近年、健康に好影響があるとされ、話題のDHA・EPA(オメガ3脂肪酸)。薄毛でお悩みの方は耳にされたこともあるかもしれません。
では、DHA・EPA(オメガ3脂肪酸)は薄毛に関係するような影響はあるのか、こちらの記事で解説いたします。
※本記事は一般的な情報提供を目的としており、個別の症状や治療法については必ず医師の診察を受けてください。効果には個人差があります。
薄毛・AGA治療の症例写真
DHAとは
DHA(ドコサヘキサエン酸)は、オメガ3脂肪酸(n-3系不飽和脂肪酸)の一種です。
この脂肪酸は、私たちの体内ではほとんど生成できないため、必須脂肪酸として食事から摂取する必要があります。
EPAとは
EPA(エイコサペンタエン酸)は、オメガ3脂肪酸(n-3系不飽和脂肪酸)の一種です。
この脂肪酸は、私たちの体内ではほとんど生成できないため、必須脂肪酸として食事から摂取する必要があります。
DHA・EPAと薄毛の関係性
現在、DHA・EPAが直接的に薄毛を改善したり、抜け毛の進行を食い止めたりするという科学的根拠は確立されていません。
ただし、DHA・EPAが持つとされる抗炎症作用は、間接的に薄毛に良い影響を与える可能性があります。
参考:ω3系脂肪酸由来の抗炎症性代謝物の構造と機能 | CiNii Research
DHA・EPAを多く含む食品
DHA・EPAを多く含む食品としては以下の表の通りです。
| 食品名(可食部100gあたり) | DHA (mg) | EPA (mg) |
|---|---|---|
| たらのあぶら | 6200 | 13000 |
| あんこう/きも/生 | 5100 | 3000 |
| みなみまぐろ/脂身/生 | 4000 | 1600 |
| くろまぐろ/天然/脂身/生 | 3200 | 1400 |
| たいせいようさば/生 | 2600 | 1800 |
| しろさけ/すじこ | 2400 | 2100 |
| さんま/皮なし/生 | 2200 | 1500 |
| ぶり/成魚/焼き | 1900 | 1000 |
| まさば/焼き | 1500 | 900 |
| (いわし類)/めざし/生 | 1400 | 930 |
| うなぎ/かば焼 | 1300 | 750 |
出典:「食品データベース(日本食品標準成分表八訂(増補)2023年度)」(文部科学省)をもとに作成。
なお、厚生労働省が発表した「日本人の食事摂取基準(2025年版)」によれば、DHAとEPAを含むオメガ3脂肪酸(n-3系不飽和脂肪酸)の1日の摂取目安は、成人男性で2.2g~2.3g(2200〜2300 mg)、成人女性で1.7g~2.0g(1700〜2000 mg)とされています。過剰摂取にならないよう、含有量の多い食品の場合は食べる量を調整してください。
DHA・EPAの摂取に関しては当院の食事改善相談サービスでご相談ください
当院では、ご来院の際にカウンセリングの中で患者様の疑問や質問にお答えしております。
食事改善相談サービスでは、DHA・EPAを始めとした髪の健康に関わるとされる食べ物・栄養素や、髪の健康に悪影響を与える可能性がある食べ物・飲酒・喫煙など、AGAに関係する食事改善についてお伝えしております。