AGA基礎知識

【男性向け】ミノキシジルとは?外用薬(塗り薬)と内服薬の違い、効果や副作用について解説!

AGA基礎知識

本記事では男性のAGA治療におけるミノキシジルの使用について、医師の立場から詳しく解説いたします。

※ミノキシジル内服薬は日本国内でAGAに対する承認を受けていない適応外使用の未承認医薬品です。

※本記事は一般的な医療情報の提供を目的としており、個別の診断や治療方針の決定を代替するものではありません。症状や治療については必ず医師にご相談ください。

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ミノキシジルとは?

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ミノキシジルとは、もともと高血圧治療薬として開発され、現在ではAGA治療の第一選択薬として広く使用されている成分です。

1988年にFDA(アメリカ食品医薬品局)から認可されてAGA(男性型脱毛症)の治療薬「ロゲイン」として発売され、日本でも1999年にミノキシジル1%を配合した外用薬「リアップ」が大正製薬から発売されました。

ミノキシジルの効果

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ミノキシジルの効果は、壮年性脱毛症における発毛、育毛および脱毛(抜け毛)の進行予防です。

有効成分「ミノキシジル」には、末梢血管の拡張により、血行を促進する作用があります。

血流が改善されることで頭皮の毛細血管まで栄養が運ばれやすくなり、毛根部の毛乳頭に十分な栄養と酸素が届くため、発毛に寄与する可能性が示唆されています。

実際に、男性被験者924名を対象としたシステマティック・レビュー(2%のミノキシジル液を24 週にわたって使用)では、プラセボ群と比べて、脱毛部の総毛髪数がベースラインより平均で20.90本(95%信頼区間9.07~32.74)増加したことが報告されています。

出典:Gupta AK, Charrette A: Topical minoxidil: Systematic review and meta-analysis of its efficacy in androgenetic alopecia, Skinmed, 2015; 13: 185―189.

こうした結果から、日本皮膚科学会が公開している「男性型および女性型脱毛症診療ガイドライン 2017年版」でも、成人男性のAGA治療に対して有効成分「ミノキシジル」の外用は推奨度Aとなっています。

※効果には個人差があります。

※ミノキシジルの作用機序は完全に解明されていません。血管拡張作用や毛包への直接作用によって成長期を延長する可能性が示唆されています。

【男性向け】外用薬と内服薬の選び方

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外用薬(塗り薬)

こんな方におすすめ:

  • AGA初期〜中期の方
  • 副作用が心配な方
  • まずは手軽に始めたい方
  • M字部分や頭頂部の薄毛が気になる方

使用方法:

  • 清潔な患部へ塗布

禁忌:

  • 本剤の成分で過敏症の既往歴のある方
  • 小児(20歳未満)
  • 壮年性脱毛症以外の脱毛症や原因不明の脱毛症の方
  • 脱毛が急激であったり、髪が斑状に抜けている方
  • 頭皮に切り傷や擦り傷など外傷のある方

なお、当院では「ミノキシジル 2%ローション 60ml」を処方しています。使用方法や禁忌の詳細は「ミノキシジル 2%ローション 60ml」をご覧ください。

内服薬

こんな方におすすめ:

  • 外用薬で効果が不十分だった方
  • AGAが進行している方
  • 全体的な薄毛改善を希望する方
  • 忙しくて塗布の時間が取れない方

使用方法:

  • 水またはぬるま湯で、1日1錠を決まった時間に服用

禁忌:

  • 本剤の成分で過敏症の既往歴のある方
  • 小児(20歳未満)
  • 重度の肝機能障害のある方
  • 重度の高血圧・低血圧の方
  • 冠動脈疾患のある方
  • 狭心症、心不全、心膜疾患(心膜炎・心嚢液貯留の既往)のある方
  • 重度の腎機能障害のある方
  • 褐色細胞腫のある方
  • 起立性低血圧傾向のある方

なお、当院では「ミノタック 2.5mg 30錠(ミノキシジル内服薬)」と「ミノタック 5mg 30錠(ミノキシジル内服薬)」を処方しています。使用方法や禁忌の詳細は「ミノタック(Dr.AGAオリジナル治療薬)」をご覧ください。

男性特有の副作用と対処法

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外用薬の副作用

  • 皮膚(頭皮の発疹・発赤、かゆみ、かぶれ、ふけ、使用部位の熱感等)/精神神経系(頭痛、気が遠くなる、めまい)/循環器(胸の痛み、心拍が速くなる)/代謝系(原因のわからない急激な体重増加、手足のむくみ)など

外用薬の副作用の詳細は「ミノキシジル 2%ローション 60ml」をご覧ください。

内服薬の副作用

  • 多毛症/循環器系(動悸・息切れ・胸痛・頻脈)/体液貯留(むくみ・急な体重増加)/神経系(頭痛・めまい)/皮膚・免疫(発疹 等)/肝・腎機能異常 など

内服薬の副作用の詳細は「ミノタック(Dr.AGAオリジナル治療薬)」をご覧ください。

副作用が発現した場合の対処法

もし使用後に上記の症状が現れた場合は、副作用の可能性があるため直ちに使用を中止し、Dr.AGAクリニックの担当医にご相談ください。

Dr.AGAクリニックでは、無料カウンセリングにより、一人一人の患者様に合ったプランのご提案を致します。

【無料カウンセリング予約はこちら】

参考:PMDA:ミノキシジルローション 添付文書(第3版 2024年 9月改訂)

参考:FDA:Loniten® minoxidil tablets, USP 添付文書

よくある男性からの質問

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Q1. お酒を飲む機会が多いのですが大丈夫ですか?

A. 飲酒は低血圧症状を助長し得ます。服用タイミングや量については医師の指示に従ってください。

Q2. 20代ですが、ミノキシジルでの治療は早すぎませんか?

A. AGAは進行性です。早めの治療の開始が重要なため、20代で早すぎることはありません。

Q3. 彼女や妻に内緒で治療できますか?

A. プライバシーに配慮した診療を行っています。オンライン診療も可能です。

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この記事の監修医師
総院長

Dr.AGAクリニック総院長 岩槻 快樹

2019年 大阪市立大学医学部卒業
2019年 大阪市立大学医学部附属病院
2021年 医療法人杏和会 阪南病院
2022年 Dr.AGAクリニック大阪梅田院 院長就任
2024年 Dr.AGAクリニック 総院長就任

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