AGA治療

デュタステリドの副作用は?効果や飲み方、注意点をわかりやすく解説

AGA治療

デュタステリドを服用すると、副作用が発生する可能性があります。しかし、医薬品である以上、副作用はつきものです。大事なのは、服用前に副作用や飲み方、禁忌事項などを把握して正しく服用することです。

本記事では、デュタステリドの副作用や特徴、飲み方や副作用などを解説します。デュタステリドの服用を検討している人や、現在デュタステリドを服用している人はぜひ参考にしてみてください。

デュタステリドの副作用は?

デュタステリドを服用すると、以下の副作用が発生する可能性があります。

  • 起不全や性欲減退などの性機能障害
  • 乳房障害
  • 肝機能障害
  • その他

上記の副作用はまれに起こるものであり、すべての服用者に起こるものではありません。しかし、万が一副作用が出た際に迅速に対応するためにも、あらかじめ把握しておくことは大切です。副作用が強く出た場合や副作用の症状が続く場合は、速やかにクリニックを受診し、専門医に相談しましょう。

副作用の症状について、詳しく解説していきます。

勃起不全や性欲減退などの性機能障害

デュタステリドを服用することで、勃起不全や性欲減退などの性機能障害が、発生する可能性があるとされています。発生率は高くないものの、男性で子作りを検討している人は、男性機能障害により不妊につながる可能性があるため、服用を控えたほうがよい場合もあります。心配な人は、専門医に相談してからAGA治療を受けましょう。

乳房障害

1%未満の確率で、乳房不快感・乳房痛・乳頭痛・女性化乳房などの乳房障害が発生する可能性があります。これらの症状としては、胸に不快感や違和感が生じ、胸が張ったり、痛みが生じたりするなどが挙げられます。もしこれらの副作用が出た場合は、速やかにクリニックの専門医に相談してください。

肝機能障害

まれに、肝機能を測定する際の数値であるAST(GOT)、ALT(GPT)、ビリルビンの上昇などを伴う肝機能障害が起こる可能性があります。これらの数値が上昇すると、肝機能異常と診断されます。定期的に血液検査を行い、肝機能の数値を確認しておくことが望ましいでしょう。

その他

気力の低下やうつ症状が起こるとされています。また、アレルギー反応として蕁麻疹が出ることもあるでしょう。いずれも発現率は低いとされています。

また、人によっては、デュタステリドを服用している初期の頃に髪が抜け始める「初期脱毛」と呼ばれる症状が起こる可能性があります。これは健康的な髪が生える頭皮環境に変わりつつある兆候であり、一定期間経つと治まるため、心配する必要はありません。

そもそもデュタステリドとは

デュタステリドは、薬の成分を指すもので、もともと前立腺肥大症患者向けの治療薬として開発されていました。しかし、AGA患者に対しても治療効果が確認されたため、AGA治療薬「ザガーロ」として開発・承認されています。

デュタステリドとフィナステリドの違い 

フィナステリドは、5αリダクターゼⅡ型と呼ばれる酵素を阻害し、AGAの原因となるジヒドロテストステロンの生成を防止します。一方でデュタステリドは、5αリダクターゼⅡ型に加えてⅠ型を阻害し、ジヒドロテストステロンの生成が防止可能です。フィナステリドよりデュタステリドのほうが、効果範囲が広いとされています。

また、薬成分の血中濃度が半減するまでの時間(半減期)としては、フィナステリドで4時間、デュタステリドで3日〜7日程度とされています。このように血中残存時間に差があるため、効果持続時間が異なる可能性があるでしょう。

関連記事:フィナステリドとデュタステリドの違いは?効果や副作用を解説

デュタステリドとミノキシジルの違い

デュタステリドは、AGAの原因となるジヒドロテストステロンの生成を促進する5αリダクターゼⅠ型・Ⅱ型の作用を抑えるはたらきがあります。一方で、ミノキシジルは、髪の毛のもととなる毛母細胞に作用し、ヘアサイクルを延長して発毛を促すはたらきがあります。

デュタステリドはAGAの進行を抑え、ミノキシジルは発毛を促進する効果があるため、両方を併用することで、AGAの改善効果と発毛効果が期待できるでしょう。

デュタステリドの効果 

デュタステリドは、5αリダクターゼⅠ型・Ⅱ型を阻害し、AGAの原因となるジヒドロテストステロンの生成を防止します。ジヒドロテストステロン値が下がることで、薄毛の改善やヘアサイクルの正常化が期待できます。

デュタステリドの飲み方

デュタステリドは、1日1カプセルを服用してください。服用する時間帯に制限はなく、食事による影響は受けないとされているため、いつでも服用可能です。ただし、デュタステリドの血中濃度が一定に保ちやすくなるため、毎日同じ時間帯に服用することが推奨されています。また、毎日同じ時間帯に服用することで、服用が習慣化し、飲み忘れの防止にもつながります。

デュタステリドは最低でも半年以上の間、服用を継続する必要があります。もし途中で服用を中止すると、十分な効果が得られない可能性があるでしょう。最悪の場合、治療前の状態に戻る可能性もあるため、毎日継続して服用することが大切です。

飲み合わせに関しては、CYP3A4阻害薬とは併用できないことが注意事項として挙げられます。CYP3A4とは、肝臓や小腸に存在する薬物代謝(排出されやすい性質に変える)するための酵素のことです。この代謝を阻害するのがCYP3A4阻害薬です。

併用すると、デュタステリドの代謝が阻害され、デュタステリドの血中濃度が上昇する可能性があります。併用しないように注意しましょう。

デュタステリドを服用する際の注意点

デュタステリドを服用する際の注意点として、必ず守らなければならない事項は以下3つです。

  • 禁忌事項を確認すること
  • 薬の飲み合わせに注意すること
  • 服用前に必ずクリニックで相談すること

デュタステリドを服用する上で、禁忌事項や飲みあわせ、副作用などを知らずに服用すると、重篤な健康被害が起きる可能性があります。そのため、デュタステリドを服用する際は、これらをしっかり把握した上で服用しましょう。

それでは、3つのポイントを詳しく紹介していきます。

禁忌事項を確認すること

デュタステリドの禁忌事項は、事前に確認しておく必要があります。禁忌事項を破ると、重い健康被害が起きる可能性があるためです。デュタステリドの禁忌事項として、以下に当てはまる人が服用することを禁止しています。

  • (16歳未満の)小児
  • 過去にデュタステリドの服用で重い副作用が現れた人
  • 重度の肝機能障害がある人

過去にデュタステリドを服用して重い副作用が出た人は、使用を避けたほうがよいです。また、重度の肝機能障害を持つ人がデュタステリドを服用すると、代謝がきちんとされず、副作用が出る可能性があるため、使用を控えましょう。

なお、女性は服用の効果が立証されていないため、デュタステリドの使用は推奨されていません。

薬の飲み合わせに注意すること

デュタステリドと飲み合わせる薬として注意しなければならない薬には、CYP3A4阻害薬があります。CYP3A4阻害薬は、経口投与された薬物を代謝するための酵素であるCYP3A4の働きを阻害する薬です。もしデュタステリドと併用してしまうと、血中濃度が上昇し、腎機能が低下する可能性があります。

CYP3A4阻害薬を服用しながらAGAの治療を受ける場合は、必ず専門医師に服用中であることを伝えてください。

服用前に必ずクリニックで相談すること

デュタステリドを購入・服用する際は、クリニックで医師の診断を受けてから処方してもらうことをおすすめします。デュタステリドには使用禁忌や副作用があり、これらを把握しないまま服用すると、危険な状態に陥る可能性があるためです。

また、個人輸入サイトなどを利用して海外からデュタステリドを購入する場合、偽物や粗悪品が含まれている可能性があります。これらを使用すると、重篤な副作用が発生する可能性があり、取り返しのつかないケースに発展する場合があります。

デュタステリドを服用する際は、必ずクリニックで正規品を処方してもらい、使用禁忌や副作用の情報を正しく把握しましょう。

デュタステリドの副作用が改善しないときの対処法

もしデュタステリドの副作用が発生し、症状が改善しない場合は、速やかにクリニックを受診し、専門医に相談してください。状況によっては、服用する薬を変えたり、別の治療法を選んだりする必要があります。

少しでも異変が続くようであれば、放置することなく、速やかにクリニックで専門医の診察を受けましょう。

デュタステリドに関するよくある質問

デュタステリドを服用する際に、使用者がよく疑問に思う質問をまとめました。現在服用中の人や、これからデュタステリドの服用を検討している人は参考にしてみてください。

Q.デュタステリドの副作用は強い? 

デュタステリドの副作用は、フィナステリドに比べると強いとされています。副作用の中でも性欲減退や勃起不全、射精障害などが起こる頻度が比較的多いといわれています。

そのほか、乳房や肝機能障害も起きることがありますが、いずれも発生は1%未満です。しかし、副作用はフィナステリドに比べると強く出やすいので、専門医師の指示に従って正しく服用しましょう。

Q.デュタステリドは肝臓に悪い?

デュタステリドは肝臓で代謝される薬であるため、肝臓に負担がかかりやすくなります。肝機能障害を持つ人は副作用が出やすいため、服用時に注意する、もしくは服用を避ける必要があります。

Q.妊活中にデュタステリドは服用できる?

妊活中にデュタステリドの服用はできません。なぜなら、胎児の生殖器形成に影響が出る可能性があるからです。妊活中の人は服用しないでください。

まとめ

デュタステリドは5αリダクターゼⅠ型・Ⅱ型を阻害し、AGAの原因となるジヒドロテストステロンの生成を防止することで、薄毛の改善やヘアサイクルの正常化が期待できます。デュタステリドを服用すると、主に以下の副作用が発生する可能性があります。

  • 勃起不全や性欲減退などの性機能障害
  • 乳房障害
  • 肝機能障害

いずれの副作用も発生率は1%前後のため、心配しすぎなくても大丈夫です。しかし、デュタステリドと一緒に服用してはいけない薬もあるため、専門病院やクリニックを訪れて適切な診断を受けてください。

とはいえ、どのクリニックでデュタステリドを処方してもらえばいいかわからない人もいるでしょう。

そのような人は「Dr.AGAクリニック」がおすすめです。Dr.AGAクリニックは、初月980円から薄毛治療が始められるため、通院しやすい価格で治療が行なえます。また完全個室で治療が行われるため、プライバシーに配慮された形で治療に専念しやすいのが特徴です。

もし、治療効果が得られなかった場合、全額返金保証制度を利用すれば、治療費を全額返金してもらえます。

仕事などで忙しく、なかなかクリニックに通院できない人は、オンライン診療を利用することで、自宅にいながらAGA治療できます。薄毛を改善したい人や薄毛で長年苦しんでいる人は、ぜひDr.AGAクリニックでカウンセリングを受け、治療を始めてみませんか。


この記事の監修医師
総院長

Dr.AGAクリニック総院長 坂口海雲

H21 大阪市立大学医学部 卒業
H23 大阪市立大学循環器内科 入局
H23 ベルランド総合病院
H24 川崎病院 臨床助教
H25 大阪市立大学病院
H28 福島吉野スマイル内科・循環器内科 開院
R2  Dr.AGAクリニック 総院長就任

コメント

タイトルとURLをコピーしました