AGA治療

AGAは治る?治療期間や方法、治療効果が早い人の特徴を解説

AGA治療

AGAかもしれないとお悩みの方は、治療が可能なのか、完治させることは可能なのかと心配な方も多いことでしょう。

現在の医療では完治させることのできないAGAではありますが、何らかの方法で発毛や脱毛予防の対処が可能な病気です。 ここでは、AGAの治療について知りたい方に向けて、治療期間や治療方法、治療効果が出やすい人の特徴などを説明します。

AGAは治る?

2023年6月時点で、AGAは完治させることはできない病気です。ただし、進行を遅らせることや、薬の服用などによって発毛や脱毛抑制は可能です。

AGAが完治しない理由は、AGAが進行性の病気という点にあります。 AGAはジヒドロテストロンという男性ホルモンが毛母細胞の分裂を抑制して、ヘアサイクル(毛周期)の成長期を短縮させてしまうことで抜け毛や薄毛が起こる病気です。

そして、毛母細胞には寿命があり、ヘアサイクルの回数が決まっているため、現状の治療では寿命を終えた毛母細胞を復活させることはできません。AGAの症状を放置する分だけヘアサイクルが消費されてしまうことから、AGAは進行性の病気といわれています。

AGAの治療は完治させるというより、進行を遅らせることや、いま生えている毛を維持することにあると認識しておきましょう。

AGAの治療期間

AGAの治療期間は、本人がどれくらいの発毛を希望するかによります。

薬による治療を例に挙げると、発毛の実感を得られるまで一般的には服用開始から6ヶ月前後、早くても3ヶ月はかかるといわれています。

人によっては半年以上服用しても、発毛の効果が見られない場合もあるため、それ以上の期間が必要になるケースもあるでしょう。

発毛が見られた後も、髪の毛の状態を維持するために薬の服用は必要です。AGAの治療期間は長期にわたることを覚えておきましょう。

AGAの治療方法

AGAの治療方法には、以下のようなものが挙げられます。

治療方法概要
薬剤治療内服薬や外用薬を使用する
植毛・植毛人工毛か自分の毛を頭皮に植え込む、もしくは加える
光治療LEDなどの光を使って毛の成長を促す
注入療法幹細胞から抽出した成長因子などを頭皮に注入する

薬剤による治療だけでなく、医療機器や再生医療技術を用いた方法もあります。

薬剤治療

薬剤治療には、フィナステリドやデュタステリド、ミノキシジルタブレットなどの内服薬と、ミノキシジルの外用薬の選択肢があります。

内服薬

AGA治療で使用される内服薬は、主に以下の3つです。

薬剤名期待できる効果副作用
プロペシア
(フィナステリド)
脱毛抑制、状態の維持勃起不全、性欲の減退、肝機能障害など
ザガーロ
(デュタステリド)
脱毛抑制、状態の維持勃起不全、性欲の減退、肝機能障害など
ミノキシジルタブレット発毛促進多毛症・頭痛・立ちくらみなど

フィナステリドとデュタステリドは、ジヒドロテストステロンの生成に関係している5αリダクターゼという酵素の働きを阻害することにより、毛母細胞の分裂を抑制して、抜け毛予防や発毛状態の維持が期待できる薬です。

両者の違いは、フィナステリドが5αリダクターゼのⅡ型を阻害するのに対し、デュタステリドは5αリダクターゼのⅠ型とⅡ型を阻害することにあります。

このように作用機序が似ていることから、フィナステリドとデュタステリドは併用できません。

一方で、ミノキシジルタブレットは、血管の拡張により頭皮の血行を良くすることで発毛効果が期待できると考えられている薬です。フィナステリドやデュタステリドとは作用が異なるため、どちらかとの併用が可能となります。

薬を併用する場合は、専門医師の指示に従って正しく服用しましょう。

外用薬

AGA治療に使われる外用薬はミノキシジルです。頭皮に直接塗布することにより、毛母細胞の分裂を活性化して発毛を促す効果があります。

副作用には使用部位の痒み・頭痛・めまいなどが挙げられますが、AGA治療を行う多くの医療機関で提供されている治療薬です。

関連記事:ミノキシジルの効果は?副作用や服用方法、注意点をわかりやすく解説

植毛・増毛

植毛は自分の髪の毛や人工毛を頭皮に植え付けることで、増毛あるいは毛に何らかの方法でボリュームアップを施すことです。

自毛植毛は拒絶反応が起こりにくく、上手くいけば半永久的に毛が生えます。また、増毛は、他の治療法よりも短期間で効果を実感できるといったメリットがあります。ただし、どちらも65万円〜300万円といった高額な治療費がかかってしまいます。また、人工毛を使用する場合は、メンテナンスが必要なことなどがデメリットです。

増毛では、今ある毛に結びつける結毛式、人工毛を接着させたシートを頭皮に付ける接着式、髪の根本に糸をつける編み込み式などの方法があります。

光治療

光治療は、LEDなどの光を使って毛母細胞の発達を促進する治療法です。強い光を当てるものではなく穏やかな光を使用し、髪の毛の成長を阻害する因子を抑制することや細胞の活性化、血行の促進などが期待できます。

施術後には、適用部位に赤みが発生することや、頭痛が発生することがありますが、表皮や真皮など肌自体にも良い効果が期待できます。

LED以外にも、ブロードバンドライト(BBL)や太陽光線に似た光を当てる方法もあります。

注入療法

注入療法には、メソセラピーやHURG(ハーグ)療法などがあります。

メソセラピーは、フィナステリドの成分や各種ビタミン、亜鉛、成長因子を頭皮に注入する方法です。注入するものによって期待できる効果が異なりますが、薬剤での治療で対応しづらい薄毛の抑制・改善にアプローチできます。ただし、包がなくなっている場合には、効果が現れないというデメリットがあります。

HURG(ハーグ)療法は、毛髪再生医療のことで、幹細胞から抽出した成長因子を頭皮に注入する治療法です。一定期間治療を続ける必要になるため、費用は高額になりがちですが、一定期間の治療を終えた後は、年に数回のメンテナンスで毛髪を維持することができます。

AGAの治療効果が早い人の特徴

AGAの治療効果が早い人の特徴は、主に以下の通りです。

  • 早期にAGA治療を始める人
  • 複数の治療法を試す人
  • 自分に合ったクリニックで治療を行っている人

AGA治療は薬との相性もありますが、積極的かつ根気よく治療に取り組む姿勢が大切です。

早期にAGA治療を始める人

AGA治療の開始時期が遅いと、発毛を実感するまでに時間がかかってしまいます。AGAは進行性の病気であることから、発症してからすぐに治療を始めないと、治療の効果が追いつかない場合があるのです。

少しでもAGAの症状があるかもしれないと思った場合は、すぐに医療機関を受診するようにしましょう。

複数の治療法を試す人

AGA治療を始めても、その人の体質や進行具合によっては合わない治療法を選んでしまっている場合があります。効果が感じられない場合は、医師に相談して別の治療法を試す必要も出てくるでしょう。

また、効果が出た後も、症状の段階によっては治療の効果が実感しにくくなるケースもあります。その場合も、医師に相談してより適切な治療法を選ぶようにしましょう。

自分に合ったクリニックで治療を行っている人

AGA治療専門のクリニックでも、自分に合わないクリニックも存在するものです。

ご自身の体調やAGAの状態を正しく判断して、適切な治療方法を提案してくれるクリニックで治療を開始すると効果が出やすいでしょう。

良いクリニックを見つけるためには、カウンセリング時の対応が丁寧かどうかや、ホームページなどから治療実績を確認すると良いでしょう。

AGA治療を行う際の注意点

AGA治療の注意点は、薬や治療の副作用、薬の取り扱い、薬の入手方法などにあります。

薬の副作用は、フィナステリドやデュタステリドなら男性機能の低下が起こりやすく、場合によっては肝機能障害などのリスクもあります。ミノキシジルであれば、内服薬は多毛症、頭痛、立ちくらみなど、外用薬では使用部位の痒み・赤み・頭痛などが挙げられるでしょう。

また、デュタステリドは経皮吸収といって皮膚から成分が吸収されるため、同居している女性や小児が触れないように取り扱いにも注意しておく必要があります。フィナステリドやデュタステリドなどは、服用中や服用中止から半年後までは献血ができない点も注意です。

薬の入手方法の注意点は、AGA治療薬の個人輸入サイトでの購入は危険である点です。医師から処方されていない薬をネット通販などで購入すると、偽薬の入手につながります。思わぬ健康被害が起こるリスクや、国からの救済措置が利用できないといったデメリットが多くあるため、薬を入手するときは必ず医師から処方してもらいましょう。

AGA治療に関するよくある質問

最後に、AGA治療に関するよくある質問について紹介します。

Q.AGA治療は本当に効果がある?

症状の進行度合いによっては難しい場合もありますが、正しく治療に取り組むことで発毛効果や脱毛抑制が期待できます。

ただし、治療に頼るだけでなく、生活習慣を整えることや、気になることは医師にちゃんと相談するなど、本人の姿勢も大切です。

Q.AGAは20代で治る?

20代の方でも、早期発見・治療を開始することで発毛が期待できます。

一生涯で毛母細胞が分裂できる回数は限られています。早期に発毛効果を実感したい方は、むしろ年齢が若いうちに治療を開始することが大切です。

希望の毛量まで増毛できたら、フィナステリドやデュタステリドなどの脱毛抑制のための薬を服用し続けることで、毛量の維持が可能な場合もあります。

Q.AGAは自力で治せる?

AGAは進行性の病気であり、自力で治すことは難しい病気です。

生活習慣を整えたり、サプリメントや育毛シャンプーなどを使ったりすることも頭皮や髪の毛に良いことですが、効果を考えるとAGA治療薬の使用や何らかの治療法に取り組むことが必要です。

まとめ

現在の医療ではAGAを完治させることができず、症状の進行を止めることが治療の中心になります。

治療方法は、薬剤治療や増毛・植毛、光治療、注入療法など多岐にわたりますので、医療機関での検査や医師との相談を経て、ご自身に合った方法を選択してください。

「Dr.AGAクリニック」では、初月980円からAGA治療を開始することができます。返金保証制度もあるので、AGA治療について気になっている方は、一度お気軽にお問い合わせください。

この記事の監修医師
総院長

Dr.AGAクリニック総院長 坂口海雲

H21 大阪市立大学医学部 卒業
H23 大阪市立大学循環器内科 入局
H23 ベルランド総合病院
H24 川崎病院 臨床助教
H25 大阪市立大学病院
H28 福島吉野スマイル内科・循環器内科 開院
R2  Dr.AGAクリニック 総院長就任

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