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頭皮のコリチェック!効果的なマッサージでコリ撃退

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肩や首のコリは痛みなどの自覚症状とともに気にされている方が多いと思いますが、頭皮のコリを気にしたことはありますか?

実は、長時間にわたる仕事で目を酷使することなどによって、知らず知らずのうちに頭皮はガチガチになっています。

頭痛や顔のくすみなどのお悩みも頭皮のコリが原因になっている可能性もあります。そこでこの記事では頭皮をほぐすマッサージ方法などをお伝えします。ぜひ実践してみてください。

参考記事:頭皮が硬いと薄毛になりやすいってホント?改善方法を解説

頭皮のコリをチェックする方法

頭皮の硬さには個人差もありますが、一般的に理想的な頭皮の硬さは「適度なハリと弾力があり、優しく揉むと頭皮が動く状態」です。まずは、自分の頭皮のコリをチェックしてみましょう!セルフチェック項目は以下になります。道具は何もいらず、1分もあれば簡単にできます。

・頭皮が指でつまむことができない

・こぶしで生え際や耳の上などをゴリゴリすると痛い

・頭皮に弾力がなく、ぶよぶよしている

・おでこと頭皮を指の腹で前後に動かすとおでこと同じほど頭皮が動かない

上記にひとつでも当てはまる場合、頭皮にコリを生じている可能性が高いためしっかりケアをしていきましょう。

頭皮のコリの主な原因とは何ですか?

体の筋肉は関節を動かすことなどで血流が促され、コリの要因となる筋肉の緊張を和らげることができるのですが、関節のない頭部の筋肉は自力で積極的に動かすことが難しく、皮下にある頭部の筋肉や腱膜に硬さが生じやすくなります。

頭皮の筋肉の構造を解説していきます。

前頭筋~後頭筋

頭部の前方に位置する「前頭筋ぜんとうきん」は、頭頂部へ続く帽子のような筋膜の「帽状腱膜ぼうじょうけんまく」と繋がり、さらに後頭部の「後頭筋こうとうきん」へと繋がります。

姿勢の悪い状態で長時間のデスクワークなどを続けると、肩や背中の筋肉が凝り固まったり、ストレスなどで自律神経の交感神経が優位になると、筋肉が過度な緊張を起こし、頭部の筋肉や腱膜にも影響を及ぼします。

また、長時間のパソコンやスマートフォンの使用などで目を酷使すると、目を閉じる働きを持つ目のまわりの筋肉「眼輪筋がんりんきん」が疲労を起こし、その影響で前頭筋にコリが生じる場合もあります。

最初に硬さが生じるのは前頭部など一部であっても、頭部の筋肉は全て繋がっていますので、やがて頭頂部や後頭部といった全体にまで影響が及ぶようになり、頭皮にもコリや硬さが生じることになります。また後頭部や首筋などにかけて締め付けられるような痛みが生じる「緊張型頭痛きんちょうがたずつう」の要因ともなります。

側頭筋

頭部の側面にある「側頭筋そくとうきん」は、アゴの関節の動きと連動しており歯を噛みしめたり、下あごを左右に動かすときに働く咀嚼筋のうちのひとつです。就寝中に歯ぎしりや食いしばりをしたり、日中でも歯をぎゅっと噛みしめたりすることが多いと、顎関節への負荷が大きくなるため、側頭筋の緊張も強くなり、コリが生じやすくなります。

歯に痛みがある、歯の詰め物が合わない、食事を口の片側だけで噛む癖がある、といった場合も側頭筋が凝りやすく、またコリの左右差も出やすくなるので注意が必要です。

頭皮のコリがもたらす悪影響とは?

では頭皮のコリを何もせずそのまま放置するとどのような影響が起こるのでしょうか。

頭痛や肩こり

首や肩、肩甲骨付近の筋肉は、頭皮ともつながっています。頭皮の血流が滞ると、首周りや肩周りの筋肉も硬くなり、首こりや肩こりを悪化させてしまう可能性があります。

頭皮とつながっていることで、頭皮の硬さが首こりや肩こりを招くだけでなく、肩こりが原因で頭皮が硬くなる可能性も考えられますので、慢性的に肩こりがひどい方は注意が必要です。

また、頭皮の硬さは頭痛とも関連します。特に首周りや肩周りの緊張が原因となる「緊張型頭痛」は、帽状腱膜が肩回りの筋肉に引っ張られることにより起こるため、頭皮のこりも関係してきます。

顔のたるみ

頭皮と髪の毛は一枚の皮膚と筋肉でつながっています。側頭筋は頬の筋肉とつながっているので側頭筋が凝り固まると頬の筋肉を引き上げる力が弱くなり、重力によって顔の皮膚が垂れ下がり顔のたるみやしわ(ほうれい線)になりやすいといわれています。また筋肉が凝り固まると血行が悪くなり、顔のくすみが気になることも。

薄毛や抜け毛

頭皮が硬くなると、血行不良を招き髪の毛の成長に必要な栄養や酸素が不足します。そのため毛母細胞に栄養が行き渡らず髪の成長が妨げられてしまい、抜け毛が増えて薄毛を促進させてしまいます。

また、血行不良によって髪の毛のハリ・コシもなくなり老けた印象を与えてしまうことも。硬い頭皮からは健康な髪が生えにくくなってしまうため注意が必要です。

頭皮のコリをほぐす方法

頭皮の筋肉は自分で動かすことができないため、マッサージで動かしてあげることが大切です。簡単なマッサージで頭皮のコリをほぐすことができます。

マッサージのポイントとして以下に気を付けてください。

・爪を立てると頭皮を傷つけてしまうので、指の腹や手のひらを頭皮に当てて行いましょう。

・マッサージの圧が強すぎると頭皮の筋肉が過緊張になり逆効果になるため、心地よく感じる程度の圧をかけて行いましょう。

・長時間かけてたまに行うよりは、短時間でも毎日行うほうがいいでしょう。

・頭の表面をこするのではなく、地肌や皮下組織、筋肉を一緒に動かすイメージをしながらやさしく動かします。

耳の上のマッサージ

手の位置:両手をグーににて、薬指と小指の第二関節を耳の上にぐっと押し当てましょう。

①そのまま10秒程度グリグリとこぶしを上下に細かく動かして、耳の上をマッサージします。

②手の位置を少し上げて、こめかみの横辺りを10秒程度グリグリとマッサージします。

③さらに手の位置を少し上げて、同じようにグリグリと頭をもみほぐします。

こめかみのマッサージ

手の位置:両手を軽く広げ、手首の小指側にある盛り上がった部分(小指球)を、こめかみの下あたりにグッと押し当てます。

①押し当てた手をグルグルと10回後ろ方向に回してマッサージします。

②手の位置を少し上げて、こめかみのくぼみ辺りに押し当て、同じように10回ほど回してもみほぐします。

後頭部のマッサージ

手の位置:両手でこぶしをつくり、小指の第三関節を後頭部の耳の下から頭蓋骨の下の端あたり(図のA〜C)にグッと押し当てます。

①まずは耳の下の位置(図A)に押し当て、10秒程度グリグリとこぶしを左右に細かく動かして、後頭部をマッサージします。

②手の位置を頭蓋骨の下のラインにそってずらし(図B)、同じように10秒グリグリともみほぐします。

③さらにうなじのあたりにずらし(図C)、10秒グリグリとマッサージします。

④片方の手の小指の第三関節を、後頭部の中心、髪の生え際の少し上のくぼみ(図D)にグッと押し当てて、10秒グリグリともみほぐします。

側頭部を温めてリラックス

手の位置:目を閉じて両方の手のひらを、側頭部の耳の上あたりに当てます。

①手のぬくもりを感じながら、頭皮をやや引き上げ30秒キープしましょう。

頭皮マッサージの効果

頭皮マッサージによって頭皮のコリをほぐし血行を促すことができるのはもちろん、マッサージで心地よさを感じるとリラックス効果も得られたり頭がすっきりすることができます。筋肉の緊張を和らげてあげることで肩こりや頭痛が改善する効果も期待できます。

より効果を高めたい方は、ヘッドマッサージャー(頭皮マッサージ器)を使用してマッサージするのもおすすめです。

薄毛でお悩みの方へ。あきらめない!薄毛・AGAは医療治療で!
この記事の監修医師
総院長

Dr.AGAクリニック総院長 岩槻 快樹

2019年 大阪市立大学医学部卒業
2019年 大阪市立大学医学部附属病院
2021年 医療法人杏和会 阪南病院
2022年 Dr.AGAクリニック大阪梅田院 院長就任
2024年 Dr.AGAクリニック 総院長就任

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