「健康診断でLDL(悪玉)コレステロール値が高いと言われた」
「最近抜け毛が増えたような気がする」
このような悩みをお持ちの方は意外に多いのではないでしょうか。
実は、LDL(悪玉)コレステロールの増加と抜け毛には密接な関係があることが、近年の研究で明らかになってきています。
今回は、AGAクリニックの専門的な視点から、悪玉コレステロールが髪の健康に与える影響と、効果的な対策方法について詳しく解説します。
薄毛・AGA症例毎の発毛実績
コレステロールとは
コレステロールは体内で重要な役割を果たす脂質の一種です。主に以下の2つのタイプに分類されます。
LDL(悪玉)コレステロール
- 正式名称:低密度リポタンパク質
- 役割:肝臓から全身の細胞にコレステロールを運搬
- 基準値:120mg/dL未満(理想的)
- 問題:過剰になると血管壁に蓄積し動脈硬化の原因となる
HDL(善玉)コレステロール
- 正式名称:高密度リポタンパク質
- 役割:余分なコレステロールを肝臓に回収
- 基準値:40mg/dL以上(男性)、50mg/dL以上(女性)
- 効果:動脈硬化を予防する働き
LDL(悪玉)コレステロールが抜け毛を引き起こすメカニズム
血流障害による毛根への影響
LDL(悪玉)コレステロールの増加は、以下のメカニズムで抜け毛を引き起こします。
1. 動脈硬化の進行
- 血管壁にコレステロールプラークが蓄積
- 血管の柔軟性が低下し血流が悪化
- 頭皮の毛細血管への血流減少
- 毛根への酸素・栄養供給不足
2. 血液粘度の増加
- 血液がドロドロになり流れが悪化
- 微細な毛細血管での血流停滞
- 毛母細胞の活動低下
- 髪の成長サイクル(毛周期)の短縮
炎症反応の誘発
LDL(悪玉)コレステロールは血管内で酸化され、炎症反応を引き起こします。
酸化したLDL(悪玉)コレステロールの悪影響:
- 血管内皮細胞の損傷
- 慢性炎症の持続
- 活性酸素の大量発生
- 毛根周囲の炎症環境悪化
頭皮環境への影響:
- 毛包の炎症
- 皮脂分泌異常
- 毛穴の詰まり
- 細菌感染のリスク増加
LDL(悪玉)コレステロールに対する食事対策
控えることが望ましい食品
飽和脂肪酸が多い食品:
- 赤肉(牛肉、豚肉の脂身)
- バター、ラード
- 全脂肪乳製品
- ココナッツオイル、パーム油
トランス脂肪酸を含む食品:
- マーガリン、ショートニング
- 揚げ物、スナック菓子
- 市販のクッキー、ケーキ
- ファストフード
糖質・精製食品:
- 白砂糖、高果糖コーンシロップ
- 白米、白パン
- お菓子、清涼飲料水
積極的に摂取したい食品
抗酸化物質を含む食品:
- 緑茶(カテキン)
- トマト(リコピン)
- ほうれん草(ルテイン)
- ブルーベリー(アントシアニン)
LDL(悪玉)コレステロールの酸化を防ぎ、血管を保護します。
DHAとEPA(オメガ3脂肪酸)を含む食品:
詳しくは「DHAとEPA(オメガ3脂肪酸)の効果・薄毛や発毛への影響」を合わせてご覧ください。
LDL(悪玉)コレステロールの酸化を防ぎ、血流を改善します。
LDL(悪玉)コレステロールに関しては当院の食事改善相談サービスでご相談ください
当院では、ご来院の際にカウンセリングの中で患者様の疑問や質問にお答えしております。
- 食事改善相談サービスでは、薄毛改善を助ける食べ物・栄養素、LDL(悪玉)コレステロールの増加させるなど薄毛の進行につながる食べ物・飲酒・喫煙など、AGAに関係する食事改善について重要な知識をお伝えしております。
ぜひお気軽にご相談ください。