亜鉛は髪の毛の成長に欠かせないミネラルです。そこで、この記事では亜鉛と薄毛の関係について気になる方に向けて、亜鉛が髪の毛にもたらす効果や1日あたりの摂取量の目安、亜鉛を多く含む食べ物などについて解説します。
薄毛・AGA症例毎の発毛実績
亜鉛の摂取で髪の毛が伸びるって本当?

「亜鉛を摂取すれば髪が伸びる」という話を耳にしたことがある人は多いのではないでしょうか。
しかし、亜鉛の摂取だけで目に見えて髪の毛が成長することはありません。ただし、不足すると健康な髪を生み出す力が弱まり、抜け毛や薄毛の一因となることはあります。
では、具体的に亜鉛にはどのような働きがあるのか、次の項目からご説明します。
亜鉛が男性の髪の毛にもたらす働き

人間に必要な炭水化物、タンパク質、脂質、ビタミン、ミネラルの5大栄養素のうち、ミネラルの1種にあたるのが亜鉛です。ミネラルは体内で作ることができないため、食事やサプリメントで摂取する必要があります。髪の毛の成長に欠かせないミネラルであるため、当院でも独自に開発した「Dr.Zinc(亜鉛)」という亜鉛のサプリメントを処方しています。
亜鉛が男性の髪の毛にもたらす主な効果は、以下の3つです。
髪の成長をサポートする
亜鉛は、髪の毛の成長に欠かせないミネラルです。髪の主成分であるケラチンを生成する上で重要な役割を果たします。なお、ケラチンはタンパク質の一種です。
食事でタンパク質を摂取すると、体内で分解されてアミノ酸になり、身体中に送られます。この際、髪の毛に送られたアミノ酸をタンパク質の一種のケラチンに再合成する手助けを行うのが亜鉛です。
亜鉛が不足するとタンパク質の摂取が足りていてもケラチンの再合成ができなくなるため、髪の毛の発育に影響が出る可能性があります。
ヘアサイクルが整う
髪には、抜けては生えてを繰り返す「ヘアサイクル」があります。 ヘアサイクルには、成長期(髪が伸びる時期)、退行期(髪の成長が停止して毛根が萎縮する移行期間)、休止期(古い髪が抜け落ち、次の成長期への準備期間)があり、約2〜6年を1サイクルとして繰り返します。
薄毛でお悩みの方は、このヘアサイクルの成長期に髪の毛を作り出す毛包の成長が十分でないために、髪の毛が育たないうちに抜けてしまい、やがて薄毛・抜け毛が目立つようになります。 亜鉛を摂取すると、このヘアサイクルを整える効果が期待できます。
AGAの進行を抑制する
AGAは、人間の体内に存在する還元酵素「5αリダクターゼ」と男性ホルモン「テストステロン」が結合して、「ジヒドロテストステロン(DHT)」が生成されるために起こる脱毛症です。亜鉛には、5αリダクターゼを抑えてAGAの原因となるジヒドロテストステロンの生成を抑制する働きがあるため、AGAの進行を抑制する効果が期待できます。
亜鉛不足になるとどうなる?

亜鉛不足になると髪の成長が妨げられるだけでなく、身体にさまざまな影響が出る可能性があります。
亜鉛は髪以外にも、爪や皮膚、免疫機能にも欠かせない栄養素であるため、不足すると皮膚炎や口内炎、爪の白斑、免疫力の低下などを招く原因になります。
また、味覚に関わる細胞にも亜鉛が必要なため、亜鉛不足により味覚障害が起こることもあるでしょう。
男性においては亜鉛不足で生殖機能にも影響が出ることがあり、EDにつながる可能性も懸念されています。
亜鉛の1日の摂取量の目安

亜鉛は体内で生成ができない必須ミネラルですが、摂りすぎてしまうと頭痛や発熱などが起こるなど逆効果になります。
また、過剰摂取により薄毛を引き起こすことも考えられます。亜鉛には他の栄養素の吸収を妨げる場合があり、摂りすぎることで髪の毛の生成に必要な銅やタンパク質が髪の毛に行き届かなくなってしまう恐れがあるためです。
厚生労働省の「日本人の食事摂取基準(2020年版)」によると、各年代に推奨される1日の亜鉛摂取量は以下のとおりです。
【推奨される1日あたりの亜鉛摂取量】
年齢 | 男性 |
---|---|
18~29歳 | 11mg |
30〜49歳 | 11mg |
50~64歳 | 11mg |
65~74歳 | 11mg |
75歳以上 | 10mg |
参照:厚生労働省|日本人の食事摂取基準(2020年版)
発毛を促すはずが脱毛が起きてしまう事態にならないように、当院では薄毛治療に特化した「Dr.Zinc(亜鉛)」で亜鉛を摂取していただくことをお勧めしております。
亜鉛を多く含む食べ物

亜鉛を多く含む代表的な食品は、以下の表のとおりです。
【亜鉛を多く含む食品の例】
食品 | 亜鉛の含有量(100gあたり) |
---|---|
<貝類> かき くん製油漬缶詰 | 25.0mg |
こむぎ [その他] 小麦はいが | 16.0mg |
<貝類> かき 養殖 生 | 14.0mg |
<畜肉類> うし [加工品] ビーフジャーキー | 8.8mg |
<魚類> (さば類) ごまさば さば節 | 8.4mg |
かぼちゃ いり 味付け | 7.7mg |
<畜肉類> うし [ひき肉] 焼き | 7.6mg |
<牛乳及び乳製品> (チーズ類) ナチュラルチーズ パルメザン | 7.3mg |
<魚類> (いわし類) かたくちいわし 煮干し | 7.2mg |
<コーヒー・ココア類> ココア ピュアココア | 7.0mg |
まいたけ 乾 | 6.9mg |
参照:文部科学省|日本食品標準成分表2020年版(八訂)
亜鉛を含む代表的な食品は牡蠣などですが、毎日意識して摂取するのは難しい面もあるでしょう。薄毛にお悩みで亜鉛不足が気になる方は、当院の亜鉛サプリメント「Dr.Zinc(亜鉛)」をぜひご検討ください。Dr.Zincは、吸収率や身体への安全面を考慮して、無機亜鉛(亜鉛を直接含む)ではなく、亜鉛含有酵母を含ませております。
なお、亜鉛は過剰摂取や食べ合わせに関する注意点があります。過剰摂取については「亜鉛の摂り過ぎに注意」、食べ合わせについては「亜鉛の吸収を阻害するもの」の記事を合わせてご覧ください。
亜鉛の摂取に関しては当院の食事改善相談サービスでご相談ください
当院では、ご来院の際にカウンセリングの中で患者様の疑問や質問にお答えしております。
- 食事改善相談サービスでは、亜鉛を始めとした薄毛改善を助ける食べ物・栄養素、薄毛の進行につながる食べ物・飲酒・喫煙など、AGAに関係する食事改善について重要な知識をお伝えしております。
ぜひお気軽にご相談ください。