィナステリド)の副作用は、「肝機能障害」「リビドー(性欲)減退」「勃起機能不全・射精障害・精液量減少」「過敏症」などです。詳細としては、以下が報告されています。
重大な副作用
- 肝機能障害(頻度不明):AST、ALT、γ-GTPの上昇
※肝機能障害の症状が現れた場合は、すぐに服用を中止し、医師にご相談ください。
発現頻度1~5%未満
- リビドー(性欲)減退
発現頻度1%未満
- 勃起機能不全・射精障害・精液量減少
- 乳房圧痛・乳房肥大
- 抑うつ症状
- めまい
発現頻度不明
- 過敏症(そう痒症、じん麻疹、発疹、血管浮腫)
- 生殖器症状(睾丸痛、血精液症、男性不妊症・精液の質低下など)
なお、性機能に関する副作用については、ポストフィナステリド症候群(PFS)といって服用中止後も症状が持続したとの報告があります。
Dr.AGAクリニックでは、無料カウンセリングにより、一人ひとりに合ったプランをご提案しております。もし服用後に上記の症状が現れたり、ご不安が生じたりした場合は、Dr.AGAクリニックの担当医までお気軽にご相談ください。
プロペシア(フィナステリド)による初期脱毛
クリニックの現場において、「プロペシア1mg」「フィナステリド1mg(国産)」による治療中に「初期脱毛」と呼ばれる症状が起こることがあります。プロペシア(フィナステリド)の服用開始後、2週間~1ヶ月頃から現れ、長い方では3ヶ月程度続くこともあります。
ただし、初期脱毛は、乱れたヘアサイクルが正常化され、弱っていた既存の毛髪が新しい健康な毛髪に生え変わる過程で起こる一時的な症状です。この症状は治療効果の現れであるため、独断で服用を中止せず、気になる症状がある場合はDr.AGAクリニックの担当医までご相談ください。
プロペシア(フィナステリド)の飲み方
「プロペシア1mg」「フィナステリド1mg(国産)」は1日1回1錠を服用してください。食事の有無にかかわらず服用できます。
飲み忘れに気づいた場合、次の服用時間までの間が短いならば、飲み忘れた分は抜かして、次の服用時間に1回分を服用してください。決して2回分を一度に服用しないでください。
プロペシア(フィナステリド)は、毎日3ヶ月服用することで効果が現れる場合もありますが、通常は効果が確認できるまで6ヶ月の連日服用が必要です。また、効果を維持するためには継続的な服用が必要となります。
プロペシア(フィナステリド)を6ヶ月以上服用してもAGAの進行遅延がみられない場合には、服用を中止してください。6ヶ月以上服用する場合もクリニックで定期的に効果を確認して、継続服用の必要性について検討することが重要です。
プロペシア(フィナステリド)を使用してはいけない方
プロペシア(フィナステリド)を使用してはいけない方は、「本剤の成分で過敏症の既往歴のある方」「女性(妊婦、妊娠の可能性のある女性、授乳婦を含む)」「小児」です。
プロペシア(フィナステリド)や同じ成分の医薬品を過去に服用された際に、そう痒症、じん麻疹、発疹、血管浮腫などの過敏症が現れたことのある方は、服用できません。
また、妊婦や妊娠の可能性がある女性がプロペシア(フィナステリド)を服用すると、男性ホルモンのジヒドロテストステロンを低下させる作用により、男子胎児の生殖器官等の正常な発育に影響を及ぼすおそれがあります。プロペシア(フィナステリド)は皮膚からも吸収されるため、妊婦や妊娠の可能性のある女性、授乳中の女性は、錠剤に触れることも避けてください。
小児への使用については、小児を対象とした臨床試験は実施されておらず、適応がないため服用できません。
プロペシア(フィナステリド)を服用する際の注意点
プロペシア(フィナステリド)を服用する際の注意点は、以下の通りです。
プロペシア(フィナステリド)を服用する際の注意
- 錠剤は分割・粉砕せずにそのまま服用してください。
- 妊婦または妊娠の可能性のある女性、授乳中の女性が、破損した錠剤に触れないようご注意ください。
- 献血を行う場合には、プロペシア(フィナステリド)の服用を中止して1ヶ月以上の期間を空けてください。
- PSA検査(前立腺がん検査)を受ける際は、プロペシア(フィナステリド)服用中であることを必ず医師にお伝えください。他の薬を服用中の方は、事前に医師にご相談ください。
- 服用中に肝機能障害などの重大な副作用が現れた場合は、すぐに服用を中止し医師にご相談ください。
- プロペシア(フィナステリド)との因果関係は明らかではありませんが、服用した方に自殺念慮、自殺企図、自殺既遂が報告されています。自殺念慮または自殺企図が現れた場合はすぐに服用を中止し医師にご相談ください。
プロペシア(フィナステリド)による治療でかかる料金
Dr.AGAクリニックでは、医師による問診後にしっかりと説明を行ったうえで「プロペシア1mg」「フィナステリド1mg(国産)」を処方させていただく場合があります。その際の料金は以下の通りです。
プロペシア1mgの料金
Dr.AGAクリニックでは、プロペシア1mg(28錠入り)を10,900円(税込11,990円) にてご提供しています。
フィナステリド1mg(国産)の料金
Dr.AGAクリニックでは、フィナステリド1mg(国産)(28錠入り)を7,000円(税込7,700円) にてご提供しています。
プロペシア(フィナステリド)を含むオリジナル治療薬「Birth」
Dr.AGAクリニックのオリジナル治療薬「Birth」は、プロペシアの主成分のフィナステリドにミノキシジルを配合した内服薬タイプのAGA治療薬です。
脱毛抑制効果のあるフィナステリドと厚生労働省に認められているミノキシジルの発毛効果により、抜け毛を抑制しながら、新しい毛髪の成長を促す効果が期待できます。
プロペシア(フィナステリド)についてよくあるQ&A
プロペシア(フィナステリド)だけでAGAは完治しますか?
プロペシア(フィナステリド)の主な役割は、今起きている脱毛を食い止める面になります。そのため、初期から中期のAGA患者様の場合、プロペシア(フィナステリド)だけを使用する治療に適しているといえます。
一方、AGAが進行した段階では、プロペシア(フィナステリド)で脱毛を防ぐだけでは毛量の回復に十分とはいえません。進行した薄毛からの改善を目指すなら、プロペシア(フィナステリド)で脱毛を抑制しながら、ミノキシジルやDr.AGAクリニックの「超発毛メソ治療」といった発毛効果が期待できる治療も並行することが大事になります。
どんな症状が現れたらプロペシア(フィナステリド)を服用すべきですか?
プロペシア(フィナステリド)の服用を検討するAGAの初期症状の特徴には、「髪のハリやコシがなくなる」「抜け毛の量が増える」「産毛のような細く短い毛が増える」の3つが主に挙げられます。このような段階であれば、プロペシア(フィナステリド)の内服だけでも症状が改善する可能性が高くなります。
個人輸入薬ではなくクリニックで購入すべきですか?
海外からの個人輸入薬は偽造品や粗悪品が届くリスクがあり、安全性が保証されていません。「医薬品副作用被害救済制度」の適応外にもなるため、何かあった場合の医療費はすべて自己負担となります。メリットよりもリスクが大きいため、専門クリニックの医師から処方を受けることが大切です。
プロペシア(フィナステリド)は保険適用はされますか?
AGAは生命や健康の維持に直接的に影響する病気ではないため、プロペシア(フィナステリド)による治療も自由診療かつ保険適用外になります。治療費を抑える観点としては、先発薬のプロペシアではなく、ジェネリック医薬品のフィナステリドの利用検討をお勧めします。